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秋田県大館市教育委員会が、子どものインターネット・ゲーム利用を規制する条例案を制作していることが分かりました。ねとらぼの取材に対し教育委は「条例案を進めていることは事実です」と回答しています。
秋田魁新報の報道によれば、「インターネットやゲーム機の過剰な利用が、子どもの学力や体力の低下、昼夜逆転による不登校、睡眠障害などの精神面でのトラブルを引き起こす」とする説が条例制定の趣旨。ゲームの利用について「平日は原則60分以内」と定め、ゲーム以外を目的としたスマートフォンの利用および休日の活動については、各家庭でのルール作りを求める内容です。
ねとらぼでは、条例案の具体的な内容について、秋田県大館市教育委員会に問い合わせを進めています。
子どものインターネット・ゲーム利用を制限する条例案としては、香川県で検討されている「ネット・ゲーム依存症対策条例案」が物議を醸しています(関連記事)。
特に争点となっているのが「ゲームは1日60分(休日90分)」「義務教育修了前の子どもは21時まで」など具体的な制限を設ける内容です。根拠が示されていないこと、あるいは根拠として掲げているデータの不備が指摘されています。
ねとらぼでは、香川県議会が識者として挙げている久里浜医療センターの樋口進医師に取材を申し込みましたが、ネットで噴出している疑問に対する回答は得られませんでした。
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ジョークのようでいて、皮肉の利いた意見のようにも。