レビュー
» 2005年12月14日 16時58分 公開

「GTA」とは似て非なる新世代エンターテインメント「龍が如く」レビュー(1/4 ページ)

“伝説の極道”と呼ばれた男の、暴力と哀愁に満ちたドラマ。まさに、大人のためのエンターテイメントが誕生した! ここでは、ヤクザ社会という、特殊な舞台を理解するための解説も交えつつ、熱き男が繰り広げる熱き闘いの魅力をたっぷりとご紹介する。

[水野隆志,ITmedia]

まずはカンタンな「極道講義」を

 「龍が如く」は、ひとりの極道を主人公にしたアクション・アドベンチャーだ。極道とは、読んで字のごとし、道を極めることを意味する。それは男としての道である。極道とは、真の男たることを最大の価値に置く、生き方なのである。

 男を極める道とは、具体的にどんな生き方なのか。一番重要なことは“逃げないこと”だ。どんな困難に直面にしても、絶対に逃げない。窮地に追い込まれれば追い込まれるほど、最後までその場に踏みとどまる。これが、もっとも肝心だ。

 特に親友、恩人、最愛の人など、自分にとってかけがいのない存在が危機にさらされた時は、男の真価が問われることになる。こんなときは、どんなことがあっても助けなければならない。勝ち目なんて考えてはいけない。まして、自分の身のことなど考えているようでは話にならない。

 逆に言うと、すぐ逃げるのは最悪の背信行為となる。そうした行為をした者を、道を外れた者、「外道」と呼ぶ。外道呼ばわりされることは、極道にとって最大の屈辱であり、恥辱である。

“親殺し”の汚名を背負った主人公・桐生一馬

 さて、主人公の極道は、名を桐生一馬という。ゲームのシナリオは、いくつかの章に分かれているのだが、このうち、冒頭部にあたる第1章と第2章は、10年前の事件を扱っている、いわばプロローグ。ここでは、一馬が親友と最愛の女性を守るため、自ら“親殺し”の罪を背負い、10年も獄中生活を送る様子が描かれる。

 この親とは、もちろん本当の親ではなく、杯を交わし、義理の親子関係になった相手、つまり組長を指す。身内を手にかけることは、極道にとってはもっとも許されない行動である。その中でも親は別格だ。親殺しをするなど、外道も外道、究極の外道といっていいほどの大罪なのである。いくら親友と愛する女性を守るためとはいえ、その罪を背負う決断をした一馬の決意は、筆舌に尽くしがたい。それは一馬がそこまでの犠牲を払っても守りたいくらいの価値を、ふたりに置いていたということを意味する。そして、一度そう決めたかぎり、一馬はそれをどこまでも押し通そうとする。それが、極道たる彼の生き方なのだ。

photo 主人公の桐生一馬(右)と、彼が出所してきた後に出会うことになる少女・遥(左)。彼女は、一馬の最愛の人、由美の姪にあたり、唯一の肉親でもある。彼女に何かあれば、由美は悲しむこと間違いなしだ。ゆえに一馬は命に代えても遥を守ろうとする。決して、変な趣味があるわけではないので、誤解なきように
photo 風間組組長・風間新太郎。博徒稼業のかたわら、孤児院の経営に協力している人徳家だ。孤児院育ちの一馬に目をかけ、極道になってからもよき理解者でいてくれた、実質上の“父”である。声優初挑戦として注目を集めた名優・渡哲也氏が担当している

 真の男を光り輝かせるには、やはり女も不可欠である。龍が如くには、それに該当する女性がいる。それが、一馬と同じ孤児院で育った、澤村由美だ。彼女は一馬にとってのマドンナ、最愛の人である。ゲーム冒頭の事件は、この由美の身が危機にさらされたことが引き金となって起こる。そしてそれが一馬の一生を変え、10年後に、さらなる大事件を呼ぶのである。

photo ゲームのプロローグで、楽しいひとときを過ごす一馬と、その親友・錦山彰、そしてふたりが想いを寄せる澤村由美の3人。この直後、3人の運命を大きく変える事件が発生する
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2111/30/news172.jpg 46歳と18歳の内田有紀、“2人そろって”『STORY』表紙へ 「自分の妹と撮影しているみたい」
  2. /nl/articles/2111/30/news032.jpg 黒猫「おしぼり いりませんか」 とっておきの宝物を配達してくれる黒猫サービスが「何枚でももらいたい」ほどかわいい
  3. /nl/articles/2111/30/news093.jpg 「素敵なカップル」「ラブラブじゃん」 上地雄輔、“元カレ”松坂大輔との2ショット&ダンス動画に反響
  4. /nl/articles/2111/30/news142.jpg 原日出子、長男とウオーキング 仲むつまじい親子ショットに「優しい息子さん」「めっちゃイケメン」などの声
  5. /nl/articles/2111/29/news184.jpg 橋本愛、「青天を衝け」栄一の再婚に戸惑うファンをフォロー 吉沢亮との秘蔵2ショットに粋な一言を添える
  6. /nl/articles/2111/30/news145.jpg ゴマキ弟・後藤祐樹、拳交えた朝倉未来のアフターフォローに感激 “妻号泣”のサプライズが大反響「感動しました」
  7. /nl/articles/2111/29/news130.jpg 【漫画】「おべんとうに にどと とんかつをいれない」 6歳娘の威圧感たっぷりな抗議文に「かわいすぎますね(笑)」の声
  8. /nl/articles/2111/29/news101.jpg 「目が覚めたかね」「猫になった気分はどうだ?」 猫医者のような見下ろす猫に脳内アフレコする人続出
  9. /nl/articles/2111/30/news053.jpg 「永遠に見ていられる」「可愛くて泣ける、もん絶級」 保護猫4兄妹の“こしょこしょぱっ”がかわいすぎて胸が苦しい
  10. /nl/articles/2111/29/news181.jpg 【その視点はなかった】夫「惑星を英語でいえるなんて天体詳しいね」 → 今の30代日本女性は大概答えられるんだよ……

先月の総合アクセスTOP10

  1. 池田エライザ、 “お腹が出ている”体形を指摘する声へ「気にしていません」 1年前には体重58キロ公表も
  2. 「前歯を取られ歯茎を削られ」 広田レオナ、19歳デビュー作で“整形手術”を強制された恐怖体験
  3. ゴマキの弟・後藤祐樹、朝倉未来とのストリートファイトで45秒負け 左目腫らした姿を自ら公開し「もっと立って闘いたかった」
  4. 清原和博の元妻・亜希、16歳次男のレアショットを公開し反響 「スタイル抜群」「さすがモデルの遺伝子」
  5. 小林麻耶、おいっ子・めいっ子とのハロウィーン3ショットに反響 元気な姿に安堵の声が続々「幸せそうでなにより!」
  6. カエルに普段の50倍のエサをあげた結果…… 100点満点のリアクションに「想像以上で笑った」「癒やされました」
  7. 「左手は…どこ?」「片腕が消えてる」 中川翔子、謎が深まる“心霊疑惑”ショットにファン騒然
  8. 「家ではまともに歩けてない」 広田レオナ、左股関節に原因不明の“炎症” 夫から「凄い老けたと言われてます」
  9. 小林麻耶、髪ばっさりショートボブに「とても軽いです!」 ファンも反応「似合います」「気分も変わりますよね!」
  10. キンタロー。浅田舞の社交ダンス挑戦を受け体格差に驚がく 「手足が長い!!」「神様のイタズラがすぎるぞ!!」