横浜駅「ハロウィン限定 黒炒飯弁当」(930円)〜今年のハロウィンは、“かぼちゃ電車”の思い出と共に限定駅弁!
毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! 横浜駅「ハロウィン限定 黒炒飯弁当」です。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年10月30日)
オレンジと緑の“湘南色”の帯を巻いたE231系電車の快速「アクティー」が、横浜郊外の東海道本線を下って行きます。
日中は東京経由の列車が概ね10分間隔、これに新宿経由の普通・快速・特別快速が加わって、戸塚付近では1時間に約20本の“湘南色”の列車が行き交います。
神奈川エリアでは、ごくごく日常的な鉄道風景ですね。
“湘南色”は、昭和25(1950)年3月1日、東海道本線・東京〜沼津間で運行を開始した「湘南電車」からと言いますので、今年(2020年)で70年の節目を迎えました。
いまも東海道本線で「沼津行」がやって来ると、わずかに湘南電車の名残を感じるもの。
神奈川から静岡にかけてのみかんの産地にちなんで、「みかん電車」とも呼ばれましたが、地域によっては、「かぼちゃ電車」として親しまれたところもあったようです。
“かぼちゃ電車”の愛称を思い出したら、思わず「崎陽軒」の期間限定駅弁、「ハロウィン限定 黒炒飯弁当」(930円)をいただきたくなりました。
人気の炒飯弁当をハロウィンらしく、いつもとは違った姿に仮装させたというコチラの弁当、秋の定番として、今年は10月21日〜31日までの限定販売となっています。
もちろん、「かぼちゃ」のおかず(素揚げ)も入っています!
【おしながき】
- 黒炒飯 グリンピース
- 鶏のチリソース 2個
- かぼちゃの素揚げ
- 昔ながらのシウマイ 3個
- 塩焼きそば
- 筍煮
- 紫キャベツと紫玉ねぎのピクルス
“ハロウィンの夜”を演出したというメインの「黒炒飯」は、本場・中国のたまり醤油で、香ばしく仕上げられたもの。
一方、鶏の唐揚げは、オレンジの「鶏のチリソース」に“仮装”したのだそう。
「かぼちゃの素揚げ」、「紫キャベツと紫玉ねぎのピクルス」と共にカラフルな雰囲気も魅力。
この黒炒飯の心地よいパラッとした食感を感じると、秋の深まりに気付く自分がいます。
今年(2020年)は川崎をはじめ、各地のハロウィンイベントは、オンライン開催がメイン。
大勢で集まって盛り上がるのは、もうしばらくのご辛抱といったところでしょうか。
その分、“ハロウィン駅弁”は1人から楽しめる、今年らしいハロウィンの過ごし方。
自宅の退屈な日常に飽きてきた方、懐かしの“かぼちゃ電車”の記憶を思い出しながら、この時期だけの駅弁を楽しんでみてはいかがでしょうか。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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