実写ドラマ化の条件「漫画に忠実に」守られず…… 『セクシー田中さん』作者が終盤の脚本を執筆した経緯を説明(1/2 ページ)
よくある展開に変えられる、原作からかけ離れたキャラクターに変更されるなどの改変があったといいます。
『セクシー田中さん』作者の芦原妃名子さんが、同作の実写ドラマについて、最終2話の脚本を自ら「書かざるを得ないと判断」した事情について自身のSNSやブログで説明し、波紋を呼んでいます。
キャラクターや展開に改変
同作は2023年10〜12月に日本テレビ系で放送。芦原さんは、小学館を通じて日テレに「必ず漫画に忠実に」「漫画が未完のため終盤は原作者があらすじからセリフまで用意」などの条件を確認してもらってドラマ化に同意したとしています。
しかし毎回、漫画を大きく改変したプロットや脚本が提出され、よくある展開に変えられる、原作からかけ離れたキャラクターに変更される、作品の核となるシーンが大幅にカットや削除されるといった改変があったといいます。
芦原さんが「作品の個性を消されてしまうなら、私はドラマ化を今からでもやめたいぐらいだ」と何度も訴え粘りに粘って加筆修正し、1〜7話はほぼ原作通りの脚本になったといいます。ドラマオリジナル展開となる8〜10話についても当初の条件が守られず、小学館サイドと日テレで、プロット・脚本の提出と戻しが数回繰り返された末に、時間的な限界から芦原さんが9・10話の脚本を書くことになったと説明しています。
「何とか皆さんにご満足いただける9話、10話の脚本にしたかったのですが…。素人の私が見よう見まねで書かせて頂いたので、私の力不足が露呈する形となり反省しきりです」と芦原さんは述べています。
芦原さんの投稿にはSNSで、「原作へのリスペクトがない」「かわいそう」などの声が寄せられました。またドラマの脚本を担当した相沢友子さんが、先に自身のInstagramに「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」と投稿していたことについても、「原作者がわがままを言ったように受け取れる書き方」と批判の声が寄せられています。
28日追記
芦原さんは28日、「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」とXの投稿とブログを削除しました。
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