7分の壁は厚い……iOS向けアプリ「7分間エクササイズ」で鍛えるやせる(?)アプリ、試します

前回からエクササイズなど身体を鍛える健康系アプリを試しているが、今回のアプリは前回よりも少し長めのトレーニング。その時間はたったの7分なのだが……。

» 2014年10月30日 13時45分 公開
[小林誠,ITmedia]

 運動が大嫌いな筆者がダイエットに活用できそうなアプリを一週間試していくレビュー。前週はとりあえず身体は引き締まり、毎日続けることはできた。ならば次はもう少し長いトレーニングに挑戦するのが自然だろう……そんな考えのもと新しいアプリを使い始めた。

 そしてつくづく感じたのだが、やはり「時間」や「トレーニング内容」で、同じように見えるエクササイズも続けやすさが全然違う。そんな当たり前のことを実感した2週目の記録。何が壁で、何がキツかったのか。長続きするダイエットの参考にしてほしい。

可愛い声に励まされるか? 意外とキツイ7分間のトレーニング

 前回は5分からトレーニングが可能なアプリ「デイリーワークアウト」を使ったが、今回は2分増えた「7分間エクササイズ」というアプリを使ってみた。論文誌にも掲載され「科学的に立証された」というのが売り文句だ。有料ではあるが、たったの200円。これで身体が引き締まるのであれば安いもの。

 さて使ってみた感想は以下の通り。

良い点

  • 各トレーニング間の休憩が10秒と長い
  • 日本語の動画、静止画、テキストで指示
  • 利用履歴を自動的に記録

悪い点

  • 7分でも長い
  • きついトレーニングが多い
  • 女の子の声にイラッとする

 特に注目が「7分でも長い」点。前回の5分と比べ、たかが2分、されど2分。このプラス2分の壁は厚い。いや、もう白状してしまうと7日中3日もさぼってしまった。それくらい「7分」というのはやる気が湧かない数字なのだ。

 加えてこのアプリ、12本のトレーニングが1セットで1サイクルなのだが(サイクル数は増やせる)、その内容が前回の「デイリーワークアウト」よりもキツイのである。前回はテレビを見るだのと余裕を見せていたが、今回はテレビをつけていても内容が入ってこない……。具体的なトレーニング内容を挙げると、以下の通りだ。

  1. ジャンピング ジャック
  2. 空気椅子
  3. 腕立て伏せ
  4. 腹筋運動
  5. 椅子を使ったステップアップ
  6. スクワット
  7. 椅子を使った三頭筋ディップ
  8. プランク
  9. ハイ・ニーランニング
  10. ランジ・エクササイズ
  11. ローテーション腕立て伏せ
  12. サイドプランク

 とくに「ローテーション腕立て伏せ」は「無理!」としか言い様がない。今の私の腕には力こぶすら無いのだ。「3」の通常の腕立て伏せを30秒やるだけでぜーぜー言っている人間に、ローテーション(両手で腕立てをしたあと片手で腕立てをする)を求めるのは酷というもの。「情けない」とか「それぐらい……」と言っている人は、私のような運動嫌いの心中など永遠に分かりはしないだろう……。いや、自分で書いていて情けなくなっているが。

(左)サイクル数を決めて動画を見ながら12のトレーニングを開始。1サイクル30秒×12本で7分。(右)休憩のインターバルタイムが10秒ずつある

 前回と違い部位別ではなく、1セットで身体のさまざまなところを鍛えることになるから、キツイから別のトレーニングを、というわけにもいかない(課金すれば別のトレーニングを追加できる)。

 ただ「キツイ」とは言え、1サイクル7分である。しかも各トレーニングは30秒。さらにその間には10秒のインターバルがある。前回の3秒のインターバルは急かされて、それはそれでキツかったが、このアプリなら余裕がある(と言っても、トレーニングによっては10秒でも短く感じるが)。

 また1サイクルだけなら身体が熱くなるだけ。朝起きたときに試してみたが、身体が温かくなりテンションも上がる。これから寒くなるが通勤前の7分エクササイズはオススメ。

 またこれが2サイクル、3サイクルになると(同じトレーニングを繰り返す)、もう汗がTシャツにジワーと広がり、足がふらついたりすることも。この場合はお風呂前が良さそうだが、筆者のように持病がある人は無理をしないほうがいいだろう。

 最大で「9サイクル」が可能で、各サイクル間にもインターバルが30秒ある。ただ運動嫌いが何サイクルもやれば嫌気がさし、途中で諦めるのは確実。最初は1サイクルで慣れていきたい。

 なおこのアプリには「アクティビティカレンダー」という利用履歴がカレンダーで残っている。そのせいで自分のサボり具合もひと目で分かってしまう。筆者も「7日間試してみたが」とウソをつけない。辛い。編集部や読者に監視されている気分だ。

(左)メニューには「演習」でトレーニング内容の確認や、体重の記録(トラッキング)なども用意。(右)「アクティビティカレンダー」でアプリの利用履歴が確認できる

 ところでこのアプリ、動画や静止画、テキストでトレーニング内容を日本語で解説し、女の子(かどうかは分からないが若い女性と思われる声)がカウントダウンや次のトレーニング名をアナウンスし、「残り半分」や「休憩まで2、1」と音声で言ってくれる。

 親切な仕組みだし、音声は運動をしないで聞いていると「可愛い声だなあ」くらいの感想だが、辛いトレーニング中に聞くと「残り半分」「休憩まで」という励ましの声で逆にイライラし、「まだあるのかよ!」とツッコミを入れたくなる。もっともこれは使う人によるだろうが。

 さぼったせいか、筋肉痛の部分は少なかったが、それでも腹筋に軽い痛みがあったり、歩くと腿が張り効果を実感した。とくに前回と違い全身の筋肉を使っているから、普段使っていない部分が鍛えられていると思う。

 ただ前回すでに少しだけ引き締まったこともあって、一週間経っても見た目はさほど変わっていない。前回は最初が緩すぎて酷かったので差が分かりやすかったが、今回は前回若干スリムになった腹回りが維持できた、ということで良しとしよう。

相変わらず筆者の画像で見たくないとは思うが(右)初日、(左)が最終日。あまり変わっていないが、さぼっていたわりには維持されている

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