ブルース・ウィリスの三女、父に抱っこされる幼少期動画示し自閉症を公表 「大人になって診断されるの?」と反響(1/2 ページ)

「診断を受け、人生が変わりました」

» 2024年03月19日 16時29分 公開
[城川まちねねとらぼ]

 2022年に俳優を引退したブルース・ウィリスと米俳優デミ・ムーアの三女タルーラ・ウィリスが3月15日、Instagramへ動画を投稿。幼いころの自身の行動を示しながら、最近になって自閉症(ASD)と診断されたことを公表しました。

ブルース・ウィリスの三女タルーラが自閉症を公表 タルーラが自閉症を公表(画像はタルーラ・ウィリスのInstagramから)

初公表に反響 診断で「人生が変わりました」

 投稿された動画は、父ブルースが俳優としてまだ現役だったころ、幼いタルーラを抱っこしながらマスコミの取材に応じているもの。タルーラは無表情にブルースのスキンヘッドをひたすらなでまわしたり、耳や顔をいじったりと自由に振る舞っています。しかしブルースはそんなタルーラの行動を全く意に介さない様子で、笑顔を浮かべながら質問に回答しているのが分かります。

 一見ほほ笑ましい親子のシーンですが、タルーラはこの動画へ「自閉症だとは言わずに、あなたが自閉症だって伝えてみて」と大笑いする顔文字を添えて投稿し、この幼い日の行動が自閉症に特徴的なものだとしました。

 タルーラは「子どものころ診断を受けたのか?」とのコメントに「私が自閉症と公表するのは初めてです。この夏に診断を受け、人生が変わりました」と返答。さらりと診断結果を公表しました。その他にも複数のコメントへ積極的に返信していて、何度もブルースの頭をなでるといった行動は、発達障害や自閉症の人がときどき行う“スティミング”という反復行動との指摘を肯定しています。

 「もっとこういうものをシェアしてくれたら多くの人のためになると思う」「自閉症の診断を受けた人が何も恥ずかしいことではないことを知るのはとても大切」など、このように自身の診断をオープンにする投稿が同じ状況にある人を助けることになるとタルーラの勇気をたたえる声が並びました。

大人の自閉症 多くの人が実体験をシェアするきっかけになったタルーラの投稿

 タルーラの投稿のコメント欄を見る限り、そもそも自閉症は子どものころにしか診断されないと考えていた人も多かったもよう。「大人になって診断されるの? どんな検査を受けるんでしょうか」と、どのような検査を受ければよいのかなど疑問を投げかける人が続出しました。

 これに多くの人が実体験をシェアし、コメント欄はたちまち情報交換の場に。「私は55歳で、4人の子どもが(自閉症の)診断を受けたあと、2022年10月に判明し、夫も診断を受けました」「更年期に発達障害の診断を受けたのは47歳のときでした。耳から脳が溶け出してくるように感じた。正しい診断は人生を変えるね」など、大人になってから診断を受けた経験を書き込む人が多数現れ、多くは自身の子どもが診断を受けたことがきっかけだったと述べています。

 さらに現在30歳のタルーラは、10代でADHD、2022年には境界性パーソナリティー障害と診断を受けていたことを過去に公表済み。タルーラのようにすでに他の診断が下りていて、他の診断が見逃されてきた女性が近年増えてきているとの意見もみられました。

そもそも自閉症とは?

 米国疾患予防管理センターによれば、自閉症は「社会的コミュニケーションや交流に問題を抱えることが多く、行動や興味が制限され、または反復することがある」と説明されており、診断は「血液検査のような医学的検査がなく難しいことがある」とのこと。また、思春期や成人後に診断を受ける場合には、生育過程で適切な支援を受けられないといった問題が生じるとされています。

 日本自閉症協会の場合は、「主に社会的なコミュニケーションの困難さや空間・人・特定の行動に対する強いこだわりがある等、多種多様な障害特性のみられる発達障害のひとつ」と説明。不安やストレスに起因して別の精神疾患にかかる二次障害への懸念があるとして、相談窓口を紹介しています。

認知症を患う父ブルースを支える一家

ブルース・ウィリスの三女タルーラが自閉症を公表 成長したタルーラと父ブルース(画像はタルーラ・ウィリスのInstagramから)

 タルーラの父ブルースは、2022年に失語症で俳優を引退し、2023年には家族が前頭側頭型認知症の診断が下りたことを公表。デミと娘たちは、ブルースの現妻エマ・ヘミング・ウィリスとその娘たちと一致団結してブルースを支える姿を示してきました。

 しかしタルーラは2023年5月、米『VOGUE』誌へ寄せた手記で、セレブ一家に生まれた苦しみとともに歩んだ半生を回想。ネット上の心ない書き込みがきっかけで“父親ほど才能がない”“母親ほど美しくない”との考えにとりつかれ、身体醜形症を患ったいきさつを明かしています。

 そして現在では徐々に自身の居場所を見いだすことができつつあるとつづっていたタルーラ。今回の動画へは、「あなたのお父さんが平然としているところが大好き」「あなたがお父さんの耳で遊んでるのに彼は全然動じないね。すてきな動画」「何てすてきなお父さんだろう。あなたたち2人の優しい思い出だね」など、ブルースの父としての大きな愛を感じたというコメントも多数並びました。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  6. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/21/news005.jpg 藤本美貴、晩ご飯に手料理7品 多忙でも野菜とお肉たっぷりで反響 「お疲れ様です」「凄く親近感」【2024年の弁当・料理まとめ】
  10. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」