磯で見つけた“謎の穴”に釣り糸を垂らすと…… 「デカい!」牙をむいた“海のギャング”に「こんなことあるんですね」(1/3 ページ)
謎解きも釣りも面白い。
千葉県南部の磯にある“ちょっと変わった光景”の謎を調査しつつ、釣りをする動画がYouTubeに投稿されました。釣り上げた“海のギャング”に注目が集まり、動画は記事執筆時点で26万回以上再生されています。
動画を投稿したのは、エサ釣りからルアー釣りまでさまざまな釣りの様子を公開しているYouTubeチャンネル「ぬこまた釣査団」。以前には、離島の海上に浮かぶ小屋の床板を外してみた光景が「半端ない」と話題になりました(関連記事)。
今回は、千葉県の南部・南房総の磯で見られる“ちょっと変わった光景”の歴史をひもときつつ、釣りをする様子を見せてくれます。
南房総の磯にある“謎の穴”
ぬこまた釣査団の隊長・大西さんがやって来た南房総の磯は、一見すると何の変哲もない磯のようです。しかし、海沿いには人工的に掘られたものと思われる“謎の穴”が点在していました。このような穴は、房総半島の内房、南房、外房で広く見られるそうです。
古代ローマの風呂にも見えるこの穴は一体何なのでしょうか? 大西さんは「魚を生かすための“いけす”として昔掘られた穴」だと聞いていたそうですが、インターネットで調査しても、文献などの資料が全く出てこなかったそうです。
そこで千葉県の担当部署に聞いてみたところ、どうやら「昔、イセエビの漁を行っていたらしい」とのこと。しかし、そのイセエビ漁がいつごろに始まり、今どうなっているのかはもう全く分からないという話だったのだとか。
そんな中、大西さんは先日この辺りで釣りをしていたとき、海藻を取っている50〜60歳くらいの漁師さんに出会います。そして、この穴について聞いてみたところ、なんと漁師さんの親が磯に穴を掘り、イセエビ漁をしていたそうです。なんでも、つるはしを使って穴を掘り、漁を行っていたのだとか。
大西さんによると、現在の房総半島におけるイセエビ漁は「刺し網」が主流になっているとのこと。しかし、50年以上前は刺し網と並行し、磯に開けた穴を使った「追い込み漁」を行っていたようです。
追い込み漁に使う穴の四隅には穴が開いていて、その先には海につながる溝が掘ってあります。イセエビがこの溝を伝って海から穴の中へと入り、一度穴の中に入ったら外へ出られなくなる。そして翌日、穴の中にいるイセエビを回収する……という仕組みでイセエビ漁を行っていたようです。
しかし、この漁は磯を傷つけて地形を変えてしまうため、10〜20年前に新たな漁場作りも、すでにある穴を使ったイセエビ漁も禁止になったのだとか。そのため、かつてのイセエビ漁の漁業遺産として、現在はひっそりと生物の住みかになっていたのでした。
穴の中にいる生き物を調査する
穴の謎が解けてスッキリしたところで、現在この穴の中にはどんな生き物が住んでいるのか調査してみることにします。穴を使ったイセエビ漁は禁止されていますが、釣り自体は禁止されていないそうです。
目視とカメラで穴の中を見てみると、魚が磯の隙間を行き来している姿が確認できました。しかし、どうにも警戒心が強そうなことから少し穴から離れ、長い竿を使って釣りをしてみると……ササノハベラやニシキベラなどが釣れました。
続いて他の場所を探すと、やたらとフグがいる穴を発見。穴の状況から考えると、誰かが釣り上げて穴の中に捨ててしまった可能性が高そうです。狙っていない魚が釣れてしまった場合でも命を無駄にせず、海に帰すことを徹底してほしいですね。
さらに進んでいくと、煙突のような謎の穴を発見。これまでの穴とは全く形状が異なるところを見ると、本当にいけすとして使われていたものかもしれません。のぞいてみた謎の穴の中では、小魚の群れが泳いでいました。
穴の中の水面が動いていないため、どうやら穴と海はつながっていないようです。魚が飢えているかもしれないとエサを投げ入れると……あっという間かつ、次から次へとメジナやベラが釣れました。穴の中の魚たちは、高波で穴の中に流れ込んでしまって自分で抜け出せず、エサもない状態なのかもしれません。
煙突のような穴がどんな用途で作られたのか、今となっては調べることも困難です。しかし、かつて掘られた穴は長い時を経て、天然の釣り堀へと姿を変えていたのでした。
大物を狙ってみる
大きな魚を狙うため、すでに目星をつけていた穴にサバの切り身を投げてみることにします。すると、“海のギャング”と呼ばれるウツボが波に乗り、目の前を流れていきました。
ダイソーで購入した穴釣りロッドを使い、エサに食いついたと思ったらすぐに逃げられてしまいましたが、再度穴にエサを投入して待つと……無事にウツボを釣り上げることに成功します。
大西さんは「デカい! デカい!」と大興奮。よく見ると体の色が違うので、波に乗っていた個体とは別の個体なようです。しかし、ウツボは生息数が減っているといわれているため、1匹釣って釣りを終えることにしました。
その後は、さばいて七輪で焼き、かば焼きにしたウツボをいただきます。ウツボのかば焼きは皮の厚いウナギのような食感で、とってもおいしかったそうですよ。
数年前から気になっていた穴の謎を解明し、房総における漁業の変遷を垣間見ることができた釣行になった。また、暖かい時期にはイワシなどが穴の中を泳いでいるため、時期をあらためて釣りをしてもよさそうだと語る大西さんなのでした。
「気になってました」「歴史の授業みたい」の声
この動画のコメント欄には「不自然な人工的な穴だな、と気になってました」「これはうまそう」「歴史の授業みたいでした」「めちゃくちゃ興味深い動画」「楽しそうな釣り場」「ウツボが流れてくシーン爆笑しました こんなことあるんですね(笑)」といった声が寄せられています。
YouTubeチャンネル「ぬこまた釣査団」では、他にも釣りの様子を多数公開中です。また、X(@yoonishi3)でも釣りに関する情報を発信しています。
「ぬこまた釣査団」動画まとめ
動画提供:YouTubeチャンネル「ぬこまた釣査団」
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