ビジネスホテル名物、「備蓄王」フード自販機が消滅寸前ってホント? “関東最後の一台”を守るホテルで話を聞いた

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 ビジネスホテルに泊まった人なら見覚えがあるかもしれない。

 それが株式会社非常食研究所が販売する備蓄王(旧:夜食王)だ。何やら異彩を放つ黒い筐体で、ホテルの自販機コーナーの片隅に鎮座している。

あなたもビジネスホテルで見たかもしれない

 しかも一品800~900円ほどとやや値が張るので、おいそれとは買えないシロモノ。

 だがヒモを引いて8分間待つと、アッツアツで一人前の食べ物ができあがる、なかなか見どころある自販機だ。

 じつはこの備蓄王、15年ほど前からホテル事業からは撤退の方向となり、設置数が激減。関東で唯一設置されている、ホテルマークワンつくば研究学園店に伺った。

つくばエクスプレス・つくば研究学園駅にほど近い、ホテルマークワンつくば研究学園店
よく見ると奥にある

 それは2階の自販機コーナーにあった。筆者としても念願の再会だった。

類を見ない外観の自販機

 もはや風格すら漂う筐体。かつては全国で440台ほど出回ったが、現在残るのはあと数台らしい。

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自販機なのに「自分で取り出す」

 ついに購入する。筆者も何度かその存在は目にしたが、価格が原因で購入にふみきれなかったため、実際に買うのは初めてだ。

1000円札を入れて
ボタンを押すと

 大きな音を立てて150円の釣り銭が出る。そして自動で商品が出てくる……のではなく、商品の入ったドアを開いて購入が成立する。

自分で取り出す珍しい方式の”自動”販売機

 まず驚いたのは、とにかく大きいこと。サッカーボールくらいのサイズ感だ。これは温めるための燃料が入っているからとのこと。

巨大な箱。「とうとう買えた」との気持ちが高まる

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