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国立劇場が演奏・投稿し話題になった「PPAP」をアレンジした動画ですが(関連記事)、公開後に出演者の一人である笛演奏家の藤舎推峰(とうしゃ・すいほう)さんが自身のFacebookにて内容を解説していました。
藤舎推峰さんはまず動画の目的について、伝統芸能への注目度上昇と国立劇場のゆるキャラ「くろごちゃん」の知名度アップが目的だったと明かしています。国立劇場が企画し、年末に招集され収録。曲のセレクトについては担当者が“(時期的に)遅いスタート”を認識・心配していたそうで、先を越される形で新年にアップされたさだまさしさんによる「和風PPAP」(関連記事)についても言及しています。

国立劇場版では筆と三方を使った「ペンヌリサンポーサンポーペン!」
曲のアレンジは、三味線の東音塚原勝利さんや小鼓の藤舎呂英さんらリーダー格を中心に1時間半ほどの打ち合わせで仕上げたとのこと。さらにイントロ部分や見せ場についても、
能楽由来の登場手法〈出端〉で始まり、長唄『元禄風花見踊(1878年、三世杵屋正治郎作曲)』や『老松(1820年、四代目杵屋六三郎作曲)』などの代表的なフレーズを取り入れ、『二人椀久』などにある「踊り地」という三味線、大小鼓の見せ場などを作ってまとめました。
――と、改めて見たくなるような細かい説明がされています。また刺す際のかけ声が「んん〜」など唄にも特徴的なアレンジがされていましたが、これらについては「長唄の発声法、言葉運びに近くなるよう、杵屋佐喜さんが考えてらっしゃいましたよ」としています。ちなみに実際の演奏収録と撮影収録は別だったそうで、動画での違和感のない再現性の高さに驚かされます。

見事な演奏再現度……!
またメディア等の記事で“国立劇場が本気を出した?”と書かれたことについて「個人的に気になっていますが笑」と藤舎推峰さん。「普段やっている古典の舞台への本気度や難しさ、面白さとは…もちろん比べられません…」と述べつつ、面白さを若い世代へ伝えるため今回のような活動も必要だと感じているとしています。さらに“超真顔なのが面白い”という意見に対しては、「不真面目は超真顔、これは鉄則ですね」とも。
最後は意見として見かけたという藤舎推峰さんへの「ヅラ疑惑」について触れ、メガネによるクセと軽めのツーブロックのせいだと説明。「安心して下さい。生えてます笑」とユーモアのある言葉で締めています。
「これを機に伝統芸能の懐の深さ、誇るべき日本固有の芸術文化にも目を向けてもらえれば」という願いが込められたPPAP動画。もし興味が出たら、藤舎推峰さんが参加する音楽ユニット「竜馬四重奏」や、開場50周年を迎えた国立劇場をチェックしてみるといいかもしれません。

(宮原れい)
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