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悲しげな表情の猫が捨てられて…… 胸を打たれる不安げな様子に「この子の姿を見て涙、この子の気持ちを考えるとまた涙」(1/2 ページ)

終生飼育は飼い主の責務です。

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 悲しい顔をした猫がシェルターの前に遺棄されていた。保護の経緯をまとめた動画がYouTubeチャンネル「猫のシェルター アリエル」に投稿されました。動画は記事執筆時点で16万回以上再生され、5000件以上の“高評価”を獲得しています。

【怒】悲しい顔をした猫が保護猫シェルター前に遺棄されてました

遺棄されていた1匹の猫を保護

 北海道、小樽を拠点にしている「特定非営利活動法人 猫のシェルターアリエル」。野良猫をゼロにすることを目標に活動しており、猫の適性飼養に関する啓発普及や保護猫の里親探しなどを行っている団体です。

 2024年4月上旬、そんなアリエルのシェルター玄関前に1匹の猫が遺棄されているのを団体スタッフが発見します。幸い見つけるのが早く、命に別状はないもよう。しかし状態は決して健康的ではなく、体も汚れていました。一番特徴的なのはその表情で、なんとも言えないとても悲しい顔をしていました。いったいこの猫ちゃんに、何があったのでしょうか。

キャリーケースに入っているニャンコ 遺棄された猫が1匹
ケースから出るニャンコ 大きなケガはしてない様子
見つめてくるニャンコ 最低限のご飯と防寒はありましたが……

 シェルター前で発見されたとき、猫ちゃんはキャリーケースに入れられた状態でした。中には少しのドライフードと毛布が入っていて、なぜか体にはリードが付けられていたそうです。遺棄した人にも事情や罪の意識はあったのだろうと推測はできますが、動物の遺棄は犯罪です。捨てられた猫ちゃんにとっては非常につらかったに違いありません。

悲しそうな顔をするニャンコ こちらまで悲しくなってきます
周りを見るニャンコ 愛護動物の遺棄は犯罪です

猫ちゃんの表情が……

 気持ちを表すかのように、猫ちゃんの顔は悲しそうな様子に包まれています。団体スタッフに発見されるまで30分ほどでしたが、どうして自分がここにいるのか、なぜ周りに知らない人がいるのか……頭の中は分からないことだらけで一杯でしょう。

 なお、動物を捨てることは犯罪であり、令和2年6月に施行された動物愛護管理法第44条第3項には「愛護動物を遺棄した者には1年以下の懲役または100万円以下の罰金」と定められています。

 ただ、仮に遺棄した人が罰せられても、この猫ちゃんが幸せになったり報われたりするわけではありません。いつか捨てられた子たちが、直接幸せになれるような流れが作られることを願うばかりです。

ふさぎこむニャンコ 初めての場所はこわいよね
威嚇するニャンコ ちょっとだけ威嚇

幸せになってほしい

 保護された猫ちゃんはというと、おびえている様子は見せるもののいたっておとなしくしています。小さく「シャー」と鳴くだけで、かんだり爪を立てたりすることもありません。性格はとても良い子なので、保護シェルターの他の猫ちゃんたちとはやく仲良くなって、走り回っている姿をぜひ見てみたいですね!

カメラを見つめるニャンコ 目はちょっと注意が必要みたい
トイレにこもるニャンコ 簡単な手術だといいな

 もっとも体のほうは汚れていて脱水症状になっているため、回復には少し時間がかかりそうです。さらに目に関しては、動物病院に行ったところ手術が必要とのこと。この猫ちゃんは目やにや目のにごりが目立つのですが、どうやらまぶたが内側に入りこんでしまっていることが原因のもよう。これまで厳しい環境で暮らしてきたことが想像できます。第二の猫生では、幸せになってほしいです。

ダンボールの中に入るニャンコ これからはステキな人に出会えるといいな!

 動画投稿者さんによれば、すでに警察には届け出ているとのこと。今回の動画を見た人からは「ここまで悲しい顔の子を初めて見ました……」「ありがとう助けくれた貴方に感謝します」「悲しい目をしたこの子のこれからの猫生に幸せあれ」「動物は物ではありません」「たとえ悲しそうな顔をしていても、残りの猫生この子が幸せだと思えるものでありますように…」といった、感謝や励ましの声が寄せられています。

 YouTubeチャンネル「猫のシェルター アリエル」では、これまで保護した猫ちゃんたちの様子が多数公開中です。猫好きの人はもちろん、保護猫活動に興味がある場合はのぞいてみてはいかがでしょう。

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画像提供:YouTubeチャンネル「猫のシェルター アリエル

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