【コロナ「自宅療養」マニュアル】体温を測ってはいけないタイミングは?

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 東京都医師会理事で順天堂大学総合診療科教授の小林弘幸氏がニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。新型コロナウイルスに感染した場合に備えて、いまから用意しておくべきものについて解説した。

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医師による解説

飯田浩司アナウンサー)新型コロナウイルスの感染が判明した場合、買い物はおろか、外出さえできなくなりますよね。

小林)そうなると、やはり一番困ってくるのは食料品ですね。軽症の方であればいいのですが、そうでない方は、食欲もなくなってきます。熱がある場合は全身の倦怠感が強くなることがありますし、あともう1つ、皆さんはあまりご存じないのですが、下痢になる方がある程度いらっしゃいます。そういった方は、胃腸の調子が悪いということになりますので、消化しやすく、それでいてカロリーが摂取できる、スープやゼリー、チョコレート、それとスポーツ飲料などを摂取するといいです。もちろん食欲が戻ってくれば、インスタント食品や缶詰などを食べてもいいでしょう。陽性と診断されてからおよそ10日間は、どうしても自宅安静を強いられますので、ある程度の食料品は用意しておいてください。

これは基本中の基本なのですが、飲料水の用意も必要です。1日に1人最低2リットルは、持っておかなければなりませんので、それを計算した上で準備をしておきましょう。あとは、生活用品です。ティッシュペーパーやトイレットペーパーはやはり普段より多い量を使いますので、きちんと用意しておくことが大事です。ほかにも、二次感染予防のための、マスク、ゴーグル、ビニール袋、消毒薬といったものは、あったほうがいいと思います。体温計やパルスオキシメーターもあっていいと思いますし、風邪薬や胃腸薬なども飲んでいただいて結構です。

飯田)コロナに感染する前に準備しておくということは、いまのうちに準備しておいたほうがいいということでしょうか?

小林)そうですね。かかるにしてもかからないにしても、持っていたほうがいいと思います。

新行市佳アナウンサー)自宅療養の際に、薬以外で対処する方法というのはありますでしょうか?

小林)熱が出る場合は、薬以外に、冷却ジェルシートや水枕など、そういったものを持っているといいと思います。それと、皆さんよく検温をされると思うのですが、実は、正しい検温の仕方というものがあります。実際に測っていただくとわかるのですが、食後、入浴後、運動後というのは、やはり体温は上がり気味になるのです。ですので、そういったタイミングは避けて、安定した状態で体温を測ってください。

コロナの特徴なのですが、高熱ではなく、37度5分程度の、体温が若干高めといった患者さんがとても多く見られます。ですので、例えば入浴の後に測って体温が高かったからといって慌てるといったことは避けて、入浴後であれば、30分間程度時間をおいて測っていただきたいです。熱が出たときには、もちろん薬を飲むことも重要ですが、寒ければ1枚着る、汗をかいたら1枚脱ぐといったように、衣類で調整することもできます。これは基本ではありますが、そういったことをするのもいいことだと思います。

飯田)例えばですが、起き抜けに体温を測るというのはどうでしょうか?

小林)朝はどうしても体温が低く出てしまうのですが、我々はよく患者さんに、朝昼夜のご自身の平熱を知っていたほうがいいのではないかということは言っています。もちろん、熱が出ない方もいますので、一概には言えないのですが、1つの参考として知っておいていただきたいです。

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番組情報

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター
毎週月~金曜日 朝6:15~番組HP
医師が週替わりで登場。
飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

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