1歳娘と出かけたら、道行くおじいちゃん、おばあちゃんに声をかけられて…… 会えない孫と重ねた“あふれ出る気持ち”にじーんとする(1/2 ページ)
離れていても、いとおしい。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、孫やひ孫になかなか会えない……。そんなおじいちゃん、おばあちゃんの心境が伝わるエピソードを描いた漫画がTwitterに投稿され、記事作成時点で2万5000件の「いいね」や共感を集めて話題になっています。
漫画を描いたのは、1歳の娘を育てるJ.えんどう(@ys_endo)さん。日頃から娘を連れて外出すると、高齢の方に構ってもらうことが多いといいます。そんなとき、「小さい生き物を愛でたい」という思いだけでなく、高齢の方に共通した“あふれ出る気持ち”が感じられるのだとか。
娘をベビーカーに乗せて一緒にお出かけをしたある日も、早速通りすがりのおばあちゃんが話しかけてくれました。「かわいいわねぇ」「1歳くらいかしら? ウチの孫も同じくらいでねェ。まだ4、5歩くらいしか歩けないんだけど」「アラア、お手々ふってくれるの」と、ベビーカーをのぞき込んでうれしそうにしています。
ニコニコ顔のおばあちゃんとバイバイをして別れた直後、今度はすぐそばにいたおじいちゃんにも「わーっ、かわいいですねー」と話し掛けられました。おじいちゃんは満面の笑みですが、娘は男の人がちょっと苦手。今にも泣き出しそうな顔を見せると、おじいちゃんは慌てて「怖くないよー、かわいいなー」と言いながら「実はウチにも孫が生まれまして、まだ3カ月なんですけど」と教えてくれました。
「怖がらせてごめんね」と優しく謝るおじいちゃんと別れ、スーパーに立ち寄ったJ.えんどうさん。またしても別のおばあちゃんに話し掛けられます。「うちのひ孫も1歳なのヨ〜、いっしょねェ」「まあ〜、かわいいわ〜」と眉尻を下げて話すおばあちゃん。娘がまだ言葉にならない声を出す姿を見てうれしそうにしながら、手を振って立ち去りました。
出会ったおじいちゃん、おばあちゃん達の姿を見ていたJ.えんどうさんが気付いたのは、「みんな孫・ひ孫に会いたくて会いたくて会いたくて、赤ちゃんを見たらついつい声かけてしまうんやろうな……」ということ。娘をかわいがってくれることへの感謝とともに、自身もおじいちゃんやおばあちゃんに会いたい思いをかみしめるJ.えんどうさんでした。
漫画を読んだ人からは、「今気楽に孫にも会えないもんなぁ……うちの子も未だに外出ると見知らぬじぃじばぁばにかわいがられる」「いやあほんとにこれなのよ……ご近所さんみんなかわいがってくださってうれしいのよ……だけど会えていないんだろうなって……」「分かるっ! うちの一歳半の僕ちんに話し掛けるマダム達も『うちの孫は3歳で』『もう3年会ってないけど、5歳になるのよ』とか、自分の孫やひ孫に重ねて愛でてくれる」など、多くの共感の声が寄せられています。
作者のJ.えんどうさんは、この漫画を描いたきっかけを「寂しい思いをされている高齢の方のお気持ちが、多くの方に知ってもらえるきっかけになると幸いです」と話してくれました。コロナ禍では孫やひ孫に会いたくてもなかなか会えず、あふれ出る気持ちから、通りすがりの幼い子どもを孫やひ孫と重ねて見ているおじいちゃん、おばあちゃんは多いようですね。
J.えんどうさんは、この他にもさまざまなエピソード漫画や娘の成長記録をTwitterアカウント(@ys_endo)で公開中です。
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