海外の人気カフェでピアニストが突然ピアノを弾きだしたら…… 続々起こる“リアクション”に「ビックリうっとり」「いろいろ本当にスゴい」(1/2 ページ)
ドキドキします。
日本人ピアニストがベルリンのカフェで突然「ピアノを弾かせて」と言った時の様子が、YouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で51万視聴を突破、6000件を超える“高評価”が寄せられています。
話題のピアニストはウィーン在住の石井琢磨さん。投稿したのはYouTubeチャンネル「TAKU-音 TV たくおん」です。
この日たまたま入ったカフェでピアノを見つけた一行は、「カフェピアノ企画(ピアノがあるカフェでお茶とおしゃべりを楽しみつつ、お店にあるピアノで演奏させてくれるか突撃交渉する企画)」を実行しようと動画を回し始めます。
このカフェは人気があるようで、かなりの混雑ぶり。演奏ができるかどうかは分からないので、クレープをお供にゆっくりおしゃべりをするつもりです。
届いたレモネードを飲みながら、おしゃべりタイムが始まります。話題は前日にベルリンフィルハーモニーホールで突撃演奏交渉をしたときの事。無事に交渉が成立し、2025年にベルリン交響楽団と共演することが決まったのです(ベルリン交響楽団とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は別のオーケストラです)。
石井さんはサントリーホールで東京都交響楽団と共演しているのですが、そのときに関係者が聴きに来てくれ、今回のベルリン公演につながったとのこと。たくさんの人に応援してもらったおかげだと感謝の言葉を口にします。
熱い思いを語っている石井さんの元にクレープが届きました。オーダーしてあったのはシナモンと砂糖の甘いクレープ。店名にもなっている人気の品です。
クレープは立体的に折りたたまれていて、見たことがないようなフォルム。じっくりと眺めて「布団みたいだね」と言って食べ始め、「シナモンロールをローラーで伸ばしたみたい」「すごくおいしい」と独特の食レポを続けます。
お皿を下げに来た店員さんに「おいしかった?」と聞かれて「最高でした」と答える石井さん。ピアノを指さして「これ弾いてもいい?」と聞いてみると「弾きたかったら全然いいよ」という答えが返ってきます。
石井さんが「あっさりすぎん?」と戸惑っていると、店員さんが「店内BGM消すから、そしたら弾きな」と声をかけてくれます。
全く期待していなかったのにあっさり話が進み、困惑している石井さん。朝っぽい曲ということで、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を選びます。
ピアノの前に座った石井さんは表情が一変。真剣な面持ちでやわらかなメロディを奏でて行きます。弾き始めて分かったことですが、このピアノは音がほぼ1音ズレた状態。平静を装っていますが、ちょっと驚きながら弾いていたそうです。
午前中のカフェにゆったりと流れる優しい時間。近くの席のお客さんは動画を撮り始め、足を止めて聞き入る人もいます。無事に演奏が終わって石井さんが立ち上がると店内から拍手が沸き起こりました。
コメント欄には「やっぱり 音がきれいだ。どうしてこんなに違うんだろう」「お店の雰囲気にちゃんと合った曲選び。心遣いすごいと思います」「クラシック音楽はほぼ無知で特別聞いたことないけど、琢磨さんの演奏は心にしみる感じがして自然と涙が出るんだよなぁ…」といった声が。「布団のようなクレープ、食べてみたい」「いつもの食レポに安心しました」という書き込みもありました。
別の日の投稿でも、さまざまなピアノ演奏を披露している石井さん。スーパーマリオとクラッシックを融合したり、映画音楽を奏でたり、レパートリーの広さに感心してしまいます。
画像提供:YouTubeチャンネル「TAKU-音 TV たくおん」
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