「勿体ない」 パナソニック電池の“大幅デザイン変更”はあり? なし? 10年以上前に実施も…… 再び議論に(1/3 ページ)

一応「エネループ」のブランド名は残っています。

» 2024年10月26日 06時40分 公開
[しげるねとらぼ]

 誰もが知っている商品の見た目が変わってしまったら……? 10年以上前に変更されたPanasonicの充電池のデザインをめぐり、一部のX(Twitter)ユーザーの間で再び議論を呼んでいます。

「エネループ」デザインの変化比較。上がSANYO時代、下がPanasonic時代のもの

「eneloop」の表記が小さくなっている

 きっかけはXユーザーのみなぎ(@minagi_yu)さんが投稿した写真。Panasonicが展開している充電池「エネループ」が2つ並んでいますが、注目すべきはそのデザインの違いです。片方は現在Panasonicの完全子会社である三洋電機が、かつて「SANYO」ブランドとして展開していたころのもので、電池の中央に大きく商品名の「eneloop」の文字が記されています。

SANYO時代のエネループ(画像提供:みなぎさん)

 しかし、もう一方のエネループは、「Panasonic」の文字が大きく記され、「eneloop」の名前はその下に小さくあるのみとなっています。どちらも「eneloop」の表記はあるものの、デザイン的には印象が大きく異なりますね。こうした配置のデザインは2013年にエネループがSANYOからPanasonicブランドになって以降、現在に至るまで採用されています。

Panasonic時代のエネループ(画像提供:みなぎさん)

ブランドめぐる複雑な歴史も

 そもそも、このエネループは三洋電機とPanasonicの2社の運命が絡み合った、なんとも複雑な歴史を抱えています。

 エネループは三洋電機が2005年に発売すると、一躍ヒット商品として注目を浴びます。一方、Panasonicは2008年にエネループと競合する「充電式エボルタ」を発売しました。しかし、2011年に三洋電機がPanasonicの完全子会社になると、2013年からはエネループと充電式エボルタが同じPanasonicブランドから販売されるように。このときは「一回の使用時間が長いエボルタ」と「繰り返し充放電して長く使えるエネループ」という棲み分けがされていました。

 その後もしばらくPanasonicの充電池は「二枚看板」の状態でしたが、2023年3月には充電式エボルタの展開が終了し、エネループに統一されています。

名前自体が消えたわけではないけれど……

 なかなか複雑な経緯ではありますが、Panasonicロゴが大きくなった後も、三洋電機が作ったエネループの名前自体は存続しているというのが実情。それでも、2013年のブランド移行に伴うデザイン変更時には、ネット上で疑問の声も聞かれていました。(関連記事

 このデザイン変更を「勿体ない」と投げかけたみなぎさんの投稿をきっかけに、Xでは11年越しに議論が白熱。「僕はSANYOのeneloopを忘れない」「とてもわかります」「eneloopのロゴとデザインが好きなので残念だった」「知名度というか、作った会社の思いは受け継がれて欲しい」など、さまざまな意見が聞かれています。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2410/24/news052.jpg 大家に「好きにしていいよ」と言われて薄暗い部屋をDIY改装したら…… あまりの変貌に仰天「すっげえええ」 投稿者に話を聞いた
  2. /nl/articles/2410/24/news161.jpg 「こんなの18きっぷじゃない」 JR「青春18きっぷ」がリニューアル 自動改札OKになるも……「事実上終了」「改悪」の声相次ぐ
  3. /nl/articles/2410/25/news163.jpg 警察と消防が出動「あわや梨泰院の二の舞」 坂口健太郎ら参加の“PRADAイベント”が途中で中止 「圧迫で苦しい」事故発生【韓国】
  4. /nl/articles/2410/25/news017.jpg 「これはすごい」 神戸大学で見られる「信じられない絶景」が550万表示 「泣きそう」「モチベ上がる」
  5. /nl/articles/2410/25/news170.jpg 「全然足りないんだよ!」 高嶋ちさ子、中3次男を“追い回し大説教”でスタジオ恐怖……OA後に親含む大勢から「お叱りを受けました」
  6. /nl/articles/2410/18/news059.jpg “世界一黒い水性塗料”を部屋に塗ってみたら…… あまりに闇が深すぎて「出口を忘れたら」「じっと座ってみたら」と想像が止まらない人続出
  7. /nl/articles/2410/29/news024.jpg 自宅の“温湿度計”が不正アクセス被害に、まさかの犯人は…… 衝撃的光景が300万表示「がっつりアクセスしてる」「こんなことあるの!?」
  8. /nl/articles/2410/24/news079.jpg 「今年一の衝撃でしたw」 有名温泉地の標識→よく見たら…… “まさかの文字”に仰天「知らんかった」
  9. /nl/articles/2410/25/news059.jpg 「こういうの欲しかった!」 家にあるもので簡単に→目からウロコな“書類収納術”に「真似します!!」「天才」
  10. /nl/articles/2410/25/news108.jpg 「ふざけてる」「作品を知らないのになぜ?」と怒りの声 マクドナルドと「HUNTER×HUNTER」コラボの“PR施策”が物議【台湾】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  3. 「Snow Man」の映像が中国で物議→公開停止 所属会社「歴史的事象に対する配慮に欠けた」と中国語と日本語で謝罪
  4. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  5. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  6. 「かわいいってこういうこと」 生後1カ月の子猫が暖をとる場所は……幸せしかない姿に「この角度から見るのが最幸」
  7. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  8. 「ボットン便所を簡易水洗にしたい」→「どれどれ……」 建設会社スタッフが驚がくした“歴史的遺物”に大反響 「相当貴重なもの」
  9. 「その手があったか!」 ほぼ卵焼きだけの弁当?→“まさかのサプライズ”が800万再生 「天才すぎて泣いた」
  10. 飛行機で傷口が感染し「身体の一部を切除」 133万フォロワーの元アイドル「痛みで涙が止まらない」悲痛の現状報告
先月の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  3. 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
  4. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  5. 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
  6. 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  7. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  8. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  9. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  10. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声