ゲーム界のアカデミー賞「9th Annual Interactive Achievement Awards」が決定(1/3 ページ)
「Academy of Interactive Arts & Sciences」選定による「9th Annual Interactive Achievement Awards」が2月10日、ラスベガスで発表された。アメリカ開発のヒット作「ゴッド・オブ・ウォー」が日本勢である「nintendogs」「ワンダと巨像」を迎え撃つ、という構図に見えたが……。
やっぱり、ゲーム業界にフォーマルな服装は似合わない?
2月10日夜、ラスベガス・ハードロックホテルにおいて、「9th Annual Interactive Achievement Awards」の授賞式が行われた。これはゲーム業界の重鎮が集まって結成されたAcademy of Interactive Arts & Sciences(そのまま訳すとインタラクティブ科学&芸術アカデミー)が選定するこの賞は、「Game Developers Conference」会期中に発表される「Game Developers Choice Awards」と同様に支持されている賞である。
今回、授賞式出席にあたっては「ジーンズ不可・フォーマルな格好でお越しください」とあったので、筆者も“いっちょうら”で出席したのだが、わりと“ジーンズじゃないお洒落な格好”の人や“ファーマルじゃない”人も多く、ドレスコードは厳守されていなかった模様。今回はアカデミー賞ばりのレッドカーペットが用意されており、この賞をより権威のあるものにしようというもくろみがあったらしい。とはいえ、会場にはインタラクティブに動くマリオやワリオ、そしてラチェット&クランク、そして「ゴッド・オブ・ウォー」のクレイトスが登場していた。
日本での下馬評はnintendogs優勢だが、意外な伏兵が
今回の賞の選考対象は、2005年12月9日までにアメリカで発売されたタイトル。よって、「DEAD OR ALIVE 4」(アメリカでは12/29発売)や「キングダムハーツII」(アメリカでは3/28発売予定)はこの時点で来年度の対象となる。そして、ソフトのパブリッシャーがアカデミーにノミネート申請を行い、それをアカデミーのボードメンバーが動議したのちにノミネート作品を決定(ノミネート作品の数は申請本数に比例・去年はノミネートが1作品=そのまま受賞、というケースもあった)、最終的にはアカデミー会員の投票で賞が決定する、というわけだ。
この賞での最優秀作品賞である「Game of the Year」。これはPCゲーム対象の「Computer Game of the Year」とコンシューマゲーム機対象の「Console Game of the Year」があり、それとは別に全タイトルの中から最優秀作品を決定する「Overall Game of the Year」があるのだが、今年は「Console」と「Overall」のノミネートが同じという異例な事態となった。
そして、そのノミネート作品は――
- nintendogs(任天堂)
- ワンダと巨像(SCEJ)
- ゴッド・オブ・ウォー(SCEサンタモニカ開発・国内発売元カプコン)
- Call of Duty 2(アクティビジョン・Infinity Ward開発・国内発売元:コナミ(Xbox360版))
- Guiter Hero(Red Octane・Harmonix Music Systems開発)
――の5タイトル。日本での下馬評は「nintendogs」、「ワンダと巨像」、「ゴッド・オブ・ウォー」の三つ巴だったのだが……。
Outstanding Achievement(技能賞)・ゲームデザイン部門でnintendogsと争ったタイトルは?
まずは技能賞の発表。部門は大きく分けて――
- Game Design(ゲームデザイン)
- Game Play Engineering(ゲームプレイ技術)
- Online Game Play(オンラインゲーム)
- Story&Character Development(脚本)
- Art Direction(美術)
- Animation(アニメーション)
- Visual Engineering(映像技術)
- Soundtrack(サウンドトラック(既存曲))
- Original Music Composition(オリジナル作曲)
- Sound Design(音響効果)
の11部門に加え――
- Innovation in Gaming(革新的ゲーム)
というものがある。ちなみに去年、この賞は「塊魂」と「ハーフライフ2」が受賞している。
また、面白いものに――
- Character Performance-Male(キャラクターパフォーマンス・男性部門)
- Character Performance-Female(キャラクターパフォーマンス・女性部門)
という、主演俳優賞・女優賞に相当するものもあった。ちなみに、過去の受賞者は「ゴールデン・アイ:ダークエージェント」の「M(ジョディ・デンチ)」、「エンター・ザ・マトリックス」の「ナイオビ(ジェイダ・ピンケット・スミス、ウィル・スミスの嫁)」、「ロード・オブ・ザ・リング」の「フロド(もちろんイライジャ・ウッズ)」に加え、「ファイナルファンタジーX-2」の「リュック」などだ。
ではでは、受賞作品を見ていくことにしよう。
Outstanding Achievement of Visual Engineering(映像技術賞)
Outstanding Achievement of Art Direction(美術賞)
- 「ワンダと巨像」(SCEJ)
唯一日本人として壇上に登ったSCE JAPANスタジオの海道賢仁氏と上田文人氏。本作では映像による世界観の確立と、その表現技術が高く評価されたと言えよう。


Outstanding Innovation in Gaming(革新的なゲームに与えられる賞)
- 「nintendogs」(任天堂)
過去にもペットを飼うゲームというのは存在したが、ニンテンドーDSのハードウェアポテンシャルを活用し、高みを引き上げたことが評価されたのであろう。正直なところ、筆者はこのままnintendogsがゲームデザイン関連の賞を獲得すると思っていたのだが……。
Outstanding Achievement of Game Play Engineering(ゲームプレイ技術賞)
- 「nintendogs」(任天堂)
- 「Guiter Hero」(Red Octane・Harmonix Music Systems開発)
なんとまさかのタイによる同時入賞に。これから、Guiter Heroの怒涛の快進撃が続くことになるとは誰が予想しただろうか?
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