ノルマ12トンを爆速でとる“水揚げ日本一のホタテ漁”が175万再生 「尋常ではない」たった4時間で船を埋め尽くす光景にア然(1/2 ページ)

学びになる。

» 2023年12月06日 21時00分 公開
[宮原れいねとらぼ]

 約4時間で12トン以上のホタテを穫る“オホーツク海のホタテ漁”に密着した動画がYouTubeで公開されています。記事執筆時点で再生数は175万回を突破。コメントでは「すごい」「驚きの連続」「とても勉強になりました!」などの反応が寄せられています。

爆速で穫る 12トン 水揚げ日本一 ホタテ漁 猿払村 北海道 セルフ密着 約4時間で船がホタテでいっぱいに!
「爆速で獲るノルマ12トン水揚げ日本一のホタテ漁|猿払村|ふるさと納税」

「達成しないと帰れない」ホタテ漁の厳しさ

 ホタテの水揚げ量日本一を誇る北海道猿払村(さるふつむら)のホタテ漁を、北海道在住の現役漁師・拓栄丸の船長さんが自らセットしたカメラで撮影、公開しています。

 猿払村のホタテ漁には総量12トンというノルマがあり、それを達成しないと帰ることができないとのこと。そのためホタテがたくさんいる場所は自然と激戦区になるそうです。漁は総船団長の掛け声で一斉に行われ、今回は1回目の“ホタテひき”が朝の4時27分ごろにスタートしました。

爆速で穫る 12トン 水揚げ日本一 ホタテ漁 猿払村 北海道 セルフ密着 4時27分から1回目のホタテひきが開始
爆速で穫る 12トン 水揚げ日本一 ホタテ漁 猿払村 北海道 セルフ密着 水中の映像も
爆速で穫る 12トン 水揚げ日本一 ホタテ漁 猿払村 北海道 セルフ密着 4時49分に巻き取りへ

想像以上に“爆速” ホタテ漁の本気

 水深や潮流といったデータから、八尺(※ホタテ漁用の漁具)をひくスピードなどを決め、この日は21分ほどひいて1回目の巻き取りへ。果たしてこの1回でどのくらい入っているのか……船長も「この瞬間だけはいつも緊張する」といいます。結果は……?

爆速で穫る 12トン 水揚げ日本一 ホタテ漁 猿払村 北海道 セルフ密着 1回でどのくらいのホタテが穫れるのか……
爆速で穫る 12トン 水揚げ日本一 ホタテ漁 猿払村 北海道 セルフ密着 !?

 この1回で穫れたホタテは、なんと4.25トン。この量は幸先がいい方だそうで、貝でできた山の迫力に圧倒されます。それでもノルマを考えると「まだまだこれから」というのだから驚きです。想像以上に穫るスピードが爆速だ……!

 その後は2回目の八尺をひいている間に、1回目のホタテの選別作業が行われます。かなりの量ですが選別は手作業(!)。殻を手で素早く箱に入れて分けていく様子が、まさにプロの仕事です。

爆速で穫る 12トン 水揚げ日本一 ホタテ漁 猿払村 北海道 セルフ密着 この日は1回でノルマの約3分の1を達成。その後3回目で12トンを超えました

あっという間にホタテで埋め尽くされた船

 そして今回は、3回の巻き取りでノルマを達成。あっという間に船いっぱいのホタテが穫れました。最後の選別作業中には、特別な“チケット”と呼ばれる、ホタテのプロが選んだ「大きくて厚くて色の良い(つまりおいしそうな)ホタテ」も分けられ、これらはふるさと納税のラインアップにある商品などに使用されるとのこと。ちなみに海に戻された空の貝は、2024年に蒔くホタテ稚貝をヒトデから守ってくれるそうです。

爆速で穫る 12トン 水揚げ日本一 ホタテ漁 猿払村 北海道 セルフ密着 船の上がホタテの貝で埋まっています(画像は選別作業中の様子)

猿払村の魅力、魅惑のグルメ

 この日の合計は14トン402キロで、入港タイムは8時半。動画の後半ではこれらが工場にトラックで運ばれ、ホタテがふるさと納税の返礼品になるまでの様子も船長さんが特別に許可を得て密着取材しています。

 なお、猿払村は酪農も盛んで、適した環境のなかで牛たちがびのびと暮らしており、そこで作られたおいしい乳製品を使ったホタテの“漁師飯レシピ”も動画ラストで紹介されています。

爆速で穫る 12トン 水揚げ日本一 ホタテ漁 猿払村 北海道 セルフ密着 漁師の特権である超新鮮なホタテ丼
爆速で穫る 12トン 水揚げ日本一 ホタテ漁 猿払村 北海道 セルフ密着 入港後にトラックに運ばれていくホタテ
爆速で穫る 12トン 水揚げ日本一 ホタテ漁 猿払村 北海道 セルフ密着 すごい量……!

 なお、返礼品に関する詳細は動画概要欄で紹介しています。YouTubeチャンネル「拓栄丸の船長 ヨナガ in Hokkaido」では他にも、ホタテの水揚げ量日本一を支える一大事業「稚貝養殖」の1日に密着した動画を公開しています。

「【投資】買った稚貝2億6000万粒を海へばら撒きます……|増毛|猿払」
「その数なんと200,000,000粒。【水揚げ日本一を支える栽培漁業】」
「【実録】北海道でエビ籠漁船に密着したら想像以上だった|日本海 増毛」

画像提供:YouTubeチャンネル「拓栄丸の船長 ヨナガ in Hokkaido」さん

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