老舗駅弁店のトップが語る、「駅弁」に大切な2つのマストアイテムとは?:広島「漫遊弁当」(1180円)(3/3 ページ)
「駅弁」といえる2つの要素、1つは「郷土色」、もう1つは……。
【おしながき】
- 白飯
- 煮穴子
- 牛肉旨煮
- 焼き鮭
- 玉子焼き
- 海老天
- 鶏の唐揚げ
- 椎茸煮
- 酢の物(ごぼう、なます)
- ちりめん山椒佃煮
- わさび菜
- 香の物
広島県産「恋の予感」を使った白いご飯の上に煮穴子と牛肉の旨煮が載り、2つの味が楽しめる「漫遊弁当」。おかずにも「浮城弁当」でおなじみの焼き鮭とこだわりの玉子焼きが入って、浜吉の駅弁のいいトコ取りが楽しめる構成となっています。初めて三原や福山で駅弁を買い求める方、どの駅弁にしようか迷ってしまうという方は、この「漫遊弁当」を選んでおけば、どの駅弁の味も満遍なく楽しめることでしょう。
今回、浜吉の歴史を辿って感じたのは、明治から昭和まで、陸上交通と水上交通の結節点で潤い、平成以降は航空交通との結節点も押さえて、駅弁文化を守ってきたということ。そして愛情が込められたお米1粒1粒が、とても美味しい駅弁を作っていると感じました。7月から岡山エリアでデスティネーションキャンペーンが始まりましたが、岡山と合わせて、広島・備後地方にも足を運んで、掛け紙を愛でながら、伝統の美味しい駅弁を味わってみてはいかがでしょうか。
(初出:2022年7月1日)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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