女子大生が同級生に“クソデカ”片想いしている漫画が、「リアルで切ない」と好評です。作者はネットで作品を公開しているイララモモイ(@iroiro_kangae)さん。
ヨネハラさんは、ふとしたきっかけで高校の同級生、木野くんを好きになり、彼を追いかけて同じ大学、同じサークルに入るほど。いつも偶然会いたくて木野くんの面影を探し、店で服を見れば木野くんに似合いそうだと思い、旅番組を見れば木野くんとの旅行を想像する……どんなことでも木野くんと結びつけて考えるようになっていました。木野くんがピアスを開ければ「ピアス穴で擬似的につながっていると感じたくて」同じ場所にピアスを開けるほどです。
高校の同級生はそんな彼女を「まだ木野のことすきなのww」と笑い、「別の男にしなよ」「どこがいいの?」とあしざまに言います。ヨネハラさんは、そんな悪口が実はうれしいのです。自分だけが木野くんの魅力に気づいているから……。「きのくんなんて世界中の人から嫌われちゃえばいいのにな。そしたらきのくんのことすきなのわたしだけ」
そんな巨大な感情を木野くんに向けているヨネハラさんですが、木野くんのほうは彼女に興味はなく、ただの友達と思われています。「いっそ嫌いになりたい」と思いつつも、ヨネハラさんは木野くんを諦められず、ラブソングを聴いては泣き、彼と気安く話す女友達に嫉妬を向けるのです。
木野くんで世界がいっぱいになっているヨネハラさんと、彼女に無関心な木野くん。ヨネハラさんの“クソデカ”な思いに比べて、木野くんの思いはゼロという一方通行がなんとも切なく、望みがないことを何度も見せつけられつつも諦められないのがまたつらい……。
リアルでデカくて重いヨネハラさんの片思いには、「むちゃくちゃ過去の自分すぎてぞわぞわした」「私いつもこれで草」「片想いしてる人に会えると嬉しい反面、自分への無関心が痛いほど伝わってきて辛いんだよね」など、似た経験をしている人から共感の声が多く寄せられています。
作品提供:イララモモイ(@iroiro_kangae)さん
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