声が出せない転校生の女の子と、ぶっきらぼうな態度ながら彼女の世話を焼くクラスメイトの学校生活を描いた漫画が心に染み入ります。作者は創作漫画を投稿している矢村いち(@yamuraichi)さん。
失声症で声が出せない転校生の真白さん。はじめのうちは多くのクラスメイトが話しかけてくれたものの、筆談では時間がかかり、だんだんと話してくれる人が減ってしまいます。どうしたら人とうまく関われるかと思案していると、同じクラスの心崎さんが「一緒に食べるから!」とお弁当を持ってやってきます。勘のいい心崎さんは、素っ気ない筆談からからもいろいろと察してくれて、真白さんは居心地の良さを感じます。
心崎さんはまるで心が読めるみたいだ――と思っていた真白さんですが、心崎さんは本当に心が読めるのです。真白さんのネガティブな心の声がずっと聞こえていたので、仕方なく話しかけたのですが……「心が読めるとしたら本当に優しいな」「大好き」という真白さんの気持ちを知り、調子が狂ってしまうのでした。
この「声がだせない少女は『彼女が優しすぎる』と思っている」シリーズは矢村さんのTwitterで更新が続いており、その後も筆談で挨拶しやすいようにしてくれたり、学食の注文にもたつく真白さんが食べたいものを注文してくれたりと、心崎さんの優しさが描かれています。
「仕方がない」からと真白さんに接するようになった心崎さん。態度や言葉はぶっきらぼうだけど、真白さんが“優しすぎる”と言うように、その行動は本当に優しくてステキ。親切にされて喜ぶ真白さんの心の声に照れてしまうのもかわいらしいですね。
この漫画の読者からは「最高」「尊いの塊」「現実もこのように優しい人がふえたらきっと幸せな世界になるんだろうなぁ」などのコメントが寄せられていました。
声がだせない少女の挨拶の話
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