ねとらぼ

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営業航海を終えて横浜港に入港する「にっぽん丸」。1990年に就航した同船は、2026年5月の横浜帰港後、引退関連の式典を迎えた。写真は、横浜港最後の入港時の姿。
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横浜港内を進む「にっぽん丸」。2020年大改装後の船体は濃紺、上部構造は白、ファンネルはオレンジ色となった。外観上は、商船三井系客船の伝統を示すオレンジファンネルと濃紺の船体色が、晩年の識別点となっていた。
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船尾に記された船名「にっぽん丸」と船籍港。背後には横浜港のシンボルといえる氷川丸とマリンタワーが見える。
横浜港大さん橋で、接岸するにっぽん丸を迎える人々。35年に及ぶ航海と高いホスピタリティのおかげで、熱烈なにっぽん丸ファンコミュニティが育ったという。
横浜港接岸時、右舷ウイングでトーキーを手に操船を行う内田幸一船長。ウイングは操舵室の左右に張り出した区画で、岸壁との距離や船体側面の位置を確認しながら操船するために使われる。
メインダイニング「瑞穂」。内装は初代「ぶらじる丸」の一等食堂をモチーフにしたという(2020年筆者撮影)。
上級船室向けのオーシャンダイニング「春日」。大阪商船時代の客船「あるぜんちな丸」の一等食堂をモチーフにした内装と伝わる(2020年筆者撮影)。
サラダを盛り付けた皿の縁に入る大阪商船の社旗。にっぽん丸の食器には、現在の商船三井クルーズにつながる大阪商船時代の意匠が用いられていた。“船”だけでなく、器の細部にも、定期航路客船の時代から続く客船文化を受け継ぐ姿勢が示されていた(2020年筆者撮影)。
第7甲板最前部にあるホライズンラウンジ。船橋の上に位置するため、前方視界を確保したラウンジとして使われた。朝の時間帯にはモーニングコーヒーや軽食を提供していた(2020年筆者撮影)。
にっぽん丸のオリジナルカクテル。左から「マリンディライト」「オレンジファンネル」「フジマルナイト」。これらは日本初の外航クルーズ客船「ふじ丸」の時代から受け継がれてきたカクテルだ(2020年筆者撮影)。
船内の上級船室通路に掲げられていた大阪商船時代の客船「あるぜんちな丸」。大阪商船工務部長だった和辻春樹氏が基本設計を手がけた客船で、のちに航空母艦「海鷹」へ改装された(2020年筆者撮影)。
「あるぜんちな丸」の貴賓室「富士」の写真。船影や船名だけでなく、客室内装を示す資料も船内に掲示されていた。写真は、戦前客船の室内装飾を確認できる展示の一例だ(2020年筆者撮影)。
「あるぜんちな丸」貴賓室「富士」のカラースキーム。客室の色彩設計を示す資料で、戦前客船の彩りを確認できる(2020年筆者撮影)。
船内に並ぶ、寄港地から贈られた盾。各地の港への寄港時に贈られた記念品で、寄港実績を示すログといえる。多数の盾は、にっぽん丸が長い航海を重ねてきた証だ。
にっぽん丸の船体に並ぶ丸窓。船で丸窓が多く使われる理由の1つは、開口部の角に応力が集中しにくいことにある。丸い開口部は船体構造に穴を設けるうえで合理的で、客船の外観を構成する意匠にもなっている。
2020年の大改装後にレイアウトを一新したeカフェ&ライブラリー。読書やコーヒー、軽作業に使える区画で、テーブルには電源も用意されていた。比較的静かに過ごすための船内スペースとして整備された(2020年筆者撮影)。
2026年5月14日17時、雷雨の横浜港大さん橋を離れる「にっぽん丸」。氷川丸と横浜マリンタワーを背景に横浜港を離れる光景もこれが最後となった。
横浜港大さん橋を離岸した直後のにっぽん丸。オレンジファンネルを掲げる「にっぽん丸」として横浜港を離れる最後の姿となった。マストに「U」「W」「1」(Thank you very much for your cooperation. I wish you a pleasant voyage.)を掲げて横浜港への感謝を述べている。
しんざきプロフィール
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