フランス生まれの格闘ゲームコントローラ「Bodypad」をプレイしてみた

フランスで開発された体感型ゲームコントローラ「Bodypad」を、格闘ゲーマーの筆者が実際にプレイ。普段ジョイスティックで格闘ゲームをプレイする筆者はどのくらい適応できるのか。プレゼントもあるよ。

» 2005年11月29日 17時35分 公開
[松井悠,ITmedia]

パンチを出すには拳を突き出し、キックを出すには蹴りを放つ。新感覚デバイス「Bodypad」

 「Bodypad」はフランスのXKPAD社が開発を行ったプレイステーション 2、Xbox用の無線式ワイヤレスコントロールデバイス。両肘、両膝にセンサーを、左手に方向キーユニット、右手にボタンユニットをセットして使用するもので、主に格闘ゲームのプレイに向いているコントローラだ。

 今回、日本発売元のGDEXさんのご厚意によりBodypadをお借りすることができたので、いろいろなゲームでのプレイを試してみることができた。どんなゲームがプレイしやすいのか、本当にこれで格闘ゲームがプレイできるのか、試用リポートをお届けする。

Bodypadのユニット。写真下部の無線発信機をゲーム本体に接続すれば、あとはすべてワイヤレスで操作できるようになっている

Bodypadで格闘ゲームをプレイ!

 Bodypadは、両肘にセットする「アームセンサー」と両膝にセットする「レッグセンサー」、両手それぞれに握り込む「ハンドル」と、それらをケーブルで接続する「ベルトモジュール」で構成されている。アーム、レッグセンサーにはボタンが1つずつあり、無線発信器側でボタンの割り振り(プレイステーション 2ならば、「○」「×」「△」「□」、Xboxならば「A」「B」「X」「Y」をそれぞれアサインできる)ができる。

 気になる方向キーは、左手のハンドルユニットで操作を行う。方向キーは、普通のコントローラパッドのような感覚で操作できるので、そんなに難しくないはず。また、プレイステーション 2の「L1」「L2」「R1」「R2」ボタン(Xboxでは「Lトリガー」「Rトリガー」「黒ボタン」「白ボタン」)は、右手側のハンドルユニットにボタンがある。それぞれのハンドルユニットには、人差し指部分に「トリガー」ボタンがあり、ガードボタンなど常時押しておきたいボタンや、同時押しコマンドを使用する際にセットしておくと重宝する。

 1つだけ注意しておきたいのが、Bodypadは「アナログスティック専用ゲームは対応していない」ということ。普段は意識しないものの、一部のゲームはアナログ専用のモノもあるので、ソフトケース裏面の注意書きをよく見ておきたい。

 Bodypadの魅力をもっとも引き出すタイトルとして、メーカーも勧めているのがプレイステーション 2の「鉄拳5」。「左パンチ」、「左キック」、「右パンチ」、「右キック」+八方向キーという操作体系は、Bodypadでプレイするのに最適だ。「ストリートファイターII」シリーズや「King Of Fighters」などの複雑なコマンド入力や、連射を必要とする格闘ゲームなどはかなりハードな動作を必要とするため、上級者向けといえるだろう。

 また、プレイステーション 2の「バーチャファイター」シリーズやXboxの「デッドオアアライブ」シリーズなどの“ボタン連打系コマンド(PPK系)”があるものは、最初は技を出し切ることすら難しい。

 ややマイナーなタイトルとなってしまうが(個人的には好きなので)Xboxとプレイステーション 2でリリースされている「Ultimate Fighting Championship 2 TAPOUT」もかなりオススメできる。こちらも左右のパンチとキックがそれぞれ4つのボタンに割り振られているし、コマンドも「左パンチ→右パンチ」でワンツーパンチ、「方向キー斜め下+左キック」でローキックなど、コマンドと実際の動きがかなり近いので、熱中すること間違いなしだ。また、最近発売された格闘ゲーム「餓狼伝 Breakblow」も簡単なコマンドでいろいろな技が出せるため、相当楽しめるので、これらのタイトルを持っている人はぜひ一度試してみてほしい。

「ガード」のように左右の肘センサーを押し込んで直立するのが基本ポジション。ここから肘を伸ばせばアームセンサーが反応してアサインしたボタンを押すことになる
「Ultimate Fighting Championship 2 TAPOUT」。実在の選手たちが自分の操作で動いてくれる。自分がミドルキックしか出せなくても、画面ではばっちりハイキックを出してくれるのがうれしくもあり、寂しくもあり

Bodypad VS コントローラ、どっちが強い?

 それでは、Bodypadの実用性はどのくらいなのか?ということで、「少しは格闘ゲームをプレイする」という知人を呼び出し、「鉄拳5」で対戦をしてみることにした。まずは、ボタンのアサインを行う。筆者は、右のハンドル部分にある4つのボタン(L1、L2、R1、R2)に、それぞれ「左パンチ」、「左キック」、「右パンチ」、「右キック」を割り振っておき、同時押しや連続コマンドなどの時に使用している。

 本当ならばすべての操作を体の動きだけで行えればいいのだが、足の交互出し(左キック→右キック)や手足の同時押し(左パンチ+右キック)などを連続で行うと転倒のおそれがあるため、このような設定にした。

筆者の「鉄拳5」用ボタンセッティング。基本は体を動かしながらのボタン操作をしつつ、難しいコマンドは部分は右手で補うスタイルだ
実際にプレイをしている風景。ピンチになると右方向に足が動きそうになるが、そこは我慢

 普段ジョイスティックでプレイしている筆者は、方向キーでキャラクターの操作を行うBodypadに慣れるまでにやや時間がかかった。ただし、普段からコントローラでプレイしている人ならばキャラクターの移動や操作もかなりスムーズにできるだろう、という印象。

 「鉄拳5」はキャラクター固有の技コマンドが「方向キー+ボタン」といった単発のものが多いので、ほとんどの技をBodypadのみで出すことができる。鉄拳の魅力のひとつである複数ボタンの連続同時押しが絡む投げコンボや、浮かせた相手にテンポ良く技を当てていく空中コンボなどはかなり難しいが、ボタン1つで派生していく十連コンボは練習さえすればなんとか出せるようになるはず。Bodypadの操作に慣れてきたときの「キャラクターを身体で操っている」という感覚はかなり楽しい。

 普段、ジョイスティック対コントローラで遊ぶと一方的な試合になりがちな知人との対戦も、Bodypad対コントローラではお互いに一進一退の攻防となり、笑いながらゲームを楽しむことができた。

 「ガチガチに勝負を競う」スタイルでは、コマンドが正確に入力しづらいためにストレスがたまるかもしれないが、友達と集まってワイワイ家で遊ぶのであれば、Bodypadは十分にその魅力を堪能できるコントローラーだといえる。無論、手足を伸ばしても大丈夫なくらいのスペースと、階下の人に迷惑をかけない思いやりは必要だけれども……。

「鉄拳5」のプレイムービー(リンク先をクリックでZIPファイルをダウンロード)。左側がBodypadを使用している筆者、右側がコントローラーを使用している知人のキャラクター

プレイステーション2版とXbox版のBodypadをそれぞれ1名にプレゼント!

 今回、ご協力を頂いたGDEXさんのご提供で、プレイステーション 2版とXbox版のBodypadをそれぞれ1名の方にプレゼントさせていただく。下記のフォームに従って応募のこと(なお、締め切りは12月1日24時、発表は当選メールにてお知らせいたします)。GDEXさんはこの他にも様々なデバイスを販売しているので、興味のある方は一度見てみるといいだろう。

※受付は終了しております。

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