渡る世界は敵や味方やモンスターばかり(その1)「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」体験入国奮闘記(2/2 ページ)

» 2006年02月22日 14時00分 公開
[ITmedia]
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ランクとコストで絶妙なバランス 〜新戦闘システムの充実ぶり

例えばこんな感じで50人対50人の戦争にならない場合もある

 3次βでの細かい変更点に「うん、うん」と頷きつつ、レベルがいい感じで上がってきて初期装備を全て新調するくらいに強くなった筆者は、いざ戦争へ!と鼻息も荒くフィールドアウト。自国のなかでは戦争が起きていなかったので中央の大陸へ移動してみると、やってますやってます、群雄割拠の様相を呈している。我がエルソード軍はどこだろうと探す間もなく見つかった自軍とネツァワル王国軍との戦争。しかしここでまたも変更点に気付く筆者。何やら☆によるランクというものがあって、戦争参加人数に関係しているようだ。

 プレーヤーの活躍を1〜5までの5段階評価でランク分けする新システムが導入されたのだと、そのとき初めて知った。ランクはステータス欄に☆マークで表示され、参加した戦争にて連勝を重ねたら上昇し、連敗すれば下降する。ランクが高いということは最近の戦争で活躍しているということ。レベルが低くてもアクションが得意で戦争時に活躍するようなプレーヤーにはより多くの☆がついたりするわけだ。レベルとはまた別のプレーヤー評価として、この要素はけっこう面白かった。ちなみにランク4の状態で、戦争で10連勝すれば最高ランクの5まで到達する。

 ランクの高いキャラばかりが集まれば勝負のバランスが崩れてしまう。そこでランクシステムとともに導入されたのが参戦コストシステム。ランクが高いと参戦コストが増えるので、高ランクのキャラが戦争に多く参加したら、少人数で戦わなくてはならなくなる。このシステムが入ることでより均衡した戦いが楽しめるというものだ。2次βまでであれば諦めてしまったような戦局も、このシステムだと多少は緩和されるだろう。なかなか考えられた、いいシステムである。

 さて、3次βで初参戦となるjoekieはクリスタルを入手しオベリスクをぶっ建て、死にそうになったらヒイヒイ言いながらクリスタルのところまで逃げて、また前線に戻り、ということを繰り返していたら、戦争に勝利した! よっしゃ、このままランクをあげてやるーと思ったものの、その後は☆と☆☆の前後でうろちょろし、まったく冴えない結果に終わったのだった。

 連勝は簡単なようで難しい。もちろんやり込んでいる3次βテスト参加者のなかには☆☆☆☆☆の方もちらほらいた。正式サービスが展開していけば「あの人はいつも最高ランクだ」というスタープレーヤー(王国の英雄扱い)も登場するのではないだろうか。たくさんいるプレーヤーからそういった人が出てくる、というのはいかにもオンラインゲーム的な面白さだといえる。戦争システムがかなり面白くなってきている。

正式サービス以降実装される予定の新召喚モンスターたち。左から「ドラゴン」「キマイラ」「レイス」だ。一体どんな活躍をしてくれるのか。楽しみに待っていよう

いよいよ製品版登場!

 今作の月額利用料金は、税込み1344円/月で、プレーヤーキャラクター1体追加につき税込み105円/月(※作成可能なプレイヤーキャラクターの数は最大2体まで)とのこと。詳しい支払い方法などは、正式サービス開始後の公式サイト、またはプレイオンラインビューアーで確認していただきたい。

 製品版では、3次βからの変更もあるだろう。上記の報告事例がすべてそのままというわけではないだろうが、これまでの流れを見ると、確実にユーザーの声を反映してより遊びやすいベクトルで仕上がってきている、というのは感じていただけたかと思う。製品版については筆者も楽しみでならない。

 3つのクラスをすべて体験することができたわけだが、結果としては「どのクラスもそれぞれ一長一短で魅力がある」というありきたりな解答が出てしまった。要は未だに製品版でどのクラスのキャラを作ろうか迷っているのである。そういった三すくみのバランスもそうだし、戦争のバランスもそうだが、かなり細やかに調整されていると言っていいだろう。

 オンラインゲームならではの多人数対多人数の戦争。しかもアクション性と戦略性の強いMMORPGということで、既存のゲームとは違った体験ができるであろう今作。ひとりのゲームファンとして楽しみつつ、しばらくリポートさせていただくことになるので、どうかよろしくお願いします。

ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン
対応OSWindows 2000/XP
メーカースクウェア・エニックス
ジャンルMMOアクションRPG×ストラテジー
発売日2006年2月23日(木)
価格オープンプライス
(C)2005,2006 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.


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提供:スクウェア・エニックス
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月31日