ニヤけて笑えて素敵にシュール――世にも珍妙なジェスチャー連想ゲーム「ミブリー&テブリー」レビュー(2/3 ページ)

» 2008年03月18日 00時00分 公開
[ITmedia]

簡単なようで難しい? ヒントを頼りに島から島へ

画像

 本作は、Wiiリモコン縦持ち、またはクラシックコントローラでプレイできる。基本的には、十字ボタンで文字を選択して、Aボタン(クラシックコントローラーならaボタン)で決定、Bボタン(同bボタン)で1文字戻る、というシンプルな操作だ。

 プレイヤーがやるべきことは、画面上で展開する実写の人たちのジェスチャーや粘土細工の形から、それが何を表しているのかを当てる……ただそれだけ。察しはつくかとは思うが、本作のタイトル「ミブリー&テブリー」は“身振り”と“手振り”をもじったものだ。ぶっちゃけてしまえば、宴会芸的なジェスチャーゲームをテレビゲーム化したもの、と思ってもらってもいいだろう。

 操作もルールも単純明快。しかしながら、一筋縄ではいかない。パッと見てすぐに答えが分かる問題もあれば、“ジェスチャーを汲み取って言葉を当てるというのは、かくも難しきことなのか!”と頭を悩ます問題もあり、なかなか侮れない内容になっている。1度正解が分かった問題は、次回からは簡単に回答できてしまうわけだが、問題の数は2500以上収録されているのでボリュームはバッチリだ。

画像 例えばこの画像。正解は4文字なのだが、筆者はトビバコかウマトビで迷ってしまった。このように解釈次第で回答が別れる問題は厄介だ
画像画像 膨大な量のジェスチャーをこなした出演者の皆さんに感服。やる気があるのかないのかよく分からないテンションが素敵すぎます

 本作には「ひとりであそぶ」「みんなであそぶ」「ギャラリーモード」という3つのモードがある。まずは、「ひとりであそぶ」についてお伝えしよう。

画像 最初は島の数も少ない。ステージをクリアしていけば、いろんなところに行けるようになっていく

 前述したストーリーのもと、広々とした海に浮かぶ島に乗り込むミブリーとテブリー。“はじまりの海域”からスタートだ。各島には複数のステージがあり、プレイの進行に伴い選べるステージが増えていく。

 各ステージにはクロスワードパズルのように縦横にマスが並んでおり、テブリーはマスの中を行き来しながら敵キャラと遭遇し問題にあたっていく。テブリーにはHPがあり、間違える度に減少していく。HPがゼロになったらゲームオーバーだ。島のマスをどんどん正解の文字で埋めていき、どこかのマスに隠された出口を発見したうえで、出口が含まれる言葉をあてればステージクリア、という流れだ。最初はノーヒントだが、例えば縦4文字のある問題をあてるとその答えが別の横5文字の2文字目になるという、まさにクロスワードパズル的な流れでヒントが増えていく。分からない問題にぶちあたった時は、その問題のマスとクロスしている別の問題に挑んでみるといいだろう。


画像画像 このように、解けば解くほどマスが増えていく

 ヒントについてだが、ひとりであそぶの場合は独自のヒント魔法というものがあり、難問奇問を解くための手助けをしてくれる。ヒント魔法にはモジモジ、コエコエ、ミエミエの3つがある。

画像 モジモジ。ジェスチャーのリプレイ時にヒントとなる文字や絵が追加される
画像 コエコエ。リプレイ時にヒントとなる音や声が追加される(例えばこの画像の場合は、飛行機の音が聞こえたりする)
画像 ミエミエ。正解の文字をランダムに並び替えたものが表示される

画像 粘土問題でつまずくと本当に詰まってしまう。発想の転換が大事だ

 ジェスチャーだけでは正解が絞りきれない、全く分からない、という時にはこれらの魔法を積極的に使っていこう。ただし、「粘土ムービー問題」(粘土細工のできる過程を追って、最終的にできあがった粘土の形から言葉をあてる問題)にはこの魔法が使えない。この粘土ムービー問題がなかなかのクセモノ。ヒントが使えないものだから、一度「分からない!」となってハマってしまうと本当に抜け出せなくて、もんもんとしてしまうことだろう。

 本作の面白いところは、ジェスチャーにせよ粘土にせよ、頭を抱えるほどに正解の言葉が思いつかない問題でも、はたから見ている別の人があっさり正解をあててしまったりすることだ。実際に何人かの友人とプレイしてみたのだが、1人よりも何人かでああだこうだ言いながらやった方が解答率も上がるし、やっていて何倍も楽しかったのだ。

画像 正解すると宝箱を得られることがある。HPを回復する薬草やスーパー薬草、その他ヒント魔法なども手に入る
画像 秘宝マサムネを追って全ステージ制覇を目指そう

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