日本を舞台にしたあの恐怖体験をふたたび……「SIREN2」東京ゲームショウ2005――SCEブース

多くのゲームファンで賑わうSCEブースのなかでも一際異彩を放っていたのが「SIREN2」の試遊コーナー。特別設置された暗黒の箱のなかではいったいどんな体験ができたのか。15歳未満の人は入れなかったその中身をご報告したいと思う。

» 2005年09月17日 22時47分 公開
[仗 桐安,ITmedia]

身分証の提示は必須! 恐怖の黒い箱、登場。

 「SIREN2」はSCEから発売され好評を博した和風ホラーアドベンチャー「SIREN」の続編。前作では羽生蛇(はにゅうだ)村を舞台に孤独と恐怖を描いたが、今作では新しい舞台・夜見島(やみじま)で新たな恐怖が描かれる。そんな「SIREN2」の試遊コーナーはSCEブースの端に怪しく佇む黒い箱の中にあった。16日も17日もなかなかの人気で60分待たないと入れないときも。

画像 黒い箱の中では新しい恐怖体験が待っている

 また、この試遊コーナーは「身分証の提示」が義務づけられており、15歳未満の人は入場と試遊ができないという異例の措置がとられていた。かくいう筆者も、どう考えても中学生には見えない出で立ちなのだが、そんなことは関係なく、一律身分証確認。数10分の待機ののちにようやく箱の中に入れたのだった。

画像 15歳未満であれば遊べない。明日15歳になる人、ごめんなさい!
画像 外から見た試遊コーナーのなか。一度に入れる人数が決まっていた
画像 60分待ち、と書かれたプラカード。かなりの混雑っぷりだった

夜見島をほんの少しだけ探索。死と隣り合わせの恐怖。

 日本近海の離島、夜見島。29年前・某日深夜0時、原因不明の海底ケーブル切断による大停電。全住民消失事件。島は一夜にして無人島となり、未曾有の怪事件として謎を残したまま時は過ぎる。そして現代。様々な立場の人々が様々な事情で夜見島へ。突如鳴り響くサイレン。赤い津波が人々を異界へと誘う。

 そんな設定の今作。今回の体験コーナーでは主人公のひとりだと思われる眼鏡をかけた青年(若干ヨン様似)を操作することができた。操作感覚は前作を踏襲しており、大きな違和感はない。しゃがみ移動時の挙動が早くなっている気はしたが、それ以外はほぼ同じような印象を受けた。建物のなかの暗闇、息を殺して移動しなくてはならない緊迫感、血だらけで暴走する敵キャラクターの恐怖などは健在。角材で殴ったときの感触が若干軽いのが気になったが前作譲りの恐怖は堪能することができた。

 開始数分で少女のもとに辿り着いた青年は、少女に「待て」とか「来い」などの命令をすることで行動をともにすることができる。また、敵が少女を襲おうとしているときに「こっちだ」と呼びかけ、敵の注意を自分のほうにひきつけるなどの行動も可能。自分の体だけでなく仲間の体も守らなくてはならない、という点から発する恐怖も、盛り込んであるわけだ。

画像 日本を舞台に恐怖を描く「SIREN2」 ゾンビものとは違う恐怖と孤独を味わえる。

 十数分で体験プレイは終了。黒い箱から出ることになった。後ろには新しい恐怖体験を早く味わいたいという大勢のファンが「SIREN2」のプレイを心待ちにしていた。今作は来年の2月に発売を予定しており、現在の開発度は70%。実際に遊べるのはもう少し先だ。さらに恐怖に磨きをかけて我々の目の前に「SIREN2」が現れる日を心待ちにしたい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2408/31/news036.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  2. /nl/articles/2408/30/news121.jpg 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. /nl/articles/2408/31/news073.jpg 「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」
  4. /nl/articles/2408/31/news025.jpg 次男に塩対応の柴犬、いよいよ次男の帰省最終日を迎え…… 本音が出た瞬間に「不意に泣かせるのやめて欲しい」と感動の声
  5. /nl/articles/2408/30/news017.jpg 最上位グレードのハイエースを“50万円の底値”で購入したら…… 驚きの実物に「ある意味最強」「正直、羨ましい」
  6. /nl/articles/2408/30/news188.jpg 実写「着せ恋」、キャストに物議 海夢の再現度が高すぎるタレントを推す声あがる 「逆になんであかせあかりさん以外の人……」
  7. /nl/articles/2408/29/news193.jpg 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  8. /nl/articles/2408/28/news142.jpg 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. /nl/articles/2408/31/news084.jpg 仕事早いな! 大谷翔平の愛犬“デコピン”、大反響の始球式がさっそくTシャツ化 「こ、これは……」「欲しい!」と爆売れの予感
  10. /nl/articles/2408/30/news113.jpg 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  2. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  3. 「苦手な芸能人は誰?」 あのちゃん、女性芸能人を“実名で即答” 「ここ最近で一番笑った」「強すぎる」
  4. ホテルでチェックアウト、忘れ物で多いのは? ホテル従業員が教える「圧倒的に多い忘れ物」
  5. 乳がん闘病中の梅宮アンナ、抗がん剤治療で「髪の毛ほとんどなくなっています」 帽子かぶり「ああ、来たか」
  6. 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返すと“まさかの正体”に11万いいね
  7. 「凄すぎる…」「ガチで滝」 “市ケ谷駅の冠水”が衝撃与える 階段に大量の水が流れる様子も…… 東京メトロに経緯を取材
  8. 「早すぎます」「一体なにが」 52歳ボディービルダー、訃報1週間前に最期の投稿で“人生初の試み” 恋人は「亡くなる数時間前まで普通にお出かけも」
  9. お盆で帰省した次男に、柴犬も猫もまさかの反応→どちらも豹変して爆笑 「涙出てきました」「おもろ可愛過ぎ(笑)」
  10. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」