槍(やり)と矛(ほこ)の違いって知ってる……? 知ってるようで意外に知らない両者の違いを簡潔に説明する博物館の展示がX(Twitter)に投稿され、「初めて知った」と反響。記事執筆時点で55万回以上表示され、1万件のいいねを集めています。
柄に固定する部分の形状の違いで区別
槍と矛はどちらも柄の先に固定する部分を持つ武器ですが、その違いについて意識したことのある人はそう多くないでしょう。
投稿者であるXユーザーのししジニー(@jiny3jiny34643)さんも、これまではその違いを知らなかったらしく、「超勉強になる」という感想とともに槍と矛の違いについての説明とそれぞれの出土品の写真を紹介しています。
掲示された説明によると、先端の部分に茎(なかご)という軸を作りそれを柄に差し込むのが「槍」。その逆に先端の部分に袋穂(ソケット)という筒状の構造を作り、そこに柄を差し込むのが「矛」だそうです。なるほどこれはわかりやすい……!
出土品の槍と矛の写真を見るとその違いは明白です。柄に固定する部分の構造をよく見ると、槍先は根本の棒状の部分を柄に差し込んでおり、一方の矛は筒状になった部分に柄を差し込んでいます。
なお、矛の袋穂の部分の鋳造には工夫と手間が要されるため、イラン北部では銅製の矛は鉄器時代にさしかかる紀元前1000年ごろになるまで登場しないそうです。
「勉強になりました」「初めて知った」
槍と矛の違いのわかりやすい説明にリプライや引用リポストでは、「そうなんですか!?」「知らなかったたです……」「これはビックリ 勉強になりました」「初めて知った」「槍と矛の違い考えたことなかった」「これまで矛のことを槍と呼んでたかもしれん」など驚きの声が多く寄せられています。
古代オリエント博物館の特別展「悠久のペルシア」で展示
ししジニーさんが訪れたのは古代オリエント博物館で、紹介している展示物は11月24日まで開催されている特別展「悠久のペルシア」のものです。
同特別展では、古くからメソポタミアやエジプトに鉱物資源などを供給するだけでなく、先進的に独自の技術を生み出してきたペルシア(現在のイラン)の技と美術を紹介。併設展として「ペルシア書道へのいざない」も開催されています。
画像提供:ししジニー(@jiny3jiny34643)さん
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第2回も開催予定とのこと。