ミス・フランス史上初“ショートカット”の女性が優勝 「八百長」「美しくない」と容姿批判の声に向け「私たちはみんな唯一無二の存在」(1/2 ページ)
強さもミスの証。
12月16日に仏ディジョンで開催された「ミス・フランス 2024」で、同大会初となる“ショートカット”の女性エヴ・ジルが優勝しました。これについてSNSを中心に容姿批判と捉えられるようなコメントが広がり、エヴはインタビューで自身の考える美しさや多様性の在り方について語りました。
髪形ひとつで大論争「男性的」「意識が高すぎる」
1920年に第1回が開催され、100年以上の歴史を持つ「ミス・フランス」。仏北部のミス・ノール=パ=ド=カレーとして参戦した現在20歳のエヴは、リール大学で数学を学び将来は統計の仕事に就きたいと話す学生で、同大会に出場するにあたってその“髪形”で注目を浴びていました。
それはロングヘアが主流である同大会で、彼女がピクシーカットと呼ばれるサイドとバックを短く刈り上げたショートカットだったこと。長い歴史を持つ同大会で彼女のようなショートカットの女性が優勝したのは初めてのことだとして、大会と前後し多くの反発も見られ、同国のX(Twitter)ではエヴの名前がトレンド入りする事態にも発展しました。
大会中にエヴを批判する声としては「あまりに男性的過ぎる」「痩せ過ぎている」などと、単純に彼女の容姿が自身の考える女性美にそぐわないことからの批判がほとんど。また、彼女の髪形について“意識が高すぎる”として急進的な「思想」をもとに大会の伝統を覆そうとしていると主張する声も見られました。
そしてエヴが優勝すると、「史上最も美しくないミス・フランス」「ミスなのかミスターなのか?」「申し訳ないけど、ミス・フランスはフランスで最も美しい女性でなければならないんだ」など、エヴの容姿についてさらに心無いコメントが相次ぎました。
批判のなかには「これは八百長だし不正な選出」「最悪。他の(最終候補者)4人の方がずっとよかったのに、全ては平等な社会を作るためなんだ」などとして、エヴのウオーキングや振る舞いが洗練されておらず、スピーチでも社会問題に対して的確に回答できていなかったなどと指摘し、容姿以外にも他の候補者に比べ優れたところがなかったとする声も。歴代のミス・フランスにはいなかった“ショートカット”の女性を選出することで大会が“多様性”を示すことが目的であると意見する人も現れました。
擁護派は「この国は本当にどうかしてきた」とあきれ
一方、彼女への批判にショックを受ける人も多く、「意味がわからない。彼女はとてもゴージャスだ」「彼女にとって忘れられない感動的な瞬間のはずなのに、あなたたちはそれを台なしにしている。彼女はとても美しい女性だし、自分にぴったり合うすばらしい体形をしているよ」などとエヴがミス・フランスにふさわしいと認め、ショートカットで一世を風靡(ふうび)したオードリー・ヘプバーンやデミ・ムーアら映画スターと比較するコメントも。
また、「女性のショートカットについて議論だなんて……この国は本当にどうかしてきたよ」「世界で初めてショートカットにしたに違いないエヴ・ジルを見て世界中の女性が嫉妬しただろうね」「人々は教養と優しさに欠けている。美は主観的なものだし、好む好まないにかかわらず、彼女は優勝したんだ」など、若い女性の容姿を批判する人々を幼稚であると嫌悪感を示す人々も少なくありませんでした。
本人「女性はみんな違っていて、唯一無二の存在なんです」
大会優勝後の記者会見では「誰もあなたがどうあるべきかを決めるべきではありません」「私たちはロングヘアの美しいミスを見慣れています。でも私はショートカットの(両性の特徴を持つ)アンドロジナスなルックを選んだんです」と自身のスタイルについて堂々と述べたエヴ。体形への批判については「ボディーシェイミングは日常的に経験するものですが、それは特に重要ではありません。私たちはみんな不完全な部分を持っています。女性はみんな違っていて、唯一無二の存在なんです」と述べました。
また、同大会を放送している仏テレビ局TF1に出演したエヴは、自身が「ミス・フランス」の紋切り型を切り崩したと思うかと問われ、「私は今までのミスとはもちろん少し違います。でも“ショートカットのミス”として知られたいわけじゃないんです。私にはもっと他のものもあるから」とコメント。
「けれど、ミスになるためには従来通りじゃないといけないとかミスの学校に通わなきゃいけないとか、そんなことは全然ありません。今のままの自分で、望み、やりたいって思うだけでいいんです」とミスに立候補するにはそうありたい自分であるだけで良いと述べました。
さらに多くの批判コメントに関しては、「ミス・フランスに批判はつきものだし、それに対して回答することが本当に重要なことかどうかわからない」とのこと。「時に物事は放っておく方がいいのかも。今日私を批判している人だって、明日には私を支持するかもしれません。私と会って話をして、“あの子悪くないね”って」と内面の強さをうかがわせるしなやかなコメントを残しています。
このようにさまざまな主張が飛び交う中、一部からはそもそも女性が美しさを競うという同大会自体が性差別的であるとの声も。なお、審査は7人の女性審査員と視聴者がそれぞれ50%ずつの決定権を有する形で行われました。
関連記事
- 「垂れたお尻」「ポルノ行き」“SNSでの悪口”や“裸姿”をドレスに刺繍、伊音楽祭が騒然 ディオール手掛ける
視聴率は62.3%だったとのこと。 - 萬田久子、“ミス・ユニバース日本代表”だった44年前が別格の美しさ 優勝時のドレス姿に「女性のお手本」と絶賛の声
キレイだ……。 - 世間の普通がハリウッドでは“ぽっちゃり”に 「アグリー・ベティ」主演が「クレイジー」と訴えた違和感に共感続々
いまあらためて見てみると。 - 『らんま1/2』の「あかねの髪形変更」というイベントが割り込み展開のはずなのに自然な流れ過ぎてすごいという話
これで「週刊連載が始まってからの急な路線変更だった」という驚き。 - 「ミス・ユニバース」タイ代表、“空き缶プルタブ”製のドレスでステージへ ゴミ収集員の両親からインスパイア
育った環境からインスピレーションを得てデザイン。 - 英美人コンテスト「ミス・イングランド」ですっぴん女性が決勝進出 94年の歴史で初めてノーメイクの最終候補者
決勝は10月に実施されます。 - 「太り過ぎだから食べるな」と言われ、ミス・アイスランドが世界大会を辞退 「私の国では完璧な体型」
太り過ぎって意味わかってる(憤怒)?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
-
パパに笑顔を見せる4カ月の赤ちゃん、ママの顔を見ると…… あるあるな反応に「なんで?!」「ママをすごく信頼してる証拠」とさまざまな声集まる
-
スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
-
顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
-
巨大ウサギのデカさを伝えるため、2Lペットボトルを横に置いてみたら…… 衝撃の比較結果に「えっ、500mlじゃないんですか」「マジで大きい」
-
元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
-
実写「シティーハンター」、最後まで見るとあるはずの仕様がない配慮「わかってる」「粋なはからい」「いい判断」
-
身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」