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2005/12/26 14:14 更新


「ファルコン号」応答せよ!――寒波の中、熱い年の瀬を送る「KOF忘年会2005」 (2/3)


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声優トークショー2

 ゲーム大会で盛り上がると、草薙京役の野中政宏さん、八神庵役の安井邦彦さん、麻宮アテナ役の池澤春菜さんの登場でさらにヒートアップ。2回目の声優トークショーに突入した。

 3人は昨年に行われた「忘年会」にも登場しただけに、今年もこうして参加できたことがうれしいと一様に楽しんでいるとのこと。すばらしいタイトルに出会えたことに感謝すると野中さんが答える。昨年はオニギリやもみじ饅頭を配る家庭的なイベントだったが、今年は配らないのが残念と池澤さんが昨年の様子を紹介すると、安井さんは最近は健康的な生活をしているのでもう眠くて……と渋くボケるという、こちらも1回目のトークショーに負けず劣らずのコンビネーションで会場を魅了する。

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 この10年での思い出の品について話が及ぶと野中さんは「NEOGEO DJ Station Live'98」と「THE KING OF FIGHTERS'96」を紹介し、当時を振り返る。「NEOGEO DJ Station Live'98」では酸欠で倒れる方までいて、今回のようにすごく盛り上がって愛されて、そして今に至っているんだと改めて感謝を述べた。池澤さんもドラマCDの収録の時、世界中の空港のガヤを撮るためにみんなでいい加減なインド語やハングル語を話していたと、当時の無茶苦茶ぶりを思い出し懐かしむ。

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 そして話はおかしな方向へと流れ、なぜか皆でアカペラを歌うことに。池澤さんは「プレゼントホリデー」を歌うと、当然とばかりに野中さんと安井さんも歌うべきとお互い譲り合う場面も。「NEOGEO DJ Station Live'98」の際に着用した赤いシャツを持参していた安井さんは、嫌がりつつもしっかり歌ってくれた。京と庵のデュエットではボケとツッコミと絶妙なやりとりで、スキマを池澤さんが埋めていく。10年の歴史を感じられる楽しいトークショーに、会場は笑いが絶えなかった。

 「今日は昔話ばかりになってしまったが、新しいファンも含めて次の10年を作っていってほしいと、今後も京ともどもよろしく」と野中さんが最後にファンへ向けて挨拶すると池澤さんは「KOFはその時々で一番最高のものを提供してくれたと思う。それは今後も変わらないと思うので、その精神を大事にこれからもよろしく」と、関係者へプレッシャー。

 それを聞いていた安井さんは、池澤さんにいいことを言われたからと自分がしゃべるのを渋りながらも「KOFは世の中にあるさまざまなゲームと比較して、すごく健康的なゲームだと思う。明るく楽しめるKOFとして、これからもアテナと京、庵が愛され、こうしたイベントが続けばいいなと思う」と、多少説教くさいなと反省しつつ真摯に答えていた。

「「KOF MAXIMUM IMPACT 2」開発者トークショー

 ここでやっと折り返し。休憩をはさんで「MI2」の開発者トークショーが行われた。登壇したのはプロデューサーのFALCOON氏とストーリーシナリオ担当の嬉野秋彦氏。現在MI2は、開発度70%といったところ。24キャラが公開されているが、冒頭FALCOON氏は「前作に“隠し”がなかったのですごく責められた。今回は皆さんの期待に応える仕掛けをしている」と、会場を盛り上げる。とはいえ、それが隠しキャラなのか、それとも隠し技なのか、隠しステージなのか曲なのか……それはまだ秘密とのこと。

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左がFALCOON氏。右が嬉野氏。冒頭FALCOON氏は、プロデューサーとはいえ、衣裳デザインや現場の調整などなんでもやっていると語る。昨年なぜか忘年会に呼ばれなかったとむくれてみせる嬉野氏は、自分はオープニングムービーを絵コンテにする指示なども担当しているが、主な仕事はMI2の情報をリークすることだとFALCOON氏を慌てさせる。嬉野氏曰く、「だって公式でなかなか情報が開示されないから」とのこと

 今作はゲームシステムの新要素として「さばき」と「スーパーキャンセル」が追加。新キャラともども本家のKOFと並ぶ人気作にしたいと語る。さっそく会場ではMI2の映像が公開された。ちょっとだけと言いつつ、現在公開されているキャラクター分の紹介映像はボリュームがあり、皆食い入るように新作に見入っていた。

wk_1226kof09.jpg  「製作にあたって一番苦労したところは?」との質問に対してFALCOON氏は、いろいろあったと振り返る。「なかでも苦労していたのが、新キャラのルイーゼとナガセをどういう位置で作っていくのかというところ。嬉野氏のシナリオをいただいてからキャラクターをおこしていったのですが、今作が3Dで表現するとあって、3D映えするフォルムにすることがまず大変だった」と答える。作っていく段階で新システムを3Dで表現するのも苦労したとFALCOON氏は、MI2のコンセプトが“従来の2Dで遊んでいる人も、3Dですぐに遊べる”としている点に気を使い、普段3D格闘を遊ばない人でも興味を持って楽しめるよう作ろうとしていると言う。もちろん普段遊ぶ方にも歯ごたえあるものに仕上げるよう、調整をしているのだとか。

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 シナリオを担当している嬉野氏は、前作がシナリオと設定で弱かったと反省し、今回24キャラ分のストーリーを作るところから始めたと語る。「前回もストーリーモードは確かにあったが、ぶっちゃけただ次の対戦者を紹介するだけのものだった。今回はフルボイスでしゃべらせているため、各キャラそれぞれ演技させることを念頭に置いた。しかも一部は新登場だが、たいていのキャラクターは10年の蓄積があるため、そのイメージを壊さないように組み立てていくことが大変だった」と既存のものを大事にする姿勢がうかがえた。

 収録だけでも何時間とかかったことが証拠で、ドラマを見るような感覚だと思うと、PS2版ではキャラクター同士のかけあいが注目なのだとFALCOON氏も太鼓判を押す。あまりにもしゃべりすぎなので、FALCOON氏もつい飛ばしたくなるほどのボリュームとか。意外なキャラ同士のかけあいはもちろんだが、特別会話のボリュームなので格差が生まれないよう注意したのだとか。馴染みのない新キャラと従来のキャラとの関係性には特に注力し、新キャラ同士しかしゃべらないといった状況にならないよう目標にしたらしい。FALCOON氏は特に新キャラのルイーゼとナガセを気に入っており、嬉野氏は自分で使うかどうかは別にしろアルバが好きなキャラと答える。こういうことをしゃべらせたいと考えていると楽しいのだとか。狙いどおりの声優も見つかり、納得の出来と絶賛する。

 「MI2」が発売されたあとに「KOF」であったり「サムライ」であったり「MI3」であったりの予定されている3Dタイトルはあるのかという質問に関して、FALCOON氏は「サムライに関しては黒い歴史があるのであまりやりたくない」と会場を騒然とさせる。サムライにはそもそも自分は関わっていなかったこともあり気が進まない、と渋るFALCOON氏に嬉野氏は、「でも、その黒歴史があったから前作がすんなり受け入れられたんじゃない?」と妙なフォローを入れる。それでもFALCOON氏は「歴史は繰り返されるんですよ」と懐疑的だった。その一連の会話には会場も大爆笑が起きていた。それでもないない話ではないらしい。話はありましたよ、と含みを残す。

 FALCOON氏は、次世代ゲーム機を見るまでもなく、時代がグラフィックを求めているのであれば作り手として、より3Dで自分が生み出したキャラクターを見せたいと望むはずだと前置きし、要望があればサムライを作るのもいいけど、自分的には「ワールドヒーローズ」が作ってみたいと、また会場を騒然とさせた。

 その後、再び会場のみのお楽しみ、MI2のオープニングムービーのダイジェスト版が上映され、その完成度に圧倒された。本編は公開されたムービーの何倍もの量の映像が収録されることになる。

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 最後にFALCOON氏は、「ぜひ遊んでみたいと思った方は、春の発売まで待っていただければと思います。いっぱいのびっくりが入っています」とファンに向けてコメント。嬉野氏も「シナリオのボリュームアップももちろんのこと、すべてがボリュームアップされています。すごくお得感があり、長いこと遊べる作品になっています。買っていただければ3につなげられるんじゃないかなと思う」と語ってくれた。

「KOF マキシマムインパクト2」ゲーム大会

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[加藤亘,ITmedia]

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