着物警察のハラスメントにプロ着付け師が物申す 「ひどい着方ね」に対するスカッとするアンサーに「よくぞ言ってくださいました」(1/2 ページ)
優しい世界が広がりますように。
着物の初心者から寄せられた悩みに、プロの着付け師が答えます! Instagramに投稿された動画が、記事執筆時点で7万9000回以上の再生数を超え、心強い言葉に称賛の声が寄せられています。
着物警察による着物ハラスメント
せっかくの着物を着て歩いていたら「ひどい着方ねー」と聞こえるようにイヤミを言われた――。この経験がトラウマとなり、「着物を着て外に出るのが怖い……」とおっくうになってしまう着物初心者さんは少なくありません。
プロの着付け師、講師としても活躍している加藤咲季さん(saki_kitsuke)の元には、こういった攻撃的な言葉で注意してくる、“着物警察による着物ハラスメント”の報告がたくさん寄せられるといいます。
着物警察の特徴
加藤さんによると、人の着付けにケチをつける人のほとんどは、雑誌のように完璧な着付けをイメージしているのが特徴だそうで、着物に入ったシワや衿の角度、おはしょり(帯の下方に出た折り返しのある部分)は何センチではないとダメなど、過剰に決めつける人が多いのだとか。
このように着付けのルールをとことん守ろうとし、人にもそれを押し付けようとする人たちについて、加藤さんは「現実には、動けばシワが入るのは当たり前だし、頂き物の着物でサイズが合わず、おはしょりが出ないなんてこともあるわけです。それがわからない時点で、普段着物を着てないんだなってわかります」とコメント。
つまり着物警察の大半は、着付けに対する多少の知識はありながらも、普段着慣れていないために予想外のことに過剰反応してしまうのではないかと推測しています。
そして加藤さんは、「口先だけの着物警察よりも、着物を着ようと行動している初心者さんの方がよっぽど日本文化に貢献していると思いますよ」と続け、「あなたはあなたらしく、着物を楽しんでくださいね」と締めくくっています。着物の正しい着方はあれど、着こなし方はそれぞれの自由。日本の文化を楽しむ者同士がお互いを褒め合い、着物の魅力をたくさん広めていきたいですね。また、相手のことを思ってどうしても伝えたいことがある場合は、責めるように注意するのではなく、優しく教えるようにしてみるとよさそうです。
プロからのあたたかい言葉に救われる声
コメント欄には「よくぞ言ってくださいました」「いままで、言えなかった事、言ってもらえて、スッキリ」「お話聞いて勇気が出ました」「着物だからキッチリその通りに着るのも良いけれど崩して色んなアレンジするのも良いかと思います」といった反響や、「動画で勉強しながら見よう見まねで着物きてお出かけしたら『何よその着付け! ひっどいわねぇ!!」って大声で言われて、友達や人が沢山いる中で、勝手に帯ほどかれて着付け直されたのがトラウマ」「わたしもハンドメイドのイベント出た時和洋折衷だったのでなんかいろいろ言われたなぁ」という体験談も多く寄せられています。
加藤さんのInstagramアカウント(saki_kitsuke)には、着付けに関する知識や、着物購入時の注意点など、勉強になる情報がたくさん発信されています。
画像提供:加藤咲季(saki_kitsuke)さん
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