か弱かった手のひらサイズの保護子猫が今では…… 美猫なワガママ女王様へと大成長した姿にほっこりする(1/2 ページ)
第35回は保護猫「はな」ちゃんです。
近年、動物の虐待や飼育放棄、悪質な業者による繁殖・販売、不適切な飼養が社会問題となっています。個人や団体、地域が行き場をなくした動物たちを守るため、日々保護活動に取り組む一方で、動物たちが命を失う悲劇は後を絶ちません。
環境省Webサイト「動物の愛護と適切な管理」は、2020年4月1日〜2021年3月31日に殺処分された犬・猫の全国総数が2万3764匹と発表。昨今、国内では殺処分への否定的な意見と保護への関心が高まり、殺処分数は減少傾向、保護犬・猫の譲渡数は増加傾向を見せています。微力でも地道に保護という選択を伝え続けていくことが、動物たちの命を守ることにつながるかもしれません。
第35回は飼い主・Askさんと暮らす保護猫「はな」ちゃん(現在の年齢:5歳)。目も開いていない小さな子猫だったはなちゃんが、たくさんの愛情を注がれて女王様へと成長した姿を紹介します。
―― はなちゃんとの出会いと、保護当時の状況を教えてください
Askさん:猫を飼いたいなぁと思っていたときに、たまたま旦那の友人が捨てられていた生後3週くらいの子猫を拾ったとのことで、会いに行ったのがきっかけでわが家に迎えました。
初めての子猫で本当に育てられるか不安でした。「取りあえずあたためてやらねば」ということで、簡易湯たんぽと猫ベッド、ふかふかの敷物を用意。初日はミルクと排せつ以外、はなはずっと寝ていました。
翌々日からは少しずつ部屋の中をウロウロし始め、目は開いて間もない感じでしたので、よく枕に激突して転がっていました。お迎え当時はミルクを飲むのが下手くそで、何度か下痢をして動物病院のお世話になってました。
―― はなちゃんの現在の様子を教えてください
Askさん:一緒に暮らしている他の保護猫さんたちのお姉さん……ではなく、「私は女王!」という感じで、自分の定位置に鎮座しています。かなりワガママに育ってしまい、ごはんも決まったものじゃないと食べなかったり、自分の場所に他の猫がいたら猫パンチしたりと強く生きています。
―― 最後に、はなちゃんに対する思いを聞かせてください
Askさん:うちの子になれて幸せだったと思ってもらえるよう頑張るから長生きしてね。最期の最期までずっと一緒にいるからね!
(了)
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