「仕事は楽しいことばかりではない」というのは誰もが知っていること。ですが、業界や職場によってその“楽しくないこと”はマチマチ。外側からは見えない、知られざる苦労も多いことでしょう。
さまざまな職業の方に取材する連載企画「あなたの仕事のグチ、聞かせてください」。今回は、スーパーの総菜部門で働いていたというZさんに「葬式のために休んだら『非常識だ』と説教された」というお話を伺いました。
スーパーの実権を握る“経営陣のある親族”

―― 5年間、東日本のあるスーパーの総菜部門で働いていたそうですが、辞めた理由は?
パワハラ体質の職場で、退職を決意した大きな出来事の1つは「葬式で休むのは非常識だ」と言われたことです。
背景が少し複雑なんですが、あるとき、家族旅行に行こうと2〜3連休とったら、その初日に祖母が亡くなりました。母などの身体が悪かったので、孫である私はお葬式の手伝いをすることに。忌引、有給を合わせて、4〜5日間お休みをいただきました。
店長にも都合を話して許可を得ていましたし、人数的に余裕があってシフト的にも問題なし。こういうときはパートさんも協力してくれるもので、お店はまわりました。
ただ、このスーパーの実権を握っていたのは“経営陣のある親族”。私はその人物に、営業中に事務所に呼び出され、3、4時間説教されました。「大変なのは亡くなった方のお家であって、孫のあなたが仕事を休むのは非常識。通夜に顔を出すだけでいいだろう」という風に。
いくら事情を説明しても「葬式とはその家の者がやるもの」「孫は何もすることがない」の一点張りで、全く聞き入れてもらえませんでした。
―― なぜそんなに長時間、説教が続いたんでしょうか。無視することはできなかったんですか?
無視したら後で何されるか分からなかったんです。”その親族”はそのスーパーのあらゆることに口出ししていて、気に食わなければ従業員の勤務成績を調整したり、異動させたり……。いじめに近いこともありました。
このとき、あちらは「休んだことを謝罪するまで事務所から出さない」というスタンス。私は絶対に謝りたくなくて、反論せずにひたすら黙っていたので膠着状態が続いたんです。結局、最後まで謝罪はせず、私が「そういう考えがあることは分かりました。次回死んだときは葬式に行かず、働かせていただきます」と言うことで和解(?)しました。
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