復帰果たした新米ママの大坂なおみ、6カ月長女と初共演 育児休暇の取得訴え“子どもは夢への妨げ”説を強く否定(1/2 ページ)

かわいいぃ……。

» 2024年01月11日 21時02分 公開
[城川まちねねとらぼ]

 テニスの大坂なおみ選手が現地時間1月10日、6カ月の長女シャイちゃんと初共演した動画をInstagramでシェアしました。2023年7月に出産し、2024年1月1日にブリスベン国際で競技へ本格復帰した大坂選手は、母として育児に集中しながら自身のキャリアを求めることについて力強いメッセージを送っています。

大坂なおみが長女と初共演 シャイちゃんを抱っこし幸せそうな表情(画像は大坂なおみのInstagramから)

愛娘“シャイ”ちゃんと初共演

 大坂選手がシェアした動画は粉ミルク会社「Bobbie」とコラボしたもので、母親によって設立された同企業は子育てをしながら選手として復帰する大坂選手のサポートもしているといいます。シャイちゃんが生まれてからまだ顔はお披露目されておらず、この動画では目や鼻や口は見えないものの抱っこされる姿やミルクを飲むかわいらしい姿が映っています。

 今回のコラボは「73%のアメリカ人が有給家族休暇を取得していない」として、出産に伴い全ての親が育児に集中するため労働環境の改善を訴えたもの。動画では大坂選手が練習に励みコートに立つ姿とともに「何が私の背中を押すと思う?」とテロップが表示され、帰宅した大坂選手に抱っこされるシャイちゃんが、自身の名前がかたどられた母親のネックレスに触れる映像が流れ、「あなた」とテロップが続きます。

子ども=夢を諦める理由ではない

 大坂選手はこの動画に長いメッセージを添えており、「親であることは大変なこと。プロのアスリートとして、私はハードワークや早朝出勤を知らないわけではありません。けれど新米ママとしてのこの6カ月は、両親が毎日していることに対して全く新しい感謝と理解を与えてくれました」と母親業はこれまでと全く別の経験であったと述べています。

 続けて「親は、特に母親は歴史的に、赤ちゃんがいることは個人的なゴールを妨げ、夢を諦めることになるといわれてきました。でも私は、シャイが究極の励みになっているのだと発見したのです。彼女は私に偉大なことを成し遂げたいと思わせてくれます。私は母親でありつつ夢を追い求める自分を誇りに思います」と母親になったことによる心境の変化を語ります。

 しかしながら「今月、自分の良いタイミングで仕事に復帰できるようにサポートされている私は幸運だと知っています」と全ての人が自身のように、仕事と育児を思うように両立できるわけでないことを認識していると大坂選手。「たくさんのアメリカ人の親にはこの選択がありません。でも私たち全員、それに値するのです」とつづっています。

大坂なおみが長女と初共演 母となり選手としても復帰(画像は大坂なおみのInstagramから)

有給での育休制度がほとんどないアメリカ

 アメリカでは病気や看護や介護、出産や育児に際し、独自に有給休暇を定めている州はあるものの、連邦政府による民間企業の労働者に対する制度は無給休暇のみ。大坂選手は「連邦政府による有給休暇の欠如について発言していく」として、連邦法での有給の「家族・医療休暇法」成立を望むとしています。

 この法律が成立すれば12週間の有給休暇が与えられ、月に最低でも580ドルの給付金が与えられると大坂選手。今回はBobbieと協力し、暫定的に50家族を対象に月580ドルを援助すると述べ「これは解決策ではありませんが、スタートです」と多くの人が賛同し声をあげてくれるよう呼びかけています。

 この投稿には、「子どもは最大の原動力だね! その小さな笑顔の光が決して消えないようにするためなんだから!」「声をあげて、この問題に光を当ててくれてありがとう」と大坂選手の声に賛同し、感謝する声や、「シャイちゃん、何て何てかわいいの!」とお披露目されたシャイちゃんの姿にうっとりしてしまう声、「全豪オープンでの最高のパフォーマンス、楽しみにしてるよ」と1月14日から開催される全豪オープンでの姿を待ち望む声などが寄せられています。

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