
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年2月24日)

雪が降りしきるなかを駆け抜けて行く、秋田新幹線「こまち」号。
例年の冬は、一面の白銀の世界を、鮮烈な赤い車体が走り抜けて行く風景が見られますが、この冬は、秋田市周辺も線路脇に雪がある程度といったところです。
2月は雪まつりのシーズンですが、あいにく、雪不足で開催できなかった地域もあった様子。
でも、地元のみなさんにとっては、普段より雪がない分、気持ちがラクかもしれませんね。

奥羽本線(福島〜青森間)は、福島側・青森側双方から順次工事が進められました。
秋田駅は明治35(1902)年に開業、3年後の明治38(1905)年に全線開通しました。
この秋田駅の開業と共に駅弁に携わってきたのが「関根屋」。
なかでも「特製牛めし」(1000円)は、創業当時からの駅弁なんだそうです。
赤い紐で綴じられた紙蓋にも、“創業以来変わらぬ味”というフレーズが躍ります。

【おしながき】
- ご飯(秋田県産あきたこまち)
- 牛肉煮 こんにゃく煮
- 玉子焼き
- がんも煮
- 秋田ふき煮
- 紅しょうが
- あんず漬

牛肉と糸こんにゃくを関根屋秘伝のスープでじっくりと煮込んで、あきたこまちの白飯の上に載せたという「特製牛めし」。
地元のリピーターのみなさんに支えられ、秋田駅でも販売数1位を誇るという名物駅弁です。
牛肉と糸こんにゃくと美味しいご飯というシンプルな構成でも、飽きの来ない味。
紐がけされた折、〆のあんず漬けなど、随所にレトロ感を残したロングセラーです。
なお、冬季限定で「加熱式」バージョンも販売されています。

瑠璃色のE653系電車「いなほ」号が、夕暮れの秋田駅を発車して行きます。
羽越本線は、ちょうど100年前の大正9(1920)年2月22日に秋田〜道川間が開業、4年後の大正13(1924)年に全線が開通しました。
いまも1日3往復の特急「いなほ」号が秋田発着で運行され、秋田新幹線「こまち」と接続。
「いなほ」の発車ホームでは、関根屋による台車売りも行われ、旅の風景を演出しています。
連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
※新型コロナウイルス感染症、Go To事業に関する最新情報は、厚生労働省、内閣官房、首相官邸、国土交通省・観光庁のWebサイトなど公的機関で発表されている情報、関連各社の情報も併せてご確認ください



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