喜屋武さん、これ罰ゲームになってませんよ?「喜屋武さん、これできますか?」(その7)(1/2 ページ)

前回のグダグダな10番勝負(未遂)をわびたいと、喜屋武さんが接待をしてくれました。ってこれ、単なるあなたの趣味ですよね? 

» 2008年02月29日 01時47分 公開
[喜屋武ちあき/ITmedia +D Games,ITmedia]

好きという気持ち、大事にしたい

開場を今か今かと待っている餓えた喜屋武さん

 喜屋武ちあきは、某番組で「中野腐女子シスターズ」として活動するほどのアニメヲタである。古今東西、自分のアンテナに引っかかったアニメとそれに関係するすべてのものに、たゆまぬ努力と集中力で愛を注ぐ……。そう、だから世に言う“腐女子”というカテゴリーに、本当に入れていいものかと悩みどころだが、そんなことは杞憂だったと分かることになる。

 時は1月20日に戻る。我々は、ディースリー・パブリッシャーが開催したプレイステーション 2用ソフト「幕末恋華・花柳剣士伝」のイベント「恋華の宴・寿」を見るために、メルパルク東京の前に立っていた。今回は昼の部と夜の部の2回しか公演がないということで、会場前には極寒にも関わらず多くの来場者が。開場を今か今かと待っている列が連なっていた。

 当然、イベントがイベントなだけに、周囲は女性しか見受けられない。男がそこにいるだけで浮いている……。ただひとり、喜屋武さんだけはしっくり周囲になじんでいる様子。

喜屋武 いやぁ〜楽しみですよね〜。

記者 喜屋武さん、ちょっとお話があります。

喜屋武 なんでしょう?

記者 なんでここなんですか? 接待ですよね?

喜屋武 はい、心を込めて接待させていただきます。まず、改めてワタシ的に一番好きな場所へと案内してみたのですが、ワクワクしますね。

 ……オイ、待て。そう、その日は接待と聞いていた。さらに時はさかのぼる。前回行われた取材は、ニンテンドーDSのゲームで10番勝負して負けたらなんでもいうことを聞く、というベタな展開でお茶を濁そうと画策していた。しかし、あろうことか喜屋武さん持参のニンテンドーDSの電池がなく、さらにACアダプターも持っていない現状で、勝負は開始する前に不戦勝に。お茶を濁すつもりが、濁すお茶すらない状態となり、ただの口ゲンカを収録するという体たらくになったのは記憶に新しい。

 本来ならば罰ゲームを喜屋武さんが受けなくてはなりません。あんなことやこんなことなど、いろいろ意地悪なことを考えていたところ、喜屋武さんからお詫びに接待しますよというお誘いを受けちゃった。

 そして、1月20日。メルパルク東京前に男が寒さに震え、流れる女性たちの列を呆然と見つめる姿があった。喜屋武さん……はめましたね?

 まずは喜屋武さんの喜びの声の前に事前情報を。このイベントは「幕末恋華・花柳剣士伝」に登場する咲彦役の宮野真守さん、辰巳役の諏訪部順一さん、相馬肇役の松風雅也さん、三木三郎役の吉野裕行さん、大石鍬次郎役の加藤木賢志さん、中村半次郎役の羽多野渉さん、陸奥陽之助役の谷山紀章さん、富山弥兵衛役の高橋広樹さん、鹿取菊千代役の皆川純子さんの9名と、豪華声優陣が参加し、歌あり、朗読劇あり、寸劇あり、トークショウありの充実の内容となっている。

 喜屋武さん、なぜ我々をここへ? 今回は喜屋武さんのマネージャーFさんもとばっちりにあっています。

喜屋武さん、1人のファンに戻る時

鼻息も荒い?

はぁ〜〜もう〜〜すてき! 萌えすぐる! 何がって? そりゃあーた、声優さんに決まってるじゃない!

もうね、こんな素敵なみなさんを見て、萌えない人間はいません! もちろんK氏もだよ!

というわけで、今回はK氏を声優イベントに連れて行ってあげました! 2008年はK氏をぎゃふ……じゃなくて、たくさんご奉仕してあげるんだ!

今回見に行ったのは、ディースリー・パブリッシャーから発売されている「幕末恋華・花柳剣士伝」というゲームのイベント。その名も「恋華の宴・寿」ですよ。

どういうゲームかっていうとね、女の子向けの恋愛シミュレーションゲームなんだけど、ほんっとうに……いいものだ!

前作の「幕末恋華・新選組」はすごく評判がよくて、ワタシもすごく気になっていたんだよね。で、最近プレイしはじめたんですよ。むふふふ。

今回の続編も、かなり豪華な声優陣なの! そんな豪華な声優陣が一堂に会するというのですから。イベントが楽しみすぎて、前日は眠れないほど。

当日。待ち合わせの芝公園駅。ドキドキしながら待ち合わせ場所に向かうワタシ。あっ、いたK氏! そしてマネージャーのF氏とも合流。男性を引き連れて、メルパルクホールへ向かい、一同スキップで、進め!

会場前に着くと、ものすごい人だかり。たくさんの女の子達がばーっと集まっていました。うふふ、浮き足立つ感じ、分かるなぁ。イベントウキウキモードだよね!

開場するまで、外で待っていたんだけど……、こんなハッピーな場所になんだか暗い影が……ふたつ。

「寒いですよね」

「ええ、寒いですね。なんでこんなにたくさん並んでいるんでしょうね」

そこ! K氏とF氏! 弾幕薄いよ、何やってんの!

もうね、こんなにワタシがウキウキしてるのに、どういうこと? そのテンション。

「いやだって……女の子しかいないじゃないですか」

「今、自分、元旦のデパートの初売りに付き合わされた休日のお父さんな気分です」

2人とも、一体何をおっしゃっているのでせうか? これから起こることを考えたらワクワクせずにいられないのに! 寒くなんてないでしょ! むしろアツい! 寒いというのなら、ちょっとそこの女の子達の集まりの真ん中に入ってくればいいんです。

仕方ないよね。ほんとに、男の子はこれだから。でも仕方ないか。F氏は声優さんのイベントは初めてだし、K氏もほとんどこういったイベントに参加したことはないみたい。参加してから盛り上っても、遅いんだからねっ。

開演時間も迫り、ワタシたちも女の子の集団とともに会場に進入。椅子に座れば、あとは待つのみ!

今回出演される声優さんは、「機動戦士ガンダムOO」でも主役の刹那・F・セイエイを演じている宮野真守さん、テニスの王子様の跡部役で絶大な人気を誇る諏訪部順一さんをはじめ、本当にめちゃくちゃ豪華なみなさんなんだ! ね! めっちゃ素敵だよね!

あ、もう、今回は、声優さんのことが分かる女の子とお話してるくらいの気持ち。そうでない方、もし置いてきぼりになってしまったらごめんなさい……!

もうね、きゃんちはアニメが好きで、声優さんも好きなんだけど、本当にみなさんすごいんだよ! 同じ人なのに、全然違う声を出したり、すっごく素敵ボイスで素敵なセリフを言ってくれたり、やっぱりアニメでそのキャラクターがいかに愛されるかは声優さんにかかっているといっても過言ではないよ。

キャラクターに息を吹き込む声優さんをすごく尊敬してるの。ワタシもずっと憧れているだけあって、是非声優さんをやれたらなって思うんです。毎日アニメを見ながら勉強してます。

きゃぁー!

いよいよイベントが始まり、咲彦を演じる宮野さんがオープニングを歌うんだけど、うまああああい。うう……声優さんって、みんな歌も上手だよね。

舞台に向かって飛び交う黄色い声援に、ひさびさにきゃんちの血もたぎるってものよ。一応、K氏のためにも、握り締めた手に汗をかきながら鑑賞したんだけど……。松風さんの歌のあとにはお約束(?)の朗読劇。これにも宮野さんが登場。俳優でもある松風雅也さんとの掛け合いが、本当に面白くて。

一番笑ったのは、もちろん「チョッキ」と「満点ヒーップ!」久しぶりに腹を抱えて笑っちゃった。こういうのは行った人にしか分からないかもしれませんが、あの日チョッキは一番重要なアイテムだったよ。DVD発売されたらぜひ見ていただきたい。

皆川純子さんのあまりの可愛さに萌え萌えしたり、みなさんの素敵ボイスにうっとりしたり、本当に素敵な時間を過ごせて満足!

終わってから、ぼーっとステージを見つめていたら、K氏が隣にいたよ。F氏もいたよ。ああ、久しぶり。どうでした?

K氏「ああ、ええ……楽しかったですよ」

F氏「……(とりあえず笑顔)」

うん、たぶん楽しんでくれたよね! 当たり前ジャン! F氏はとりあえずいつも笑顔だけど、それでもちょっと引きつっているような気がするのは、気のせいだから! だって本当にこんな生きていることがミラクルなみなさんのお姿を拝見できたんだもん。さ! 帰って「幕末恋華・花柳剣士伝」をプレイしなくちゃ! まずは今回イベントには出演されなかった、子安武人さん演じる庵を落とそうかな。

いやあ、K氏もこれで、ハマっちゃったんじゃないのぉ? あっ、来月も声優さんのイベント見に行きますよね!

ちなみに、今回きゃんちが一番叫んだのは「ラスト・エスコート」の続編のPRに勇者王・檜山修之さんの名前があがったときでしたとさ。キャーって言っちゃったよ。うふふふふふ。


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