デザイン学校の学生に頼まれてファッションショーのモデルを引き受けたら、ファッションの深淵をのぞいてしまった――。そんな体験を描いた漫画が、Twitterで笑いを呼んでいます。“おしゃれ”は“おもしろ”と紙一重。
同作は作者のみまたかほ(@kaho54235115)さんの体験談。モデル依頼を快諾した彼女は、あるデザインコンセプトの下に衣装とメイクを施されます。
そうして出来上がったのは、ダークなワンピースとルージュに彩られた、悪役めいた姿。思わず「これは何?」とコンセプトを聞くと、デザイナーからは「“夜と死”です!!」と、元気な声が返ってきました。う〜ん、理解できる気はしないでもないけれど、「分かった」と言い切るまでの自信は持てない……そんなファッション。
いまいち理解できないデザインを与えられたのは彼女だけではなく、ショーに参加したモデルたちは、一様になにがしかの物質や概念と融合させられています。そんなカオスな光景に作者がため息をついていると、「なんかすごいショーですね……」と、前に並んでいた「でっかいそうめんの束みたいな人」が話しかけてきました……というか、これ、何? 作者が「私は“夜と死”です。おねーさんは?」と、自己紹介の交換としては異様すぎる返事をすると……。
「私は光ファイバーです」――あんまりな答えが返ってきました。
シュールな言葉を不意打ちのように浴びせられて、作者は笑いをこらえるのに必死。相手は「笑っていいんですよ?」と言ってくれていますが、メイクを維持しなくてはなならず、地獄のように苦しみもだえるしかないのでした。
漫画は「2ページ目以降全て破壊力がすごすぎてやばい」「これもう“概念コスプレ大会”やろ」と好評。「光ファイバーさんが無敵すぎる」「光ファイバーが気になって夜も眠れない……」と、光ファイバーさんも大人気です。ちなみにその光ファイバーさん、ショーは立派にやり遂げたそうです。メンタル鋼かよ。
作者のみまたかほさんは、今春に退職して漫画家として活動を開始。趣味の登山体験を生かし、山にまつわる不思議な物語「彼沢さんの四方山話」シリーズ(関連記事)を描いています。
作品提供:みまたかほ(@kaho54235115)さん
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