初代「Harpoon」のヒゲ親父にキュン:勝手に連載!「レトロ“PC”ゲームが好きじゃー」(3/5 ページ)
» 2005年11月04日 22時41分 公開
[長浜和也,ITmedia]
トムキャットはパーフェクトファイターであったのか?
CONFIG.SYSでEMM386.EXEを設定し、マウスドライバを組み込んでめでたくHarpoonが動作する。起動したらBattlesetとシナリオを選んでプレイ開始、となる。ウォーゲームをするとき、純粋にゲームとして楽しむゲーマーも多いが、「書籍や映画で知った世界」を追体験、もしくは検証するためにプレイするゲーマーも意外と多い、と思う(え、これも私だけですか)。
Harpoonが扱う「現代海戦」というキーワードの場合、それこそ、トム・クランシーの「レッド・ストーム作戦発動」(「レッドオクトーバーを追え」は潜水艦シムがふさわしい)の追体験かもしれないし、「世界の艦船で特集されていた“今日のロシア海軍”ってどうなのよ」の検証かもしれない。
しかし、恥ずかしながら、昔々に二見書房から出版されていた「第三次世界大戦シリーズ:空母ニミッツを撃沈せよ」で描かれていた米空母機動部隊とソ連海軍の戦いが原風景である私は、GUIK Battlesetで米空母機動部隊が登場する唯一のシナリオである「Cutting the Noose」がお気に入り、となる。
Harpoonでは作戦エリアごとにまとめられた「BattleSet」に数本のシナリオが収録されている。最初に出荷された「初代Harpoon」に収録されていたのは北大西洋の「GIUK gap」ラインを扱ったBattleSet。その後NACV(北大西洋全域)、MEDC(地中海)、IOPG(ペルシャ湾)が追加されている
Harpoonの最初のBattlesetとして選ばれたGIUK Gapはレッド・ストーム作戦発動で主要な海軍作戦の舞台となったエリアでもある。伝説の「Dawn Patrol」をはじめとする最初の数本は演習的な小規模戦闘を再現。後半になるとレッド・ストーム作戦発動で行われた作戦を思わせるシナリオも登場する(ユニットは異なるが)。ちなみに、英軽空母が登場する「Gatekeeper」シナリオは「海上自衛隊の空母保有」論に何らかの手がかりを与えてくれる……かもしれない
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