正直すぎる歯科医「歯磨き粉、万能なのは無い」「こんなのは捨てろー!」 忖度ゼロの“選び方永久保存版”に「ハッキリ言う人の専門的な知識タメになる」(1/3 ページ)

自分に合った物を選ぶのが重要です。

» 2024年08月23日 07時00分 公開
[羽野源一郎ねとらぼ]

 世界中に多数存在している「歯磨き粉」の選び方を解説する歯科医の動画が、Instagramに投稿されました。記事執筆時点でこの動画の再生数は650万回を超えており、9万件以上の“いいね”を集めています。

歯磨き粉を選ぶ際に注意すること

 投稿したのは、歯科医でありタレントでもある稲葉将太(@inaba_incho_longe)さん。“怖い未知の場所”というイメージを抱かれがちな歯医者の印象を、楽しくて身近な場所へと変えるべく、SNSを通してさまざまな情報を発信しています。

 非常に多種多様な商品が販売されている歯磨き粉。稲葉さんは、“万能な歯磨き粉は存在しないこと”を踏まえて、商品を選ぶ際は過剰な宣伝文句や自分の体質に注意してほしいと伝えています。

歯磨き粉の選び方を紹介する歯科医師 歯磨き粉の選び方を紹介

 口内のトラブルで代表的なものは虫歯と歯周病。どちらも困りものですが、病気が発生する仕組みや関わっている口内細菌はそれぞれ異なるため、“虫歯の方になりやすいのか、歯周病の方になりやすいのかは人によって異なる”といわれています。

歯磨き粉の選び方を紹介する歯科医師 「万能な歯磨き粉はない」
歯磨き粉の選び方を紹介する歯科医師 「広告の内容に注意」

 稲葉さんは、これまでの経験上“自分は虫歯になりにくい!”という人に対しては「歯周病に特化した歯磨き粉を使ってください」と説明。逆に、どんなにメンテナンスしてもよく虫歯ができてしまうという人には、その発生と進行を防いでくれるフッ化物やフッ素化合物を多く含んだ歯磨き粉を使うよう促しました。

歯磨き粉の選び方を紹介する歯科医師 「人によって合う歯磨き粉は違う」

都合の良い宣伝文句に注意!

 また、さまざまな歯磨き粉が広告で紹介されていますが、専門家から見ると中にはその効能を誇張した“うさん臭いもの”もあるのだとか。稲葉さんは怪しい宣伝の例として、「虫歯にもなりにくくて、歯茎にもいいらしくてね、しかも歯も白くなる」「オーラルケアランキング5冠達成」などを挙げ、それらをうたい文句にしている商品が手元にあったら「捨てろー」と重低音で正直に警告しています。

歯磨き粉の選び方を紹介する歯科医師 怪しい商品は「捨てろー」

 同時に、雑誌やSNSで話題の“インフルエンサー”が紹介していた場合は「案件」であり、金銭の授受が発生していると指摘。広告内容に惑わされることなく、「自分の口の弱点に効く歯磨き粉を選ぶんだよ」と、あらためて視聴者に注意を促しました。

 コメント欄には「歯周病になりやすい人が虫歯になりにくいの初めて知りました」「歯磨き粉の選び方初めて知りました!」「先生アドバイスありがとうございます!!! まさに私歯磨き粉迷子でした(泣)」「インフルエンサーの案件(笑)」「えーこれ私的に永久保存版です いつも有益かつ楽しめる情報ありがとうございます」「捨てろーーのデスボイス好き」「ハッキリ言う人の専門的な知識タメになる」「説得力がすごいんじゃ」などの感想が寄せられています。

 稲葉さんは、一般社団法人「お口プラス」の理事長も務めており、TikTok(@shota_inaba)とYouTubeチャンネル「稲葉院長のあのネェ」も運営中。Instagramでは歯ブラシの選び方などを紹介しています。

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