田んぼの用水路でつまようじサイズの長細い魚を捕獲し、飼育を始めて1年……。これまでの成長を振り返りつつ、不思議な魚を育てた1年間の記録を報告する動画がYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で30万回以上再生され、1900件を超える高評価を獲得しています。
つまようじサイズの不思議な魚
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「真釣ちゃんねる」(@真釣ちゃんねる)のまつりさん。生き物を探して釣りやガサガサをする様子や、自宅で飼育しているさまざまな生き物の姿を公開しています。以前には、サワガニが暮らすプールに大量のエビを入れてみた動画が注目を集めました。
今回話題を呼んだのは、1年前に田んぼの用水路で捕獲した、体が長細くて小さなウナギのような生き物「タウナギ」の成長記録です。捕獲直後、飼育初日はつまようじくらいの大きさだったタウナギは、どんな姿に成長したのでしょうか?
小さなタウナギの成長記録
タウナギは名前に「ウナギ」と付いていますが、実は一般に食用として流通しているウナギの「ウナギ目ウナギ科」とは全く異なる、「タウナギ目タウナギ科」に分類される魚です。そんなタウナギの原産地は中国や東南アジアで、本州、四国、九州に生息しているものは外来種とされています。
捕獲・飼育初日の映像に続くのは、飼育3カ月目の映像です。黒くてつぶらな瞳が何とも言えずかわいいタウナギですが、実は夜行性の魚なので、目と視力が退化しています。またかわいい見た目に反して肉食の魚なので、この頃は冷凍ホワイトシュリンプや冷凍アカムシを食べていました。
次に見せてくれたのは、飼育半年の映像です。タウナギはすくすくと成長し、その体長は15センチほどになっていました。つまようじサイズだった飼育初日と比べると長さは3倍、太さは4倍くらいと、かなり大きくなったことがわかります。
続く飼育9カ月目の映像では、その体長は約25センチ、太さは鉛筆くらいになっていました。なお体が大きくなって手狭になったため、少し大きめの水槽へと引っ越しています。
タウナギの生態
ここで映像は飼育開始から1年経過した、現在の様子に変わります。タウナギは体長30センチ弱、太さは鉛筆2.5本分くらいと、つまようじサイズだったことが信じられないほど大きく成長していました。
タウナギは魚離れした特徴をたくさん持っていて、魚なのにヒレもウロコもなく、目も退化していて視力もあまりよくありません。その代わりに獲物が発する振動やにおいに敏感で、夜暗くなると隠れ家から出てきて動きまわり、寝ている魚や小さな生き物を捕獲して食べています。
またエラも退化しているため口で空気を吸い、口の中や喉の粘膜部で酸素を取り込んでいるとのこと。そして土の中で冬眠できるため、水がなくても湿った土があれば生きていけるのだとか……!
さらに大きくなるとその体長は1メートルほどになることもあり、かつてまつりさんが飼育していた個体は80センチ弱ありました。加えて肉食の魚なので、おちょぼ口にも見える口は大きく開くことができて、その口の中には捕らえた獲物を逃がさないようにびっしりと細かい歯が生えています。
タウナギはザリガニと同じように田んぼのあぜに穴を開け、水を抜いてしまうことが問題になっているとのことです。
飼育1周年記念のエサを与える
今回は飼育1周年ということで、タウナギにしっかりと栄養がありそうな新鮮なエサを与えようと考えていると話すまつりさん。実は事前に庭にある水路でガサガサをして、特定外来生物であるブルーギルの稚魚と同じく特定外来生物であるカダヤシを発見、捕獲しておいたのだとか。
まつりさんは「捕獲した外来生物はリリースしない主義」であり、捕獲した外来生物は普段から、飼育している生き物たちのエサとして活用しています。そのため今回はブルーギルとカダヤシを締め、一度冷凍してから解凍したものをエサとしてタウナギに与えます。
まず小さなカダヤシとブルーギルを与えてみるとタウナギはすぐに反応し、あっという間に丸飲みにしてしまいました。タウナギの食事スタイルは基本的に丸飲みですが、丸飲みが難しい大きさの場合は体をローリングさせ、獲物を食いちぎることもあるそうです。
続く大きめのカダヤシやブルーギルにはがぶりと食らいついてから、数回に分けて飲み込む姿を見せてくれます。さらにエラ自体は退化しているけれど実は開いているエラの穴から、飲み込んだカダヤシのぬめりを出す様子も見せてくれました。
捕獲したばかりのカダヤシやブルーギルは身だけでなく骨も内臓もある、新鮮で栄養満点なエサです。最近はこういった丸ごとのエサを与えることが多いので、タウナギの成長速度が一気に上がるのではないかと考えているそうですよ。
タウナギの性格は臆病な方だけれど、しっかりと慣れると水槽から顔を出し、水槽の外まで顔を出してエサを食べることもあるそうです。その後満腹になったのかそれ以上食べなくなってしまったので、残ったエサは小魚が大好物なヘビの1種・ヒバカリが食べてくれました。
タウナギはエラのところに空気を蓄え、アゴをぽこっと膨らませている姿や、口から泡を吐き出す姿も見せてくれました。1年間育てたタウナギはまだ幼さやかわいらしさが残っていますが、これから成長していくと格好良さや迫力が出てくると話すまつりさん。タウナギは寿命が長く、生命力が強い魚なので、上手く飼育すれば10年くらい生きるといわれているとのこと。このタウナギが3年後、5年後にどんな姿になっているのか、楽しみに見守っていきたいですね。
「こんなに可愛いんだ」「今後の成長も楽しみ」と反響
この投稿に対し、YouTubeでは「1年の成長がすごい! タウナギもヒバカリもかわいい!」「しばらく動画では出番がなかった子もしっかり愛情持って育てられていて素晴らしいです」「つまようじサイズだったのに……1年でこんなに大きくなるんですね。今後の成長も楽しみにしています♪」「こんなに立派になっちゃって………」「ナマズの稚魚ってこんな可愛いんだ」「こんなに立派になっちゃってなどの声が寄せられました。
まつりさんは、身近な生き物の魅力をYouTubeチャンネル「真釣ちゃんねる」の他にも、サブチャンネル「真釣の自由研究」、X(@maturiotoko7188)、Instagram(@maturi.channel)で発信中です。
「真釣ちゃんねる」動画まとめ
動画提供:YouTubeチャンネル「真釣ちゃんねる」
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