PS3のプレイアブルソフトを触ってきました(その1):E3 2006「SCEブース」(3/3 ページ)
» 2006年05月12日 04時01分 公開
[小林仁,ITmedia]
多人数ミリタリー系対戦FPS史に名を刻むか!? 超ハイレスポンス系FPS「RESISTANCE: Fall of Man」
いまや海外発におけるプラットフォームアクションの代表作である「Rachet & Clank」シリーズで業界関係者から高い技術力を評価され、いまやSCEAのセカンドパーティ的な位置付けにいるInsomniac Games(社長のTed Price氏は毎回SCEAカンファレンスの壇上に呼ばれている)が贈るミリタリー系FPS。会場では6台のデモが常時接続されており、プレーヤーはシングルとマルチプレイを選んで遊ぶことができた。
日本発売は未定だが、ひと通り遊んでみた限りでは今回は個人的にイチオシしたい作品だ(これは完成度が70%と一番開発が進んでいることも大きいと思われる)。もともとFPSは、海外では不動の人気ジャンルとして次世代機でも数多くのPCから派生したミリタリー系FPS作品が多く発表されている。本作も一見するとそうしたライバルに埋もれがちで「アクションゲーム集団のInsomniacもついにFPS参入か」と発表時は感慨深かったのだが、いざ遊ぶと評価は一変。何しろ敵の弾は見切って避けることができるし(弾速をあえて遅くしてある)、素早い武器切り替えでリアルタイムな“戦術”が立てられる……と言うように、とにかくアクションゲーム的なレスポンスを重視したことで明らかに他のFPSとはゲームのテンポが違うのである。会場でもブース中央に設置されていたことから、SCEAの期待度の大きさもわかろうと言うものだ
見た目はPCゲーム的でありながらゲームテンポ自体はコンシューマゲームから進化したアクションゲームそのもの、というミスマッチ感覚。FPS慣れした人にとっては、PLAYSTATION3の優れたパワーをリアリティやオブジェクトの数で勝負する以上に、、よりプレイアビリティ重視の方向へとふっていく……という「ありそうでなかった」コンセプトは次世代ゲームのひとつの方向性を垣間見せてくれたタイトルだ
「魅せて楽しい」ものにできるかに挑戦した「Heavenly Sword」
テレビゲームの原点とも言えるアクションゲームをPS3のパワーを使ってどこまで「魅せて楽しい」ものにできるかに挑戦した作品。シンプルな操作でありながらプレイヤーのスキルが上達するほど華麗な攻撃を繰り出せるという意味では「GOD of WAR」にも通じる正統派アクションアドベンチャーと言える。
E3版で遊べるのは闘技場での多くの兵士を倒し、最後にボスとの決戦に挑むというもの。単純に強弱2種類の攻撃(通常攻撃とQUICK攻撃)を繰り返すだけでも敵を倒していけるが、L1ボタンに割り当てられたRANGE STANCE(範囲重視)とR1ボタンに割り当てられたPOWER STANCE(威力重視)を押している間は連続攻撃がシームレスに切り替わるので(複数の敵に囲まれた状態でもコンビネーション攻撃中に方向を指示すると身軽な体術で「敵を蹴り飛ばしつつ跳んで反対方向の相手に斬りつける」)、操作に慣れると様々なアクションを使いこなせるようになるのが面白い。完成度は50%。
POWER STANCE時は一撃必殺の攻撃を叩き込む。敵の攻撃は緊急回避で避けるか、カウンターアタックを仕掛け攻防一体のコンビネーションを狙っていこう。破壊したオブジェクトをつかんで投げる、といったアクションも可能
というわけで、PS3で遊べる12タイトル(会場にはPS3関連タイトルが14タイトルが存在していたが、2つは映像出展なので12タイトルを体験プレイする)制覇を目指し、4タイトルを紹介した。続きをお楽しみに。
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