ねとらぼ
2026/06/07 13:05(公開)

44%の女性が「インナーのラインが気になって着たい服を諦めた」 ユニクロが探る現代女性の“下着への本音”

 ブラトップやシームレスショーツを展開するユニクロは、「女性の日」(4月10日)および「女性週間」(4月10日~16日、厚生労働省制定)にあわせ、全国の女性500名を対象とした、女性のインナー選びに関する意識・実態調査を実施しました。

ユニクロが展開する「「BaseFit Inner」
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 全国の10代~50代の女性計500名に行った本調査によると、「『盛りたい』自分と『自然体』な自分、どちらを重視するか」という質問に対し、80.4%の人が「自然体でいたい」と回答。一方で、インナーの食い込みや下着のラインを気にするなど、不快感を抱えながら日常的にインナーを着用している女性がいること、また、44.8%が「インナーのラインが響いて着たい服を諦めた」経験があることが分かりました。ねとらぼ編集部はユニクロに、調査を実施した背景や女性が求めるインナーについて、また、インナー選びのポイントや、現代女性の価値観の変化について取材しました。

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調査結果概要:“盛る”時代から“自然体”へシフト? 8割が「自然体でいたい」

 前述の通り、本調査では「『盛りたい』自分と『自然体』な自分、どちらを重視するか」という質問に対し、80.4%が「自然体でいたい」と回答しました。年代が高いほど強い傾向が見られましたが、10代で「自然体でいたい」と回答した割合も72%と、世代を問わず自然体志向が広がっているとみられます。

80.4%が「自然体でいたい」と回答
80.4%が「自然体でいたい」と回答

 SNS上でも同様の傾向が見られ、他者のSNSを見て「盛りすぎだ」と感じた経験がある人は 63%でした(調査グラフ2)。好感を持つアカウントとして「できるだけ自然体で発信しているアカウント」を挙げた人は48.6%で、「加工や演出で魅力的に見せているアカウント(4.2%)」を大きく上回りました(調査グラフ3)。

 また、リアルタイムの日常をそのまま投稿する SNS アプリ「BeReal(ビーリアル)」の利用率については、10代で30%と全体(7%)を大きく上回りました(調査グラフ4)。

調査グラフ2、調査グラフ3、調査グラフ4
調査グラフ2、調査グラフ3、調査グラフ4
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インナーの選び方「非常に変わった」「やや変わった」が44%

 働き方やライフスタイルの変化に伴い、インナーの選び方が「非常に変わった」「やや変わった」と回答した女性は44%(調査グラフ5)。インナー選びが変化したと感じたきっかけは、「体を動かす仕事なので動きやすさ重視になった」「スーツで勤務するようになり、白いシャツなどに響きにくいインナーを愛用するようになった」「仕事をする際に、ストレスフリーな着心地を重視するようになった」という声が寄せられました。仕事中の着心地や、服に影響しないインナーを選ぶことが重視されているようです。

働き方やライフスタイルの変化に伴い、インナーの選び方が「非常に変わった」「やや変わった」と回答した女性は44%
インナーの選び方が「非常に変わった」「やや変わった」と回答した女性は44%

 また、仕事中にインナーが気になって「集中力や生産性が落ちる」と感じている就業女性は30.4%(調査グラフ 6、n=296)となり、主なインナーの悩みとしては、「肩紐のずり落ち・食い込み(28.4%)」、「背中の段差・ライン(19.8%)」「ワイヤーの痛み(18.6%)」などが挙げられました(調査グラフ7)。

インナーが気になって集中力や生産性が落ちると感じている就業女性は30.4%
仕事中にインナーが気になって「集中力や生産性が落ちる」と感じている就業女性は30.4%
普段のインナー着用時の悩み
普段のインナー着用時の悩み
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現代女性の“キレイなインナー”の基準

 現代女性にとって、「インナーがキレイに見えること」とはどういうことかを問うと、最も多かった定義は「洋服の上から見たときに、インナーの凹凸や縫い目が全く目立たないこと(40.8%)」で、これは、「バストやヒップの形を、理想的な高い位置でキープできていること(37.8%)」を上回りました(調査グラフ 8、複数回答)。

 インナーによって得られる見た目の造形以上に、ラインを響かせずに服をキレイに着こなすことが重視されていると見られます。一方で、「インナーのラインが響くことが気になって、着たい服を諦めた」経験があると44.8%が回答しており(調査グラフ9)、現代女性がインナーに求める理想と現実とのギャップが見られました。

インナー(ブラ・ショーツ)が綺麗に見えることの体後はどういうものだと思うか
インナー(ブラ・ショーツ)が綺麗に見えることの定義はどういうものだと思うか
インナーのラインが響くことが気になって、着たい服が着られないと感じた経験はあるか
「経験がある」が44.8%

 ユニクロはこの他にも、ワイヤレスブラ(ノンワイヤーブラ)についての印象や、ユニクロが展開する「BaseFit Inner」のコンセプトである、「体に心地よくフィットしながら、響きにくい、服をキレイに着るためのインナーを選ぶ」という購入基準に対してどう感じるかについても、調査しています。

ワイヤレスブラ(ノンワイヤーブラ)についての印象
ワイヤレスブラ(ノンワイヤーブラ)についての印象
「体に心地よくフィットしながら、響きにくい、服をキレイに着るためのインナーを選ぶ」という購入基準に対してどう感じるか
「体に心地よくフィットしながら、響きにくい、服をキレイに着るためのインナーを選ぶ」という購入基準に、「共感できる」が82.8%

ユニクロに聞いた

 今回編集部は、ユニクロに本調査を実施した背景や、結果から見える下着への本音や、女性のライフスタイル・価値観の変化について聞きました。

――「女性のインナーに関する意識・実態調査」を実施した背景や目的を教えてください

UNIQLO:従来、インナーは「着用時の快適さ」や「サポート力」といった機能面が重視されてきましたが、日頃の社内ヒアリングやお客様の声を通じて、実際にはそれだけでなく、「服を着たときにきれいに見えるか」「適度な補正感があるか」「服と自然になじむか」といった、よりファッションとの関係性を重視して選ばれているのではないかという、インナーに求められる価値が多様化していると感じたことを背景に実施しました。

 こうした仮説を検証し、顕在化していないお客様のニーズやインナー選びの新しい基準を明らかにするため、本調査を実施しました。実際に、インナーと衣服の関係性の中にある潜在的な悩みや「服をきれいに着たい」というニーズは、これまで十分に言語化されていない領域でもあります。

 また、近年はナイトブラの広がりや、コロナ禍を経たライフスタイルの変化により、インナーに対する意識そのものも変化していると考えています。実際に「自然体でいたい」という価値観の広がりや、着心地やストレスの少なさを重視する傾向が見られており、従来の「補正」中心の価値観からのシフトも感じられます。

 当社としても、ワイヤレスブラやブラトップなど、快適性と見た目の美しさを両立する商品を長年提案してきた背景があり、そうした商品の価値がどのように受け止められているのかを改めて捉え直す意味でも、本調査を実施しました。

――調査結果から見えてきた、女性のライフスタイルや価値観の変化について、特に印象的だ
ったポイントは

UNIQLO:今回の調査で特に印象的だったのは、インナーに対する価値観が、ライフスタイルや働き方の変化とともに明確に変わりつつあることが、具体的な数値として表れた点です。

 インナーの選び方が変わったと回答した方が約4割にのぼったことからも、インナーは単なる衣料品ではなく、日々の生活の質に直結する存在であることが改めて浮き彫りになりました。

 また、インナーの不快感によって集中力が低下する方も3割程度いらっしゃることも確認でき、インナーが単なる下着ではなく、日常のパフォーマンスに影響を与える要素であることも示唆されています。

 さらに、「美しさ」の定義においても変化が見られ、従来の補正機能と同程度に「服に凹凸が響かないこと」が重視される結果となりました。これは、インナーが“体を作るもの”から、“服を美しく着こなすためのベース”へと役割を変えつつあることを象徴していると感じています。

――「インナーの影響で着たい服を諦めてしまう」という声について、具体的にどのようなシーンが多いのでしょうか。開発時の調査やユーザーの声の中で印象的な事例があれば教えてください

UNIQLO:「インナーの影響で着たい服を諦めてしまう」という声は、特に服を着たときの“見え方”に関わるシーンで多く見られます。具体的には、薄手のブラウスやニット、タイトなトップスなどを着用する際に、インナーのラインや段差が表に響いてしまうことを気にして、コーディネートを変更するといったケースです。

 こうした実態は調査結果にも表れており、約44.8%の方がインナーを理由に着たい服を諦めた経験があるとの回答結果でした。

 また、お客様からは「自然なシルエットで服に響かないため、薄手のブラウスやニットでも安心して着用できる」「タイトな服でもラインが気にならない」といったお声もいただいています。

 当社が展開する「BaseFit Inner」シリーズも、こうした“服をきれいに着こなすためのインナー”という発想から訴求を展開しており、お洋服を着た際にインナーが影響しないことで、着たい服を自由に選べるようになるという価値を提供し、単なる下着ではなく、コーディネート全体の完成度や選べる服の幅にまで影響する存在であることをお客様に周知していきたいと考えています。

ユニクロの「BaseFit Inner」

――インナー選びにおいて、消費者がやってしまいがちな失敗や、避けた方がよいポイントを教えてください

UNIQLO:薄手の生地の白いトップスやボトムスを着用する際、透け感を気にして白色のインナーを
選ぶ方が多いですが、この場合インナーが透けてしまうことが多いです。

 少し血色感のあるピンクや肌馴染みの良いベージュをお選びいただくと透け感が軽減されるのでお薦めです。また、快適さとフィット感のバランスを重視される方は店舗で試着もできますので、試着をして購入していただければと思います。弊社のサイトにサイズガイドがありますのでご参考にしていただければと思います。


――トップスやボトムスなど、服の種類ごとにインナーを選ぶ際のポイントは

UNIQLO:タイトなシルエットのトップスなどは、キレイなバストメイクが叶うように設計されているワイヤレスブラ/3Dホールドがおすすめです。シンプルなデザインのワイヤレスブラなので、装飾部分のアタリも出にくいです。

 これからの時期に活躍する薄手のシャツやシアー素材のトップスは、ブラトップがおすすめです。ブラとトップスが一体となっているので、レイヤードの煩わしさもなく、インナー見えも気になりません。

 薄手の生地やタイトなボトムスは、シームレスショーツを選んでいただけたらと思います。薄手のシームレス素材なのでショーツの形が響きにくいです。

着用の比較画像


――「服に響かないインナー」を実現するうえで、ユニクロが設計・素材面で工夫している点は

UNIQLO:例えば、ワイヤレスブラ/3Dホールドは装飾のないシンプルなデザインにし、背面も生地と生地の間に伸縮性に優れたシリコンメッシュプリントを施しています。

 線ではなく面で支えることで、食い込みにくく、背中の段差もできにくくなり、服の上からも背中が美しく見えるように設計しています。カラー展開も、さまざまな肌色を研究して、肌を美しく見せながら透け感が気になりづらいカラーを揃えています。

 シームレスショーツは圧着することで、縫い目がないシームレス構造を実現しています。

 また、エアリズムブラトップ群はアンダーゴムを使わないヘム仕上げにし、見た目も着用感もすっきりするように工夫しています。

――「自然体でいたい」と回答する女性が増えている傾向について、商品開発や売り場の現場で実感している変化は

UNIQLO:弊社に寄せられるお客様の声でも、「自然なシルエットが出ること」へのご評価の声をいただいております。また、リピート率の高いこともあり、上記のようなポイントが根強く支持されている理由の一つであることも実感しております。

――この変化を踏まえ、今後ユニクロとして提案していきたいインナーの方向性や展望について

UNIQLO:今後も、BaseFit Innerのコンセプトである「体に心地よくフィットしながら、服に響きにくく、服をきれいに着るためのインナーを選ぶ」という視点を、お客様にお伝えしていきます。

 今回の調査では、インナーに求められる価値が、「服を美しく着こなすための存在」へと広がっていることが確認できました。ユニクロはこれからも、インナーを単なる下着ではなく、「服の美しさを引き立て、着たい服の選択肢を広げる存在」として提案していきます。生活者の価値観やライフスタイルの変化に向き合いながら、新たなインナーの価値を届けてまいります。

(了)

取材協力:UNIQLO

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