レビュー
» 2005年07月06日 20時26分 公開

変ワリユク塊、変ワラナイ魂「みんな大好き塊魂」(1/2 ページ)

全国の塊ファンの皆様、お待たせいたしました。あなたが欲しいものがここにあります! アト 王様カラノ レアプレゼントモ アリマス!

[仗 桐安,ITmedia]

 2004年3月に発売されて以来じわじわと売り上げを伸ばしスマッシュヒットとなったナムコの異色アクションゲーム「塊魂」(同年11月にはPlaystation 2 theBestとして2800円で再登場)。

 The8th 2003-2004 CESA GAME AWARDS 最優秀賞、平成15年度文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品、その他国内外で数々の賞を受賞し、業界の枠・言葉の壁を超えて高い評価を得たあの名作から1年と4カ月――その続編がいよいよPS2に登場する。その名も「みんな大好き塊魂」。タイトルそのままに塊ファンのために作られたと言っても過言ではない今作は、前作以上のステキな魅力に満ち溢れている……。

今回も宇宙の星々を破壊してしまった王様。その割に呑気なもんです

ステキナ出逢イ

 前作「塊魂」に対する筆者の第一印象は正直なところパッとしないものだった。前情報からは「ナンセンスな世界観のなかで玉を転がす」というイメージしか伝わらず、その画面写真には「何かウゴウゴルーガみたいなテイスト?」という反応しかできず、発売後少しは気になっていたものの「塊魂」をプレイしない日々が淡々と経過していた。しかしながら発売からしばらく経ち、どうも周りから気になる情報が入り始めた。

「塊魂面白イカラヤッテミナヨ」「塊魂ッテ面白イラシイヨ」「塊魂ガ面白イラシイッテ言ッテル人ヲ遠巻キニ見タコトガアルヨ」

 何だかわからないが「どうやら面白いらしい」ということだけは間違いがなさそうだった。そんな折、「塊魂」に触れるチャンスに恵まれた筆者は「どんなもんじゃい」とさっそくプレイ。その余りの面白さに震えあがり、スティックを握る両手から心地よい快感が全身に伝わった。そのふざけた世界観も個人的にストライクゾーンである。プレイ中、心の振動はONに入りっぱなしだった。

 なんてこった! 何故今までこんな面白いゲームをプレイしていなかったのだ――気がつけばハマりにハマり感動のエンディングを迎えていた。第一印象と偏見の当てのならなさに、自戒の念を強くした筆者であった。

馬に跨る王様の雄姿。今回の王様は目からビームが出ます。振動はぜひONで

変ワラナイ魂

 さて。そんな塊ファンな筆者が、続編である「みんな大好き塊魂」をプレイしてみた。その独特のナンセンスな世界観も売りのひとつである今作は、タイトルからしてふざけている。普通なら「塊魂2」と言える内容であるのに、前作がヒットしたという点も踏まえて「みんな大好き塊魂」と来た。人を食ったようなそのセンスが今作でも発揮されている何よりの証拠だ。

 実際にプレイをしてみると、驚くほどに前作と同じだと感じる点が多かった。基本的に左右のスティックだけで動かせるシンプルな操作性、小さな塊に分相応なモノをくっつけて大きくしていくというゲーム性、時に笑いを喚起する脱力系のグラフィックや台詞の数々、そして王様と王子を中心とした愛すべきキャラクターたち。変わっていない。基本ラインはまったく変わっていないと言っていいのである。続編が出るごとにグラフィックがパワーアップし要素が追加され操作が複雑になるシリーズも少なくない昨今、この変わらなさはファンとして嬉しいところだ。

 逆に言えば前作においてこのゲームのアクション部分というのは完成してしまっていたのだとも思う。転がす楽しさ、巻き込む快感においてそのクオリティは見事に維持されている。

あと、巻き込みの規模が大きくなってくると、それこそ島やら国やらまで巻き込んでしまう、そんなスケールの大きなゲームなわけだが、そういった作業をしているときに何故か感動する、というか「世界はひとつじゃん!」と「It's a small world」のような気持ちにさせられてしまうことがあった。ただ塊を転がしているだけだというのに、なかなか侮れないゲームなのだ。――ソウ!ソウデス!コレヲヤリタカッタンデスヨ、王様! そう心の中で叫んだ筆者であった。

 ちなみに今作では前作「塊魂」のセーブデータから、星データを読み込むことができる。星データを読み込むことで何ができるのかは、ぜひ自分の目で確かめてほしい。

教室内は大パニック!星を取り戻すために巻き込め、王子!
何か引きで見るとすごいことになってます。大惨事です

変ワリユク塊

 さて。「変ワラナイ」とは言っても、全く同じであるのならタイトルを変えてまで出す意味などない。当たり前の話だが、基本的なところをまったく変えることなく、「塊魂」は今作において正統なる進化を遂げている。

 まず、その世界観が前作を踏まえたものである、という点に注目したい。今作は「塊魂」、ひいては王様のファンになった人たちが、王様に悩みを相談するという設定で課題が与えられていく。前作の地球とは打って変わって牧歌的な横スクロールのメニュー画面。そのメニュー画面に、課題をクリアするたびに増えていく王様のファンたち。彼らの悩みはさまざまで、しかし結局のところ王子たちが塊を転がしていくという点は変わらない。

 前作からの改良点としては、ファンからの課題がそれぞれ個性的で、非常に多彩であることが挙げられる。前作では本編が進めば進むほど巻き込む時間と目標値がひたすらあがっていくという流れがあり、最後のほうは長丁場なステージが続いて、ともすればダレてしまう傾向もあった。

 しかし今作ではステージが進んで課題が増えても、さくっと終われるタイムアタック的なものなど様々な勝利条件が提示されていくので、小気味よく集中して遊べるようにうまく作られている。

 王子たちが塊を転がすマップはすべて刷新されている。前作では「家の中」「町の中」などという大雑把な括りがあったが、今作は更に多彩だ。「教室」「動物園」「池」「レース場」、その他にも「こんなところで?」と思わずのけぞってしまうステージもある。クライマックスステージのスケールは前作の比ではなく、「コスモを感じる」盛り上がりを見せてくれる。

 巻き込める対象は、前作でお馴染みのものからまったく新しいものまで様々。その種類は実に3000! オプションでどのジャンルを何%巻き込んだかが判る点は前作同様で、コレクター心をチクチクとくすぐる。

動物園ステージ。塊に戦慄するペンギンたち。彼らの運命やいかに?

 さらに言えば、今作での大きな変更点はプレイヤーキャラである。先ほどから「王子たち」とあえて表記していたので「アレッ」と思われた方もいらっしゃるかもしれない。前作では対戦プレイ時に自キャラとして使用できた王子のイトコ・ハトコたちを、今作では1Pモード時に自由に選択できるのだ。しかも前作では一度にひとつしか身につけられなかったプレゼントを、今作では同時に2つまで身につけることも可能に。

 プレイ画面右下のキャラを自由に変えられるというのは、細かいことではあるが、気分転換にもなるし、なかなか楽しいものだ。ぜひ、いろんなイトコで、いろんなプレゼントをつけてプレイしてみてほしい。

 ちなみにプレゼントのひとつ「カメラ」をプレイ中に使うことでプレイ画面を3枚まで記録することが可能になる。絵的に面白いワンショットを狙ってみる楽しさもありそうだ。

画面右下に注目。イトコのフジオです。年齢不詳のとんがりさん
フジオ、ラッパを吹きながら校庭で大暴れ!

二人ナラモット楽シイ!

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2311/10/news033.jpg 柴犬メイン「Amazon置き配完了写真」の数々がかわいすぎる 「配達の人も楽しんでるw」「完全にワンコが被写体」
  2. /nl/articles/2311/10/news104.jpg 遠野なぎこ、“デレデレ笑顔”見せた年下新恋人に逆プロポーズ→望みかなわず 「何にも見えてなかった」「いい歳こいてホント情けない」
  3. /nl/articles/2311/09/news040.jpg でっかい子犬「意地でも車からおりぬ」とバツグンの演技力が260万再生 「駄々っ子みたい」「大物になる予感」
  4. /nl/articles/2311/10/news023.jpg いろいろな場所から落ちそうで落ちない猫、最後はやっぱり……? 大爆笑の結末を集めた“総集編”が「クセになるw」
  5. /nl/articles/2311/10/news101.jpg 「こんなデカいの?」 「だんご3姉弟」けんたろうお兄さんの息子、突然の登場に驚きの声
  6. /nl/articles/2311/09/news037.jpg フクロウが10日ぶりに退院した飼い主を見た瞬間、喜びのあまり…… 驚きとうれしさ爆発のリアクションが「感情豊か」と160万再生
  7. /nl/articles/2311/10/news032.jpg 先住のデカワンコに家族になる子犬を紹介したら…… うれしさと照れがMAXのソワソワ姿に「なんてかわいいの!!」の声【英】
  8. /nl/articles/2311/10/news024.jpg 「愛犬は見た」「ただようゴルゴ13感」 買い物に出る飼い主を監視する柴犬(メス)→圧が強めの表情がイケメンすぎる
  9. /nl/articles/2311/09/news125.jpg そんなのアリかよ…… 雑すぎるカフェオレの作り方に「天才か」「今度やる!」
  10. /nl/articles/2311/09/news180.jpg 「BreakingDown」一蹴の武井壮、堀江貴文が発言に指摘連発 “テレビに迷惑かける”に「窮屈じゃないんですか?」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 柴犬「友達〜!!!」 お母さんの寝坊で散歩が遅れた柴犬、ワン友に会えず……→怒りMAXの拒否柴発動に母「スマン……」
  2. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  3. 寺田心、40センチ身長伸びすっかり大人の姿に 「別人すぎてビックリ」「めっちゃデカくなってる」と驚きの声
  4. 父の出張で元気がなくなったデカワンコ、1週間ぶりの再会で…… 感情爆発な姿が「涙腺崩壊しました」と415万再生
  5. これは消せないな! DAIGO、3歳娘の落書きが超ほっこり「最高の壁です」 満点パパな対応に「優しい」「愛おしいですね」
  6. 素潜りでイソマグロを突いたら海に引きずり込まれ…… 水深25メートルの激闘が100万再生「怖い」「磯のダンプカー」
  7. 動物病院の駐車場に着いた瞬間、柴犬が…… 無の表情で震えだす姿に「抱きしめてあげたい」「頑張って!」とエール続々
  8. 「好き好きが止まらない」「こりゃたまらんですなー!」 獣医師を好きすぎる柴犬、診察台でのかまちょ攻撃がもん絶の愛らしさ
  9. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  10. カナダ留学中の光浦靖子、得意の手芸でまたしても力作を生み出す 「クオリティ高すぎ」「もープロですね」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 病名不明で入院の渡邊渚、3カ月ぶりSNS更新で「表情に違和感」「そこまで酷い状況とは」 ベッド上で「人生をやり直すこともできません」
  2. 動かないイモムシを助けて1年後のある日、窓の外がありえない光景に 感動サプライズが「アゲハ蝶の恩返し」と話題
  3. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
  4. 「千鳥」大悟、大物美人俳優にバッグハグされた表情に注目集まる 「マジ照れのお顔ですね」「でれでれやん」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 神田愛花アナ、拡散された女子中学生時代ショットにスタジオ騒然「ヤバい」→“アネゴ感”でSNSもざわつく
  7. 「生きててよかった」 熊谷真実、美麗な初“袋とじ”グラビアで63歳の色気全開 真っ赤なドレス着こなす姿に「すごいプロポーション」
  8. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  9. 双子モデル・吉川ちえ、美容整形後のひたいが“コブダイ”状態へ 多額の費用要した修正手術で後悔も「傷がこんなに残りました…」
  10. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!