愛猫が天国へ旅立つ前夜に起こった“不思議体験” 飼い主の自責の念を救った“メッセージ”が心を打つ(1/3 ページ)
「ペットロスとの寄り添い方」第29回は猫「大(だい)」くんです。
多くの飼い主が一緒に暮らす動物を“大切な家族の一員”として捉え、人生をともに歩んでいます。動物と暮らした時間は長くとも短くとも、深い愛情を持って接した分、飼い主にとって人生のかけがえのない一部となり、別れは深い悲しみとなって心身に押し寄せます。
ペットロスとは
愛する動物との死別による喪失感や混乱、後悔など、抱えきれないほどの悲しみによって心身が不安定になる状態を指す「ペットロス」「ペットロス症候群」。2023年、犬・猫を失った経験を持ち、現在はペットと一緒に暮らしていない1000人を対象に実施された「ペットロスに関する調査(アイペット損害保険)」では、ペットを失った人の約6割がペットロスを経験していると発表されています。
飼い主にとって非常につらい経験となり、カウンセリングを要するケースもあることから、「ペットロス」「ペットロス症候群」は今、メンタルヘルス上の大きな課題として多くの人が向き合っています。動物とのこれまでの日々を忘れたり、死を乗り越えたりすることはできないかもしれませんが、時間の経過とともに受け入れ、いつかふと思い出したときにあたたかい涙がこぼれるような“寄り添い方”はあるはずです。
そこでねとらぼ生物部では「ペットロスとの寄り添い方」をテーマに、読者にアンケートを実施。寄せられたさまざまなエピソードから、愛する動物との思い出や別れ、当時の心境や救われた出来事をご紹介していきます。現在動物と暮らしている人や、悲しみの渦中にいる人に寄り添うヒントとなれば幸いです。
第29回 飼い主・YUさん/猫「大(だい)」くん
―― 大くんのプロフィールと出会い、思い出や印象的なエピソードを教えてください
YUさん:もう30年近く前になりますが、自宅近くの公園の側溝でおなかをパンパンに腫らし、1匹で鳴いているところを保護しました。
先住猫がいたのですが、その子がとても気の強いお姉ちゃんで、大はいつも遠慮がちでした。鳴き声も「ふぇ〜」という感じで少し気の弱いところがありましたが、カギしっぽをピンと立ててすり寄ってくる姿がいじらしかったです。
大は去勢手術跡から大量出血をして、生死をさまよったことがありました。動物は人間の身代わりになってケガや病気をすることがあると聞いていたので、もしかしたら家族の身代わりになってくれたのかも知れません。
大はそれまで「金時」という名前でしたが、大量出血から命を取り留めてくれたので、大きく育つようにと「大」に名前を変更しました。
―― 大くんと別れてからの心境や、救われた出来事などがあれば教えてください
YUさん:19歳で虹の橋を渡りました。私が結婚して実家を離れるとき、猫たちは連れて行けず、仕事で忙しくしていた母に面倒を見てもらっていましたが、そのことが心苦しく気になっていました。
もちろん様子を見に行ってはいましたが、「もっと何かしてやれることがあったんじゃないか?」「大は私を冷たい人だと思ってたんじゃないか?」「ごめんね」と自責の念に駆られていました。
大は息を引き取る3カ月ほど前から極端に食欲が落ち、喉が腫れていました。おそらく腫瘍か何かだったと思いますが、年齢もあって積極的な治療はしていませんでした。虹の橋を渡ったその日も、私は後ろ髪を引かれる思いで実家から戻り、夜中寝つけませんでした。
その夜、携帯でAmazonの本を検索していると、『ペットがあなたを選んだ理由』という本にたどり着きました。内容紹介欄に、「気にしてもらえるってうれしい」「家族ってあったかいね」という言葉が見え、なんとなく「あぁ、大もこんな風に思ってくれてたら救われるなぁ」と感じ、スッと眠れました。
翌朝、母から大が旅立ったと連絡がありました。その後、本の内容紹介欄を見直しましたが、そんな言葉は書かれておらず、もしかしたら大が送ってくれたメッセージかも!? と思いました。
―― 現在の心境を教えてください
YUさん:この体験は信じられない出来事だと思いましたが、他にも虹の橋を渡った子からメールが来た人の話を目にすることがあり、やっぱりあるんだ! と思えました。
気にしてあげるだけでうれしいだなんて、ほんの少し手をかけてあげたら幸せになる動物が増えるのになと思います。
―― 大くんに伝えたいメッセージ
YUさん:大、後悔ばっかりのお母ちゃんだったけど少しは幸せを感じてくれてたかな? また福(先住猫)と3人で会いたいな。
(了)
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