TVアニメ「魔界戦記ディスガイア」のアフレコ現場にお邪魔しました
やりこみ度の高いシミュレーションゲームとして、人気を博している日本一ソフトウェアの「魔界戦記ディスガイア」シリーズ。2006年4月からはTVアニメ版の放映が決定しているが、このたび、アフレコ現場へとお邪魔する機会を得たので、キャスト陣に意気込みなどを語ってもらった。
やりこみ度の高いシミュレーションゲームとして、人気を博している日本一ソフトウェアの「魔界戦記ディスガイア」シリーズ。2006年2月23日には、最新作となるプレイステーション 2用ソフト「魔界戦記ディスガイア2」が発売されたが、2006年4月からはゲームの枠を飛び出し、TVアニメ版として放映されることが決定している。
TVアニメ版ディスガイアは、ゲーム同様に、魔界のプリンスであるラハールが目覚めるところから物語が始まる。そこにラハールのしもべ(?)のエトナや、天界から魔界へとやってきた愛マニアのフロン、自称ビューティー男爵・愛称中ボスのバイアスや、地球勇者のキャプテンゴードンたちが加わり、華やかにストーリーを彩っていく。
この日の収録に参加していたのは、水橋かおりさん(ラハール役)、半場友恵さん(エトナ役)、笹本優子さん(フロン役)、飛田展男さん(キャプテンゴードン役)、斎藤千和さん(ジェニファー役)、落合祐里香さん(サーズディ役)、鈴木千尋さん(中ボス、もといバイアス役)、宮田浩徳さん(ブルカノ役)、間島淳司さん(ラミントン&プリニー隊役)、逢坂力さん(プリニー隊役)の10名だ。メインキャラクターを担当する声優陣はゲーム版と一緒ということで、和気あいあいとした雰囲気で行われていたアフレコ現場から、キャスト陣にアニメ版に対する意気込みや、見どころなどを語ってもらった。
(上段左から)飛田展男さん(キャプテンゴードン役)、宮田浩徳さん(ブルカノ役)、鈴木千尋さん(中ボス、もといバイアス役)、間島淳司さん(ラミントン&プリニー隊役)、逢坂力さん(プリニー隊役)
●水橋かおりさん(ラハール役)
アニメ化して音楽が変わってしまうことも多いのですが、ゲームと同じだということに感動しました。それと話も原作と同じままで、特に私の演じる殿下(ラハール)は本当に何も変わっていないです。相変わらずのツンデレ(※普段はツンツン、2人の時は急にしおらしくなってデレデレといちゃつく)キャラですね。
ラハール以外だとエトナが一番気になっています。普通にしていると私もあんな感じになるので(笑)。ただ、アニメーションになって見直したという点では、フロンですね。動きがついたことで、よりかわいさが増していますよ。
●半場友恵さん(エトナ役)
声を当てた時はまだ絵が未完成でしたので、ここまでなった(取材の直前に見たプロモーションムービーのこと)のかと、大人の力をなめちゃいけないと脱帽しました。現場の雰囲気はとても楽しいので、それを伝えることができれば良いかなと思います。脱力系担当なので、抜くところは抜いてやっていきたいですね。
個人的には地球勇者の面々が好きなのですが、それはそれとして落合さん(サーズディ役の落合祐里香さん)の顔が大好きです。いつか告白しようと思っていましたが、こういう機会があって良かった(笑)。ちなみにゲームをプレイしたユーザーが気になっているであろう“アレ”ですが……(記事の掲載はアニメOA前だと聞いて)……乞うご期待で(爆笑)。期待を裏切らないものになっていますので、楽しみにしてください。
●笹本優子さん(フロン役)
声を当てた時に何となく予想はついていたものの、実際にできあがった映像を見るとやっぱりうれしいですね。ゲームは台本の一字一句を間違えてはいけないんですが、アニメーションの場合は、動いている映像なので、(自分のキャラクターがいるシーンであれば)台本にないことでもしゃべっていい、というよりもしゃべらないと間が空いてしまうことがあるんです。この、本来であれば余計なことが、最近はすごく楽しいですね。ゲームの外側というか、のりしろの部分を少しでも出そうと思いますので、この辺りにも注目して楽しんでください。
良くこの3人を作ったなという意味で、キャプテンゴードン、ジェニファー、サーズディの3人組が好きですね。ゲームをプレイしたという人も、アニメーションでディスガイアを知ったという人も、間違いなく楽しんでいただけると確信していますので、ぜひとも口コミなどで広めていってもらえればと思います。
●飛田展男さん(キャプテンゴードン役)
こういった異世界ものというのは、効果音ひとつも大きなポイントですが、楽しい音が多く絵もきれいなので、テーマパークに行ったような気分を味わえる作品になっていると思います。中でも、キャプテンゴードンはギャグ担当で暑苦しい(笑)。でも、正義の人なので真剣な部分もあったりします。まっとうなのにおかしい、そんな部分を出していきたいですね。
それとジェニファーとサーズディ、自分の演じるゴードンを含めたトリオを面白くしていきたいと考えています。それが話を盛り上げることになるでしょうし。後は……(なぜかもみ手をしながら)回りが好き勝手できるのも、主人公のラハールあってのもの。主人公が倒れる=私たちも倒れてしまいますので、何があろうと水橋さんには頑張っていただきたいと思います(爆笑)。
●斎藤千和さん(ジェニファー役)
ジェニファーの胸がバインバインと揺れていたので、やったなという気持ちになりました(笑)。私はハレンチ担当なんです(爆笑)。普段は子どもの役が多いので、私のことを知っている人であればあるほど、“うそぉ〜”と思われるかもしれませんが、これまで胸のある役を自分は与えられないと思っていたので、ジェニファーを演じられたことに大変感動しています。
ジェニファーに関しては、ゴードンとの関係も気になる部分ですね。お互い名字も出ていませんし、付き合っているというか、むしろ夫婦なんじゃないかと疑ってます。それとあの2人の季節感の違い(ジェニファーは薄着、ゴードンは厚着)は見どころにひとつですね。バインバインあればペタンコあり、熱いのいればウザいのもいるということで、さまざまなユーザーに満足していただける、本当にたくさんの個性的なキャラクターが登場します。ぜひ、お気に入りのキャラクターを見つけてください。
●落合祐里香さん(サーズディ役)
(PV映像を見て)こんなに迫力満点になるのだと、すごく感動しました。サーズディはテンションを上げずに、たんたんとしゃべる役なのですが、焦っている時でもテンションを上げないように表現するといった部分が映像となり、どのような感じの色がついているのか、今からとても楽しみです。
友だちになりたいというか、言いたいことが言える性格のエトナが気になっています。女性としてあこがれますね。そのほかのキャラクターもすごく個性的で楽しいお話だと思いますし、ゲームを知らなくても十分に楽しめる作品になっています。ぜひ皆さん見てください。
●鈴木千尋さん(中ボス、もといバイアス役)
本当に映画みたいな作品だと思いました。特にモンスターやプリニーの数の多くて、一度数えてみようとも考えたんですが、あきらめたぐらいです。バイアスということで、ウザいやつ担当です(爆笑)。究極のナルシストなので、その辺りの雰囲気を出せたらなと思います。
同じくテンションの高いキャラクターということで、ゴードンが気になっています。共闘でも、1対1でも良いのでバトルしたいです。テンションが上から上からという感じで、ただ単にうっとうしいだけかもしれませんが(笑)。非常にテンポが良くて、テンションも高い作品です。それと「魔界戦記ディスガイア2」も先日発売されていますので、こちらもよろしくお願いします。
●宮田浩徳さん(ブルカノ役)
ゲームの収録からかなり経っていたこともあり、最初は自分の演じたキャラクターを忘れていました。ブルカノは見た目通りのおじさんなので、ひとり平均年齢を上げているのが気になっています。(この後、フロンは見た目と違い最年長の1509歳だと聞き)……ちょっと安心しました(笑)。
数は力なりという論理でプリニーに注目しています。あれだけいると1匹もらっても分からないでしょうし、家に置いておけば何かの役に立つかな〜と。ゲームと違い、アニメは絵が動くのが特徴ですから、その辺りの動きを楽しんでください。
●間島淳司さん(ラミントン&プリニー隊役)
収録した際にも感じたですが、ゲームそのものの雰囲気が良く出ているなと感じました。曲もゲームのままですし、ゲームをやらなくてもこれを見ればディスガイアの世界が分かると思います。後は……(自らが演じているプリニーが大群になっていたことに触れ)かわいいものでもたくさん集まると気持ち悪くなりますね(笑)。
プリニーと言えば、まず出てくるのがご主人さまのエトナさま。今回もひどい扱いを受けてますので、注目してください。エトナさま以外で気になっているのは、バイアスですね。ゲームをやっていても、暑苦しさが抜きんでているので気になる存在です。キャラクターにしろ、ストーリーにしろ、どこをとっても濃い作品です。濃い口が好きだという方はぜひ見てください。
●逢坂力さん(プリニー隊役)
「ディスガイア」に参加するのはこれが初めてです。実はゲームはプレイしていないのですが……声を当てていて、すごく楽しそうな作品だと感じました。これまで興味がなかった人でもすんなり入り込める世界だと思います。
収録中はどのキャラクターも面白くて、笑いをこらえるのが大変なのですが、“うわっ、きたっ!”という感じを受ける地球防衛軍の面々が特に気になっています。ゲームをプレイしたことがある人も、アニメからという人も、どちらも楽しめる作品になっていますので、よろしくお願いします。それと、まだまだ下僕に成り立てですが、エトナさまには一生付いていこうと決めています(笑)。
なお、最後にはサプライズとして監督の井硲清高氏も登場。「僕よりも声優の皆さんのほうが作品との付き合いが長く、よくご存知なので、助けられながら面白いものを作っています」と語ってくれた。ゲームの発売から3年が経過しているとは言え、色あせることのないキャラクターへの思い入れを語ってくれたキャスト陣。TVアニメの放映は2006年4月ともう少しだけ先の話ではあるが、楽しみに待っていてもらえればと思う。
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