
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年12月22日)

数年前の暮れ、夕暮れの小海線沿いで、1時間半ぶりにやって来る列車を待っていたら、カメラのバッテリーがあっという間に少なくなって、慌てて手で温め直した記憶があります。
日はまだ出ているのに、気温は氷点下、冷たい風が身に沁みたもの。
冬場、八ヶ岳の南麓から甲府盆地にかけて吹き下ろしてくる冷たい風のことを、「八ヶ岳おろし」と言うのだそうです。

寒風吹きすさぶ季節でも、不思議と懐かしさと心の温もりを感じるのが「駅弁」です。
なかでも、釜めし駅弁は、思わず手に取る方も多いのではないでしょうか。
小淵沢駅の「MASAICHI本店」を訪れたこの日出逢ったのは、陶器の釜が使われた「信州八ヶ岳山麓五目釜めし」(980円)。
掛け紙には雪をいただいた八ヶ岳と、栗・椎茸の絵が描かれていますね。

【おしながき】
- 茶飯
- 鶏肉の柚子味噌焼き
- 鶏そぼろ
- 煮物(山菜、人参、椎茸ほか)
- うずらの玉子
- 桜漬け
- 栗甘露煮

特徴的なのは、“信州”らしく柚子味噌で焼き上げられた鶏肉。
釜めし風のご飯と味噌味の組み合わせは、ちょっと珍しいですね。
小淵沢駅には、出来立て予約制の「直火炊き山菜とり釜めし」もありますが、フラッと駅に立ち寄ったときに、釜めし駅弁に出逢えるのも有難いもの。
催事などで駅弁を見かけたら、次は現地へ足を運んで、お店で再会したいですね。

中央本線・高尾〜松本間の普通列車は、6両の211系電車も多く走ります。
高尾〜大月間はそれなりの乗車ですが、大月より西はゆったりとした車内となることも多く、ボックスシートタイプの編成に当たれば、昔ながらの汽車旅気分です。
1人でいることが気楽な方は、群れず、喋らず、窓を閉め切らずに静かな行動。
人と一緒に居ないと淋しい方は、しばらく家でゆっくりと過ごしたいものです。
連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
※新型コロナウイルス感染症、Go To事業、運行状況に関する最新情報は、厚生労働省、内閣官房、首相官邸、国土交通省・観光庁のWebサイトなど公的機関で発表されている情報、鉄道事業者各社の情報も併せてご確認ください



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