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「ステイホーム」の掛け声のもと「おうちでいかに楽しく過ごすか」が話題になりました。しかし「乗り鉄」は乗らなくちゃ楽しめません。そこで代わりに乗らない旅「机上旅行」を楽しみます。

「机上旅行」は自宅で旅の日程を作り、空想の旅を楽しむ遊びです。
古くから紀行文学などで旅を疑似体験、空想旅行する文化はあります。旅行雑誌やガイドブックを読んで「行った気になる」経験をした人も多かったと思います。しかし、実際に時刻表を手にして旅の計画まで作る「机上旅行」は少数派でした。
その机上旅行が一般社会で認知されるきっかけは、松本清張の小説『点と線』ではないかと筆者は思います。
『点と線』は雑誌『旅』の1957年2月号から1年間に渡って連載され、1958年に単行本が発売、同年に映画化されました。2007年にはビートたけし主演でドラマになっています。東京駅13番ホームから15番ホームの人物が目撃されるなど、鉄道を使ったアリバイトリックがいくつか使われています。そのトリックは実行犯ではなく、「机上旅行」を楽しむ病床の人物が考案していました。
机上旅行は実際の旅より自由です。読書の延長のようなもの。おカネも時間もかかりません。北海道の稚内から鹿児島県の枕崎まで何時間かかるか、とか、東京から大阪まで各駅停車でたどってみよう、とか。最近は電子書籍で過去の時刻表も買えますから、廃止された路線や列車に乗ってタイムトラベルもできます。
今回は乗らない旅の「机上旅行」を組み立てていく方法を過程順に紹介します。しかし、いずれCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響も終息していくでしょうから、ぜひ現実的な「その時に行く旅」として、時刻表を用意して楽しんでみてください。
【STEP 1】テーマを決める
現在(2020年5月)、夏までは運休の列車が多くて現実的なプランを立てにくいですね。そこで旅のテーマは「東京発! 2泊3日くらいの紅葉の旅」とします。「鉄道の旅って楽しそうだね」という友人を誘うつもりで。紅葉シーズンには全国が自粛解禁になっていることを願います。
【STEP 2】始まりと終わりを決める
目的地まで新幹線プラスα、という旅は意外性がありません。特に「帰りの列車」は重要です。
最後まで楽しい列車の旅にしたい。そこで先に「帰路」を決めます。寝台特急「サンライズ」にしましょう。2人用個室で語らいつつ、朝の湘南の景色がハイライト。サンライズは出雲と瀬戸があります。どちらかはまだ決めません。
自然に行きは「西へ向かうルート」になりますね。サンライズと同じルートは避けて、中央本線の特急「あずさ」にしましょう。都会から山の中へ、景色の変化が楽しいです。


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