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【食べ物雑学】「がんもどき」のあまりにも多過ぎる謎

どうしてこうなった。

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 つぶした豆腐にごぼう、にんじんなどを混ぜて油で揚げた「がんもどき」。身近な食べ物ではありますが、昔は材料が違ったり、なぜか海外のお菓子に由来した別の呼び名があったりと、謎が多いことをご存じでしょうか。

 今回は、食べ物に関係した雑学ネタをいくつかご紹介します。

実は謎過ぎる料理「がんもどき」

 がんもどきはもともと、こんにゃくを使った料理。しかし、どういうわけか材料が豆腐に入れ替わってしまったのが、現在のわれわれが口にしているがんもどきです。

 また、関西には「ひろうす\ひりょうず」などの呼び名もあるのですが、これはポルトガル語の「フィロウス」に由来します(※)。フィロウスは、小麦粉をこねて焼いたり油で揚げたりしたお菓子。材料どころか、食べ物としてのジャンルまで異なります。

※ 「飛龍頭」などの漢字表記もあるが、当て字といわれている。

 さらに言えば、がんもどきという名前の由来にも「鳥の雁(がん\かり)の肉の味に似ているから、がん“もどき”」「こんにゃくを使った精進料理『糟鶏』の俗称」と諸説あり、はっきりしたことは分かっていないとか。



「夜のお菓子」こと「うなぎパイ」はエッチなの? エッチじゃないの?

 静岡県浜松市のお菓子「うなぎパイ」のキャッチコピーは「夜のお菓子」。エッチな商品と勘違いしてしまう人も多いものの、「夜」には忙しい家族が顔を合わせる一時、一家団らんという意味が込められているそうです。

 なお、製造元・春華堂はこのキャッチコピーの誤解に気付いた際、「あえて間違った解釈に合わせる」という奇策に。パッケージを赤、黄色などを配色した精力剤風のデザインにリメークすることで、売上をアップさせたそうです。

日本のカレーと、インドカレーが全く似ていない歴史的な理由

 イギリスでは、昔からシチューが定番料理の1つ。しかし、牛乳は日持ちしないため、船乗りには食べられないこともありました。そこで保存の効く香辛料で代用するようになり、イギリス式カレーが生まれました。

 同国の兵式を採用した創設期の日本海軍は、このカレーを軍隊食として導入。役目を終えた兵隊たちが故郷に戻ることで、全国的に広まったといわれています。このような経緯を考えると、日本のカレーと発祥の地・インドのそれが、違う料理に見えてしまうのも納得できるはず。

「絹ごし豆腐は絹でこして作った豆腐」ではない

 木綿豆腐はつくるときに、木綿の布を使うから“木綿”豆腐。表面の凹凸は、固めるときに布地の模様がついたものです。

 一方、絹ごし豆腐は実際に絹でこしているわけではありません。製法ではなく、舌触りの良さ、見た目の美しさなどに由来した名称だといわれています。

ビー玉栓の瓶で売っているラムネはあるのに、サイダーはない理由

 ビー玉栓の瓶に入ったラムネは、夏の風物詩。しかし、他の容器に入ったラムネを飲んだことはないのでは? 



 実は、ラムネとサイダーは容器の違いから区別されており、ビー玉栓の瓶を使ったものがラムネ、そうでないものはサイダーとされています。

 明治時代には「ラムネ=レモン風味」「サイダー=リンゴ風味」という違いもあったものの、時代をへて境界が曖昧になってしまったとか。

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