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ねとらぼ
2026/07/20 22:05(公開)

港から5分の沖、潜ってみると“巨大な洞窟”→信じられない光景に「圧巻すぎる」「違う世界に見える」

 港から船で沖に向かい、海中に潜って生き物や地形の様子を見ていく動画が「いやあ素晴らしい景色」「圧巻すぎる」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で9万7000回以上再生されています。

港から沖へ出ると海中はどう変わる!?魚影も地形も別次元!沿岸と沖の違いが凄すぎた…!
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海の保全活動に取り組む投稿者

 動画を投稿したのはYouTubeチャンネル「スイチャンネル sui-channel(@suichannel-umi)」。普段はダイビングガイドである投稿者さんが主に漁協と協力関係を結んだエリアにて撮影した、水中の生き物の姿や海の保全活動に取り組む様子を発信しています。以前には、海藻がたくさん生えていた海底の衝撃的なビフォーアフターウニを駆除した漁礁と放置した漁礁の比較映像が注目を集めました。

 今回話題を呼んだのは、普段は港のテトラ周辺や沿岸の海中に潜ることが多い投稿者さんが沖合で潜り、いつものポイントとどんな違いがあるか調査していく動画です。港から船で5分ほどの距離の沖合の海中はどんな地形になっていて、どんな生き物が潜んでいるのでしょうか。

沖の海中に潜っていきます
沖の海中に潜っていきます
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沖の海中に潜ってみると……

 港から出発して船で進んでいくと、やがて沖のポイントに到着。早速潜ってみたところ、海底には船の上からは見えない大きな岩場、いわゆる「沈み瀬」と呼ばれるものがありました。沈み瀬にはたくさんの海藻やイソギンチャクが生えていて、美しいクマノミの夫妻も泳いでいます。

まずはクマノミ夫妻がお出迎え
まずはクマノミ夫妻がお出迎え

 ここで沖の海中と沿岸の海中を比べてみると、沖の海中はよりたくさんの海藻が生えていることが分かります。なお、港の前の海底にも海藻は生えていますが、ウミウチワという小型海藻や南方系の大型海藻がそこそこ生えている、といった具合なのだとか。

こちらは沿岸の海中、海藻の生え方や種類が異なることがわかります
こちらは沿岸の海中、海藻の生え方や種類が異なることが分かります

 続いて投稿者さんがウニ駆除を行っているエリアに向かうと、海藻がほぼ生えていませんでした。本来は温帯性の海藻が残っていてもいい場所とのことですが……現在は何も残っていないという、なんとも寂しい状態になってしまっていました。

ウに駆除を行っているエリアは海藻がほとんどありません
ウニ駆除を行っているエリアは海藻がほとんどありません

 あらためて今回潜っているポイントに生えている海藻を見てみると、どうやら暖かいところに多い南方系の大型海藻の一種・コブクロモクのようです。海藻も陸上の植物と同じく光合成をするため、普通は浅いところを中心に生えるものです。しかしコブクロモクは不思議と深い水深を好み、港の前や浅瀬には生えないのだとか。実際この場所の水深は12メートル近くありました。

一面にコブクロモクが生えていました
一面にコブクロモクが生えていました

 一面に生えたコブクロモクを観察していると、黄色い鮮やかな尾が特徴的な魚・ニラミギンポや高級魚のアカハタを発見。沿岸ではめったに見かけない魚が多数泳いでいるだけでなく、小魚の数も普段より多いように感じたそうですよ。

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海の洞窟に潜ってみる

 目の前を通過するオオモンハタを見ながら沈み瀬の先端に向かい、コブクロモクの藻原をどんどん進んでいくと、やがて水深15メートルほどの先端に到着。ここには岩場に大きな穴が開いているという、非常に面白いスポットがありました。この穴は10メートルほど下まで走っている亀裂の中に入ることができて、下まで行くとその水深は25~28メートルにもなります。

岩には大きな穴が
岩には大きな穴が

 岩の穴に入ってゆっくり下に降りていくと、やがて底に到着。この岩は亀裂を通って横に抜けていけるようになっているので、このまま出口に向かってみることにしました。

岩の底から、横に向けて抜けていきます
岩の底から、横に向けて抜けていきます

 海中の洞窟には虫もコウモリもいませんが、猛毒を持つウニ・イイジマフクロウニが投稿者さんの吐く泡に驚いて頭の上に降ってくることがあるため、注意が必要です。ウニに注意しながら洞窟状になった穴を抜けていくと、毒を持つ魚のゴンズイやイセエビ、密談しているようなカニとエビの姿がありました。

密談するカニとエビの姿が……
密談するカニとエビの姿が……

出口で待っていたのは……

 やがてもうすぐ出口というところまで進むと、出口をふさぐように何かの生物がうごめいていることに気付きます。そしてゆっくりと謎の生物に近づくと……その正体は、キラキラと美しく輝く「キンメモドキ」の群れでした。あまりの美しさに思わずくるりと方向転換し、一度くぐった“魚のカーテン”をもう一度くぐりに行くほどです。

出口をふさいでいたのはキンメモドキのカーテンでした
出口をふさいでいたのはキンメモドキのカーテンでした

 キンメモドキの周りにはネンブツダイやクロホシイシモチ、マアジの子どもなど多種多様な魚が泳ぎ、「小魚パラダイス」と表現しても差し支えないような状態になっていました。これは沿岸ではまず見かけない光景であり、そもそもキンメモドキ自体が潮(海水)の流れがいい、いわゆる潮通しにいいところにいる印象なので、沿岸ではなかなか見かけないのだそうですよ。

あまりにも美しい光景です
あまりにも美しい光景です

 普段は見られない生き物や光景を目にすることができた投稿者さんは、「潜りに来て本当によかった」「こんな光景が見られるとは思っていなかった」とうれしそうに話します。

 なお、沖は小魚が多く暗い環境も多いので、キジハタやアカハタ、オオモンハタなどのハタの仲間も多かったそうです。その一方でイサキやマダイなどの回遊性の魚や、青物系には出会いませんでした。これだけ切り立った場所なら群れていると思っていたけれど、そういった魚が集まるにはもうひとつ何かが足りないのかもしれない、と話す投稿者さんなのでした。

「魚のカーテンが圧巻すぎる」「リアルスイミーだ!」と反響

 沖の海中の驚きの映像に、コメント欄では「魚のカーテンが圧巻すぎる」「すさまじい光景をありがとうございます」「出口の向こうに見える景色がすごすぎる」「小魚の群れめっちゃ綺麗」「同じ世界なのに違う世界に見える不思議」「わー、リアルスイミーだ!」「エビカニの密談かわいい」といった声が寄せられています。

 投稿者さんは、YouTubeチャンネル「スイチャンネル sui-channel」やX(@suichan7)で情報を発信中。海に潜って海藻や海の生き物を観察する様子やウニ駆除に取り組む姿など、海の環境を守るための活動が見られます。また、著書『プロダイバーのウニ駆除クエスト 環境保全に取り組んでわかった海の面白い話』(KADOKAWA)が販売中です。

「スイチャンネル sui-channel」動画まとめ

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動画提供:YouTubeチャンネル「スイチャンネル sui-channel(@suichannel-umi)」

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