「SHOGUN 将軍」がエミー賞席巻、史上最多18部門制覇に真田広之「この意味は数年後に分かる気がする」(1/2 ページ)

真田広之さんとアンナ・サワイさんはそれぞれ主演男優賞、主演女優賞を獲得。両者とも日本人俳優として初のエミー賞受賞となりました。

» 2024年09月17日 13時15分 公開
[西尾泰三ねとらぼ]

 米国テレビ界の“アカデミー賞”ともいわれる「第76回エミー賞」の授賞式が9月15日(現地時間)に開催され、ディズニープラスで配信中のドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」が作品賞・主演男優賞・主演女優賞など主要部門を総なめにし、エミー賞史上最多となる18部門を制覇。うち、日本人の受賞者も史上最多9人となる快挙を成し遂げました。

第76回エミー賞

 同作は、同賞のドラマシリーズ部門に主要部門を含む本年度最多25ノミネート。キャストやスタッフ陣も史上最多となる11人の日本人がノミネートされ、先んじて発表された「クリエイティブ・アーツ・エミー賞(Creative Arts Emmy Awards)」では、6つの賞で日本人7人が受賞しており、エミー賞主要部門の発表で記録をどこまで伸ばすかに注目が集まっていました。

 同作のプロデューサーで主演を務めた真田広之さんは、1980年にドラマ化された「将軍 SHOGUN」で主演を務めた三船敏郎さんが受賞を逃していた主演男優賞受賞を受賞。また、虎永のもとで戦乱の世を強く生き抜いた鞠子を演じたアンナ・サワイさんは主演女優賞を獲得。両者とも日本人俳優として初のエミー賞受賞となりました。

第76回エミー賞

 真田さんは「この意味は数年後に分かる気がする。自分にとっても大きなことですが、今後の業界、若い俳優たちに大きな布石になるのではないかと。いろんな才能が海外に飛び出していくのをサポートしたい」とコメント。

 アジア人初の主演女優賞受賞となったサワイさんは、「夢のようで本当にまだ信じられてない、明日起きたら一回つねってみたいです」とコメント。「いつも応援していただいてありがとうございます。これからも国境問わずいろんなところで頑張って皆さんと一緒に盛り上げていきたいです」と感謝を伝えた上で、「自分にとって意味のあるものを演じたい。SHOGUNのように、キャラクターが自分の一部になって、観てる皆さんが感じ取るものが大きい、奥の深いキャラクターや物語を選んでいきたい」と今後の俳優としての目標を語っています。

真田広之:プロデューサー/吉井虎永役(作品賞、主演男優賞受賞)コメント全文

 チームメートがたくさん会場にいてくれたので、ひとりじゃない、みんなの代表としていただくという思いで壇上に上がりました。

 この意味は数年後に分かる気がする。自分にとっても大きなことですが、今後の業界、若い俳優たちに大きな布石になるのではないかと。いろんな才能が海外に飛び出していくのをサポートしたい。

 世界中から次も観たいという声をいただき、次(シーズン2)もやろうかという話になった。ライターズ・ルームがオープンし、ロケ地・スッタッフィングの話をしています。SHOGUNのテイストに合ったものを選びながら、フィクショナル・エンターテイメントとして仕上げていきたい。1年後(の撮影開始)を目指しています。長い旅の始まりに今、立ったところ。70%が日本語のセリフの作品が、この結果に繋がったことは、(SHOGUNの物語を伝える)可能性が広がったと感じます。

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