「さぼてんのとんかつが食べたい」→どうしてこうなった……!? 完成した“まさかの夕飯”に「すげえ」「味の想像がつかない」(1/3 ページ)

献立が完成しちゃった。

» 2024年10月21日 18時00分 公開
[五月アメボシねとらぼ]

 観葉植物の定番・ウチワサボテンを調理して食べてみる動画がニコニコ動画に投稿されました。まさかの汎用(はんよう)性の高さも反響を呼び、記事執筆時点で約3万回再生されています。

庭のサボテンを、食べる……!?

 投稿者は、一般的に食べられていないものでも好き嫌いなく食べるという「ふわふわなエビ」さん。動画は、音声合成キャラクターの「ずんだもん」と「四国めたん」の掛け合いで進行します。

 ある日、ショッピングモールで「とんかつ 新宿さぼてん」の看板を見て、無性にとんかつが食べたくなったずんだもん。四国めたんは「サボテン……とんかつ……いいわね、材料集めて作りましょう!」と返答し、なぜか食用サボテンの採取へ向かいます。

 明らかな“さぼてん”違いですが、あれよあれよという間にウチワサボテンを使ってかつを作る流れに。めたんの友人の庭に生えていたサボテンの茎や実をたっぷり採取し、調理を始めます。どうしてこうなった……?

下準備が大切

 下準備として、まずサボテンの特徴であるトゲを抜きます。実はこのトゲこそがサボテンの葉で、大きな葉のように見える根本の部分は茎なのだとか。知らなかった……!

調理前のサボテン 調理前のサボテンの茎と実

 大きなトゲ(葉)はピンセットで抜き、細かいトゲは危険がないようピーラーで削るか、下ゆでしてから皮ごとむいて取り去ります。

 今回「サボテンのかつ」にするのは、下茹後に皮をむいた状態のサボテンです。このままだとペラペラな薄さなので、水分をよく拭き取って小麦粉を両面に付け、交互にベーコンをはさんでミルフィーユ状に重ねます。

サボテンの茎に小麦粉 皮をむいた茎に小麦粉を付ける

 しっかり厚みが出たら、肉代わりのサボテンは準備OK。あとは側面にも小麦粉を付け、とんかつを揚げる要領で卵とパン粉でおおってきつね色になるまで揚げました。仕上がりはとんかつそっくりに見えますが、どんな味がするのでしょうか。

デザートと汁物もサボテンで

 今回、サボテンの実はゼリーにすることに。ミキサーで細かくした後、ハチミツ、水、ゼラチンを加えていったん火を通してから、残しておいた茎の部分も少し入れ、冷やしてゼリーにします。

 さらに、余った茎は味噌汁の具に活用。出来上がった3品を、ごはんと一緒に並べると……サボテンのミルフィーユかつセットの完成です! デザート付きの献立ができてしまった……!

サボテンのミルフィーユかつセット サボテンのミルフィーユかつセットの完成

いざ、実食!

 早速2人が「サボテンのかつ」を食べてみると……第一声は「うん、おいしい!」とのこと。少し酸味があり、サボテンの葉脈のプチプチ感と、とろとろとしたジューシーさのある食感だそうです。四国めたんはベーコンの油と塩気がおいしさを底上げしていると考察。ずんだもんは「これはアリなのだ」と舌鼓を打ちました。

サボテンのミルフィーユかつの断面 サボテンのミルフィーユかつの断面

 サボテン入りのみそ汁は汁がとろっとした仕上がりで出汁がきいており、サボテンの実のゼリーは少し酸味のある優しい甘さで、ともに渋みや苦味、青臭さはないとのこと。興味深い実食レポートは、動画で詳しく確認できます。

 なお、愛知県の春日井市では食用サボテンの栽培が盛んで、同市の公式サイトにはサボテンレシピが紹介されています。サボテンの食べ方が気になる人は、チェックしてみると良さそうです。

「断面が実に旨そう」「ちょっとサボテン栽培してくる」

 元がサボテンとは思えない仕上がりのかつには、「これめっちゃうまそう」「これ食べたい、作りたい!」「おーカツになってる」「おいしそうに仕上がってるなぁ」「断面が実に旨そう」「ちょっとサボテン栽培してくる」などのコメントが寄せられています。

 ふわふわなエビさんは、この他にも変わった食材を調理して食べるシリーズ動画を数多く投稿しています。

※画像は「ふわふわなエビ」ニコニコ動画アカウントより引用

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