医療機関のない地域「無医地区」が多い都道府県を調査 「北海道」は76地区【2019年データ】

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 体調不良や万一のケガなどの際、医療機関や医師の存在は欠かせませんよね。厚生労働省では全国民が健康的な生活を送れるよう、無医地区について調査を行っています。無医地区とは医療機関のない地域のことで、該当する地域の中心的な場所を起点に、おおむね半径4キロの区域内に50人以上が居住、かつ容易に医療機関を利用できない地区のことを指しています。

 本記事では厚生労働省の調査を基に「無医地区の多い都道府県」ランキングを紹介します。

(出典元:厚生労働省「令和元年度無医地区等及び無歯科医地区等調査」

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第2位:広島県(59地区)

 第2位は広島県でした。59の無医地区が存在しています。

 無医地区が多いのは庄原市や三次市。庄原市西城町の集落では地区で唯一の診療所が閉院したため、市立西城市民病院の医師や看護師らによる巡回診療を実施。心電計や超音波診断装置などを載せた移動診療車で週に1回巡回し、診療所だった空き家で診察をしています。

 高齢で免許を返納したり、体が不自由だったりする住民の医療を支える存在となっていますが、同時に医師不足も課題となっており、解消のための対策も講じています。

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第1位:北海道(76地区)

 第1位は北海道でした。76の無医地区が存在しています。この結果は国内で最も面積の広い都道府県であり、地域によって人口に差があることや、人口密度が低いことも影響していると考えられます。

 無医地区の多い北海道では、一定の区域内に医療機関を持たない地域で医療を確保することを目的に、へき地診療所を運営。2018年時点で、道内に12カ所のへき地診療所が設置されています。

 また、へき地医療拠点病院として道内にある19の病院が指定されており、主な役割は巡回診療等によるへき地住民の医療確保や、へき地診療所等への代診医等の派遣、遠隔医療等の各種診療支援などです。道民が平等に医療を受けられるよう、へき地医療拠点病院は随時追加指定されています。

 ランキングの全順位は、次のページからご覧ください。

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