シングルファザーが作る高校生息子への最後のお弁当 6年間の思いがこもったラインアップと「食べてくれてありがとう」の感謝の気持ちに涙(1/2 ページ)
すごく丁寧に作っています。
シングルファザーが双子の息子に高校生活最後のお弁当を作る様子が、YouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で24万再生を突破しています。
6年間のお弁当作りも今日が最後
投稿したのはYouTubeチャンネル「父と子つなぐおべんとう」のお父さん。大学生の長男くん、高校生の双子である次男くん、三男くんと一緒に暮らしています。
お父さんがお弁当作りを始めたのは6年前で、最初は慣れない手つきでたまご焼きなどを作っていたそうです。甘かったり辛かったり、時には焦げているときも。それでも息子くんたちは文句も言わず食べてくれました。
この日は双子くんにとって高校生活最後のお弁当の日。二人が好きなものを詰め込むことにします。
双子の好物で最後のお弁当作り
冷蔵庫から材料を出して調理スタート。始めにから揚げのための鶏肉を切っていきます。味付けに使うのは塩焼きそばの粉末ソースの余り。ビニール袋の中でなじませたら、いったん置いておきます。
続いて作るのはお弁当の定番、たまご焼きです。器にたまごを割り、砂糖・塩・マヨネーズで味付けし、油を塗ったたまご焼き器で丁寧に焼いていきます。
次に取り出したのは赤色ウインナー。「切れ目の多さに子どもへの愛を感じる」というすてきなコメントをもらったので、いつもより多めに切れ目を入れていきます。
最後のお弁当なので、塩鮭も焼いていきます。鮭が焼けたら鶏肉が再登場。片栗粉をまぶし袋の口でギュッと丸くしてから、太白ごま油で揚げていきます。
から揚げは途中で取り出して2度揚げ。朝から手間を掛けられる、時間と気持ちの余裕を見習いたいです。
おかずがそろったので詰めていきます。使っているお弁当箱は、木製で楕円形のもの。ご飯を斜めによそって、立体感が出るように詰めていきます。
見た目も気を付けたいので、なるべく赤・黄・緑を心掛けているとのこと。青菜の和え物やお漬物、スライスしたレモンを入れて完成です。おいしそう!
子どもたちに「ありがとう」
自然光が入る窓際でお弁当を撮影しながら、お父さんは「お弁当を作り始めて6年、YouTubeに投稿して3年、子どもたちも最初はとても戸惑ったと思います」と振り返ります。それでも「おいしい」と言って食べてくれた息子くんたちに「本当にありがとう」という気持ちだと書いています。
双子くんは別々の高校なので家を出る時間もバラバラ。それぞれが出掛けるタイミングでお弁当を手渡します。渡す方も受け取る方も、ちょっと照れくさそう。気を付けていってらっしゃい。
晩御飯の準備をします
買い物に出たらバイト帰りの次男くんに会ったので一緒に帰宅しました。晩御飯の準備は三男くんと。作業を分担して手早く作っていきます。
この日のメニューは鶏と青梗菜のスープと焼き魚。青梗菜と小松菜、小麦粉と片栗粉など、紛らわしい食材の解説をしながら進めて行きます。
長男くんはアルバイトなので、晩御飯は3人で。みんなで手を合わせて「いただきます」をします。
食卓の話題はお弁当のこと。最初のころは冷凍食品が多く、たまご焼きも硬かったそうです。息子くんたちの要望を聞きながら続けたお弁当作り。「最後の方は安定してた」「やっぱうまくなっていってる」という言葉を頂きました。
食べ終わったら洗い物タイム。お父さんは6年間お弁当作りを頑張ったことをアピールしますが免除されず、公平に(?)ジャンケンをすることになりました。
結局お父さんが負けてしまい、キッチンを片付けながら振り返ります。お弁当作りを始めたころは辛くて早く終わってほしかったけれど、いざ終わるとなると胸にぽっかり穴が空いたようとのこと。それだけ頑張ってきたのですね。
コメント欄には「泣けた」「作る側が『ありがとう』といえるのはすごいなぁ」「手探りながらこなしてきたパパさんほんとに尊敬です」といった声が。シングルファザー仲間からの「パパさん、お弁当作り、おつかれ様でした! ウチは、あと1年頑張ります」といった書き込みもありました。
父と子の暮らしはYouTubeの他、Instagram(@chichitoko_bento)、X(Twitter/@ChiChitoKo_Bent)、TikTok(@chichitokotsunaguobento)でも公開中。別の日のYouTube投稿では、お弁当の作り置きや息子くんたちが奮闘する様子、双子くんの卒業式が重なってしまい、お父さんが苦悩する姿などを紹介しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「父と子つなぐおべんとう」
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